ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
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ガラクマ
記事: 798
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by ガラクマ »

 昔からエレベータ式経緯台には、憧れがありました。
正立、倒立はおいといて、見るものを拡大する望遠鏡。
空を見上げた方向に望遠鏡が向き、星の方向を向いたまま少しから体を動かせて、望遠鏡という目の増幅装置(遠眼鏡)で拡大してみる。理想的な道具の使い方をするためには、天頂ミラーより直視。それも見上げた目の高さにアイピースが来るのが理想的。それを実現するには、上を見る時に望遠鏡の位置が高くなるエレベーターが必須です。

 そんな望遠鏡は、今はありませんが、20世紀初めまでは経緯台にエレベータがつくのが、高級望遠鏡の標準形でした。ただ、ロングトムをみて、作るの難しいと再認識しました。

 ツアイス型で水平回転軸が基部にあるものは、昇降機能には相当な力がかかりますが、それを受け止め昇降させるハンドルごと水平に回さないといけません。
エレベータは上下動だけで、水平に回るユニットを別にしないと、一緒にしたら片方のクランプでもう片方も自由が利かなくなってしまいます。
その望遠鏡全体の半分以上?の重量、それも頭でっかちの重量バランスの悪いものを水平にガタなく動かさないといけません。接眼部を持って揺すると、たぶん三脚と水平回転ユニットの間にストレスがかかってくるものと思います。

 上下微動がない。というより、無いものに水平微動を必要から取り付けた?との考えはないでしょうか?
写真は、昭和3年。ロングトムの時代のツアイスの経緯台んのフラッグシップモデル。
上下微動はオプションというか、着いているモデルも用意してあります。って感じです。

なぜ、ロングトムや、ツアイスの経緯台に上下微動が無いかとの、理屈を考えています。
zeiss_1928_catalog-32.jpg
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木村
記事: 111
登録日時: 2025年2月06日(木) 11:24

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by 木村 »

 以前から問題のあった左手を手術したので,キーボードが遅くてイライラしてます.

そう,経緯台ってエレベーターが必要な機械なんですよ.昔,ラックアンドピニオンとハンドルの無い,手でよいしょと持ち上げるだけのエレベータが付いてる,6cmくらいの屈折かな?,が有りましたが,あれは良い望遠鏡だったと思います.水平微動が無くて,ロッド式の上下微動だけがあったと思いましたが,十分な機能だったと思います.

大戦中の対空双眼鏡の架台にはエレベータが付いてたみたいですが,写真見ると,ずいぶん大きな径(半径20cmくらいか?)のハンドルが付いていて,ぐいぐいと回しやすくなってました.
で,あの有名な宮内の双眼鏡架台で,エレベータが付いたやつの試作品をとある星祭りで社長さんに見せて貰った事があります.ところがハンドルの径が10cmくらいしか有りませんでした.こうなると,重たい上部を上げるのに力が必要になるわけで「ハンドルの径を大きくしないと実用的ではない」と社長さんに言ったら「ええ,だから減速ギアが入ってます」との答え.お陰で上下ハンドルは,ネズミの回し車の様にクルクルクル回しまくらないと上下しない代物でした.こうなると,あの社長さんは全然分かってくれないのですよ.私は,そこで諦めました.
無題2.png
 そのツアイスの架台の上下ハンドルも径が足りないと思います.人間の上腕くらいの長さが欲しいです.宮内の社長さん,それを見て図面書いたのかなぁ?

今,左手が使えないので何も作れません.
シュミットさんは,右手一本でシュミットカメラを研究して製作してのけたのは偉いと思いますよ.風呂に入っても,タオルが絞れないので,えらく不便です.蛇口に巻き付けて絞ることを覚えました.

 でも,左手が治ったら,あの青函連絡船の望遠鏡とか,他の双眼鏡を乗せるための,上下動の機能を持った架台を作る予定です.

追伸:そのツアイスの架台に上下微動が付いてないのは,ドイツ人特有の「もの凄く器用で優秀な思考をするんだけど,時々,すごく頭の悪そうな機械を作る」の性格のせいでは?
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ガラクマ
記事: 798
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by ガラクマ »

木村さん。
木村 さんが書きました: 2025年8月07日(木) 16:46 昔,ラックアンドピニオンとハンドルの無い,手でよいしょと持ち上げるだけのエレベータが付いてる,6cmくらいの屈折かな?,が有りましたが,あれは良い望遠鏡だったと思います.水平微動が無くて,ロッド式の上下微動だけがあったと思いましたが,十分な機能だったと思います.
ミザールのラムダA型のことですね。
https://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/Mizar1973.pdf
もう少し三脚の高さが高い(エレベータを伸ばさず、水平を向けた時に、自然に立って覗ける高さ)なら、本来の使い方ができるのですが。ちょっと残念ですね。ただ、簡単に調整できるとこはいいと思います。

