昔からエレベータ式経緯台には、憧れがありました。
正立、倒立はおいといて、見るものを拡大する望遠鏡。
空を見上げた方向に望遠鏡が向き、星の方向を向いたまま少しから体を動かせて、望遠鏡という目の増幅装置(遠眼鏡)で拡大してみる。理想的な道具の使い方をするためには、天頂ミラーより直視。それも見上げた目の高さにアイピースが来るのが理想的。それを実現するには、上を見る時に望遠鏡の位置が高くなるエレベーターが必須です。
そんな望遠鏡は、今はありませんが、20世紀初めまでは経緯台にエレベータがつくのが、高級望遠鏡の標準形でした。ただ、ロングトムをみて、作るの難しいと再認識しました。
ツアイス型で水平回転軸が基部にあるものは、昇降機能には相当な力がかかりますが、それを受け止め昇降させるハンドルごと水平に回さないといけません。
エレベータは上下動だけで、水平に回るユニットを別にしないと、一緒にしたら片方のクランプでもう片方も自由が利かなくなってしまいます。
その望遠鏡全体の半分以上?の重量、それも頭でっかちの重量バランスの悪いものを水平にガタなく動かさないといけません。接眼部を持って揺すると、たぶん三脚と水平回転ユニットの間にストレスがかかってくるものと思います。
上下微動がない。というより、無いものに水平微動を必要から取り付けた?との考えはないでしょうか?
写真は、昭和3年。ロングトムの時代のツアイスの経緯台んのフラッグシップモデル。
上下微動はオプションというか、着いているモデルも用意してあります。って感じです。
なぜ、ロングトムや、ツアイスの経緯台に上下微動が無いかとの、理屈を考えています。
ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎
Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎
以前から問題のあった左手を手術したので,キーボードが遅くてイライラしてます.
そう,経緯台ってエレベーターが必要な機械なんですよ.昔,ラックアンドピニオンとハンドルの無い,手でよいしょと持ち上げるだけのエレベータが付いてる,6cmくらいの屈折かな?,が有りましたが,あれは良い望遠鏡だったと思います.水平微動が無くて,ロッド式の上下微動だけがあったと思いましたが,十分な機能だったと思います.
大戦中の対空双眼鏡の架台にはエレベータが付いてたみたいですが,写真見ると,ずいぶん大きな径(半径20cmくらいか?)のハンドルが付いていて,ぐいぐいと回しやすくなってました.
で,あの有名な宮内の双眼鏡架台で,エレベータが付いたやつの試作品をとある星祭りで社長さんに見せて貰った事があります.ところがハンドルの径が10cmくらいしか有りませんでした.こうなると,重たい上部を上げるのに力が必要になるわけで「ハンドルの径を大きくしないと実用的ではない」と社長さんに言ったら「ええ,だから減速ギアが入ってます」との答え.お陰で上下ハンドルは,ネズミの回し車の様にクルクルクル回しまくらないと上下しない代物でした.こうなると,あの社長さんは全然分かってくれないのですよ.私は,そこで諦めました.
そのツアイスの架台の上下ハンドルも径が足りないと思います.人間の上腕くらいの長さが欲しいです.宮内の社長さん,それを見て図面書いたのかなぁ?
今,左手が使えないので何も作れません.
シュミットさんは,右手一本でシュミットカメラを研究して製作してのけたのは偉いと思いますよ.風呂に入っても,タオルが絞れないので,えらく不便です.蛇口に巻き付けて絞ることを覚えました.
でも,左手が治ったら,あの青函連絡船の望遠鏡とか,他の双眼鏡を乗せるための,上下動の機能を持った架台を作る予定です.
追伸:そのツアイスの架台に上下微動が付いてないのは,ドイツ人特有の「もの凄く器用で優秀な思考をするんだけど,時々,すごく頭の悪そうな機械を作る」の性格のせいでは?
そう,経緯台ってエレベーターが必要な機械なんですよ.昔,ラックアンドピニオンとハンドルの無い,手でよいしょと持ち上げるだけのエレベータが付いてる,6cmくらいの屈折かな?,が有りましたが,あれは良い望遠鏡だったと思います.水平微動が無くて,ロッド式の上下微動だけがあったと思いましたが,十分な機能だったと思います.
大戦中の対空双眼鏡の架台にはエレベータが付いてたみたいですが,写真見ると,ずいぶん大きな径(半径20cmくらいか?)のハンドルが付いていて,ぐいぐいと回しやすくなってました.