 ところでロングトムですが、ウォームギヤを使っているようです、確かにたくさん回さないといけませんが、手を離した瞬間、ガタって落ちてくることは少ないかと思います。ロック機能もついています。
バレーボールのネット支柱の上下にも、同じような機構が使われていたと思います。もっと大きなハンドルですが。
 全く余談ですが、若い時に欲しかった車でラーバ・ニーダ?っているソ連製のワイルドで安い車があったのですが、付属品にタイヤレバーと共に、エンジンを回すクランク型のハンドルがあったのを覚えています。取り外し可のクランク型ハンドルにするか、丸い常設型にするかも一つの設計思想ですね。

 ちなみに、私も左手をケガした以降、タイピングが遅く、またミス多く、まったく仕事がはかどりません。
イライラします。
架台.JPG
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じゃんく王
記事: 72
登録日時: 2023年6月15日(木) 04:11

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by じゃんく王 »

ガラクマさんの画像とウォームギヤ使用ということから
構造はこんなところでしょうか。
前にガラクマさんがハンドル軸が反対側まで貫通しているのではと書いてましたが
貫通しているならエレベーターピラーにスリット貫通ミゾがあるはずですが
それはなさそうですよね。
20250808tom.jpg
(^0^)コメト
記事: 343
登録日時: 2023年6月23日(金) 14:28

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by (^0^)コメト »

曇天会議の皆様こんにちは

ガラクマ殿ご紹介のツァイスASEVERAとかの機種を見ると、ロング・トムがこれの延長
(国産はコピー)と感じます。(^0^;
やはり上下と水平の微動が無くて、軍用の発展(微動は不便で強度不足)なんでは?とも思います。

エレベータを付加するのは身長に合わせる必要からと思うのですが、確かにこれを組み込むと
動作が増えて微動部の入る余地が少ない気がして、余計なメカとも取れます。(^0^8
かなりの重量を上下するとも取れて、それなりの強度と安定性を持たないと実用になりません。

。。そこで思ったのですが、木村さんご提示の画のような大きなハンドルも必要になろうと
思うのですが、果たして円形のハンドルで良いのでせうか?
実は円形ハンドルと言うのはこのような目的にはあまり適当でない気がしており、(^0^)の
画のような機構で間に合う筈だと考えます。

これは古い駄植エルの架台にジッツ〇のメカを付加した物ですが、丸いハンドルは半径の同じ
動作部品(アーム)で間に合うとも思います。(^0^?
このような工夫はご指摘のような柔軟性の無いドイ〇人の性格が出ているとも取れて納得です。

※皆様、お手手を不自由にされているようですが、どうぞお大事に。。ついでの事に利き手以外で
作業を行う練習をすると、こんな時に役に立ちます!是非やってみて!
ps)(^0^)は最近と言わず、現役を離れてからタイピングの速度が遅くなったと感じ、
終活控えてそれまでのまとめを連日タイプしており、少しは後退速度を落とさない努力を心掛け
ております。結果はその内に分かるかと思いますが、さーてだうなるか?
DSCN7029-1.jpg
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木村
記事: 111
登録日時: 2025年2月06日(木) 11:24

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by 木村 »

コメト様
 おぉ!,なかなか凄みのある架台ですね.
なんか有るぞっ,って感じがして良いですね.

私が,今注目しているのは測量に使うトランシットやレベルを乗せるための三脚です.”シンワ測定(Shinwa Sokutei) ハンドル式 エレベーター三脚”で検索すれば出てきますが,3mまで上げられる大型で丈夫なのもあります.三脚なら,望遠鏡用より測量用の方が丈夫そうで,安そうに思ってます.
無題2.png
回すハンドルでは,両手で微妙に調整するためのハンドルは丸です.片手,または両手で力を入れて,ぐんぐんと勢いよく回すならレバー式の方が合理的だと思います.で,微妙に回すこともあれば,勢いよく回すこともあるってのは,丸にボッチを付けたような形が合理的です.フォークリフトのハンドルがそうでしょ?

で,微妙に調整するときのハンドルは,回せれば良いので,直径は何でも良いのですよ.
ところが,ぐんぐん回したいハンドルの直径(レバー長)は,最も使いやすい長さというのが存在します.
大人用の自転車のペダルクランクを思いだして下さい.あれは日本の場合は165mm~175mm程度で,ちょうど身長の1/10です.これより長かったり短い物って,まず無いです.ペダルクランクってのは,足と組み合わさってダブルのクランクになるので,筋肉とか骨格とかの関係で,最適な長さが170mm前後なのでしょう.子供用の自転車では短いのが用意されてますけどね.

で,足の脛と太腿の長さって,腕の腕と上腕の長さと大体は同じですよね?.となると,手で回すレバー類の長さも170mm前後が最適になると想いませんか?(力を入れて漕ぐ自転車並の回し方をするならば,ですよ.)

宮内の双眼鏡用の三脚のエレベータは,大人用の自転車に子供用の短いペダルクランクを付けたような物です.使いにくいのと,ペダルが重い,スピードが出ないという問題が出ます.そこに減速ギアを付けると,自転車のギアをスポーツ自転車のローギアに固定したような物です.
「大人用の自転車に,子供用のペダルを付けて,ギアは超ローギアの固定にした.」
ペダルをネズミの回し車の様にクルクルクル回さねばならず,かつスピードが出ない.つまり上下させるの時間がかかってイライラする望遠鏡用のエレベーター三脚が完成するわけです.
(その意味では,上のシンワ三脚のハンドルも短いと思います.)

で,私が今望遠鏡(双眼鏡)の三脚エレベータの代わりとして考えているのが,下の写真の「引き伸ばし機のパンタグラフ」です.これはラックアンドピニオンギアとか使わないで,手で持ってよいしょと上げ下げする物です.
無題.png
元は,引き伸ばし機の大きいコンデンサーレンズが欲しくてポチしたのですが,レンズとパンタグラフ以外は金属ゴミで捨ててしまって,これが残りました.何にしようかと考えていましたが,パンタグラフにとっては良い第2の人生になるのかもしれません.でも,考えてみたら左側のピラーも残しておけば良かったな.失敗,失敗.
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ガラクマ
記事: 798
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by ガラクマ »

 最近なら、上下動はガス圧チェアのが軽いですね。ストロークが長いとタンクが必要になってくるかもですが。
木村さんの引き延ばし器の活用は、目の付け所がいいですね。パンタグラフを利用するのは思いつきませんでした。
ちなみに最近知ったのは、壁や柱、机にモニターを固定し自由に動くアームです。
モニターの重さ調整も簡単にでき、自由に上下左右重さを感じず動かせます。8㎏くらいまで大丈夫なのもあります。
私は、柱に取り付けて26インチ2台使ってますが、快適です。

ただ、別のところでご紹介しましたが,ひょんなご縁で鏡筒だけを手に入れることができました。重さ14㎏、C11と同じくらい、なかなかの重さです。
エレベーターポールの細さも、少し心配です。
Dsip2.JPG
IMG_9431[1].JPG
 プライベートメッセージです
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木村
記事: 111
登録日時: 2025年2月06日(木) 11:24

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by 木村 »

ガラクマ様

 その鏡筒,真鍮の色からして重そうですね.
私は望遠鏡を見ると,ともかくケチを付けたくなるという悪い癖があるのですが,何とも古色蒼然としたこの鏡筒には圧倒されます.リボルバーが良いですね.こんな古そうな望遠鏡で,リボルバーが付いているのは初めて見ました.リボルバーって,同焦点位置の接眼レンズが作られるようになってから,本当に便利なオプションになりました.この接眼レンズ達が同焦点位置で,ぐるぐる回してもピントが変わらないなら大した物です.
 だけど,鏡筒から出ているラック&ピニオンギアの付いてるところの真鍮のパイプの肉の厚いこと,厚いこと.ガラスの固まりという言葉がありますが,真鍮の塊ですね.

 で,私が双眼鏡とか軽めの眼視用望遠鏡の上下可動式のマウントとして流用したいと思いながら,デカすぎて購入に踏み切れない道具は以下です.
無題.png
 で,こういう機械をツアイスが作ると,こうなるのです.
無題.png
下の方に有る大きめのカウンターウェイトが,L字型の変形的なパンタグラフを含めて,全てのバランスを取るという,普通の人間なら考えない構造です.よ~く見ると参考になる部分が多いのですが,その前に,なんだってこんなにごちゃごちゃにしたんだろうと思ってしまいます.
Linf
記事: 24
登録日時: 2023年8月12日(土) 16:10

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by Linf »

Zeiss jena teleskop Stockfotos & Bilder
https://www.alamy.de/fotos-bilder/zeiss ... y=relevant
の下から2段目の帽子をかぶった男性が操作している地上望遠鏡は、Jenaer Jahrbuch zur
Technik- und Industriegeschichte 2012 Band 15 p.383の説明によると、ペルシャ皇帝用の
240/3600特製望遠鏡(年代不詳)だそうです。
年鑑に掲載された元の写真では、正立プリズム付き望遠鏡はコンクリートの台座ではなく
落葉樹が植えられた庭の土の上に直置き、男性はレンガ造りの建物のすぐ横に立ち、
低い柵の向こうには隣家、右端にコンクリート基礎上に設置された構造物のごく一部が写っています。
青色つきこ
記事: 144
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎

投稿記事 by 青色つきこ »

みなさま、こんにちわ。
Linfさま、こんにちわ。

ペルシャ皇帝用ですか。びっくりです。
大きいですねぇ。
時代的にはカージャール朝期でしょうか。
当時、この地域は英国の影響力が強かったというイメージがあり、
Zeissが入り込んでいたのは驚きです。(私には)

五藤光学のマンモス、観光望遠鏡を彷彿させられます。

でも、Zeissと、狭義にはカージャール朝、広義にはイランと
の関係が気になります。
"年鑑に掲載された元の写真"ですが、ドイツ国内ぽいのでしょうか、
それとも設置された場所(イラン)ぽいのでしょうか。
気になります。
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