で,あの有名な宮内の双眼鏡架台で,エレベータが付いたやつの試作品をとある星祭りで社長さんに見せて貰った事があります.ところがハンドルの径が10cmくらいしか有りませんでした.こうなると,重たい上部を上げるのに力が必要になるわけで「ハンドルの径を大きくしないと実用的ではない」と社長さんに言ったら「ええ,だから減速ギアが入ってます」との答え.お陰で上下ハンドルは,ネズミの回し車の様にクルクルクル回しまくらないと上下しない代物でした.こうなると,あの社長さんは全然分かってくれないのですよ.私は,そこで諦めました.
そのツアイスの架台の上下ハンドルも径が足りないと思います.人間の上腕くらいの長さが欲しいです.宮内の社長さん,それを見て図面書いたのかなぁ?
今,左手が使えないので何も作れません.
シュミットさんは,右手一本でシュミットカメラを研究して製作してのけたのは偉いと思いますよ.風呂に入っても,タオルが絞れないので,えらく不便です.蛇口に巻き付けて絞ることを覚えました.
でも,左手が治ったら,あの青函連絡船の望遠鏡とか,他の双眼鏡を乗せるための,上下動の機能を持った架台を作る予定です.
追伸:そのツアイスの架台に上下微動が付いてないのは,ドイツ人特有の「もの凄く器用で優秀な思考をするんだけど,時々,すごく頭の悪そうな機械を作る」の性格のせいでは?
Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎
木村さん。
https://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/Mizar1973.pdf
もう少し三脚の高さが高い(エレベータを伸ばさず、水平を向けた時に、自然に立って覗ける高さ)なら、本来の使い方ができるのですが。ちょっと残念ですね。ただ、簡単に調整できるとこはいいと思います。
ところでロングトムですが、ウォームギヤを使っているようです、確かにたくさん回さないといけませんが、手を離した瞬間、ガタって落ちてくることは少ないかと思います。ロック機能もついています。
バレーボールのネット支柱の上下にも、同じような機構が使われていたと思います。もっと大きなハンドルですが。
全く余談ですが、若い時に欲しかった車でラーバ・ニーダ?っているソ連製のワイルドで安い車があったのですが、付属品にタイヤレバーと共に、エンジンを回すクランク型のハンドルがあったのを覚えています。取り外し可のクランク型ハンドルにするか、丸い常設型にするかも一つの設計思想ですね。
ちなみに、私も左手をケガした以降、タイピングが遅く、またミス多く、まったく仕事がはかどりません。
イライラします。
ミザールのラムダA型のことですね。
https://yumarin7.sakura.ne.jp/retrokan/Mizar1973.pdf
もう少し三脚の高さが高い(エレベータを伸ばさず、水平を向けた時に、自然に立って覗ける高さ)なら、本来の使い方ができるのですが。ちょっと残念ですね。ただ、簡単に調整できるとこはいいと思います。
ところでロングトムですが、ウォームギヤを使っているようです、確かにたくさん回さないといけませんが、手を離した瞬間、ガタって落ちてくることは少ないかと思います。ロック機能もついています。
バレーボールのネット支柱の上下にも、同じような機構が使われていたと思います。もっと大きなハンドルですが。
全く余談ですが、若い時に欲しかった車でラーバ・ニーダ?っているソ連製のワイルドで安い車があったのですが、付属品にタイヤレバーと共に、エンジンを回すクランク型のハンドルがあったのを覚えています。取り外し可のクランク型ハンドルにするか、丸い常設型にするかも一つの設計思想ですね。
ちなみに、私も左手をケガした以降、タイピングが遅く、またミス多く、まったく仕事がはかどりません。
イライラします。
プライベートメッセージです
Re: ZEISSエレベーター付きの経緯台の謎
ガラクマさんの画像とウォームギヤ使用ということから
構造はこんなところでしょうか。
前にガラクマさんがハンドル軸が反対側まで貫通しているのではと書いてましたが
貫通しているならエレベーターピラーにスリット貫通ミゾがあるはずですが
それはなさそうですよね。
構造はこんなところでしょうか。
前にガラクマさんがハンドル軸が反対側まで貫通しているのではと書いてましたが
貫通しているならエレベーターピラーにスリット貫通ミゾがあるはずですが
それはなさそうですよね。