平林氏から昔買ったロンキーテスターがあります。
部屋を片付けして常設?できたらすぐ計れるのにと思っております。
天ガの結果の解説は読んでも、一緒に載っている写真の方はあまり詳しく見てませんでした。
人の解説はフムフムと聞けても、像を見て自分で説明できません。
前後の像とか、Fによる違いとか、なんか教科書ないのでしょうか?
インタラクティブ見ても今一つです。
ロンキーテストの教科書ないですか
-
- 記事: 2
- 登録日時: 2023年7月31日(月) 10:07
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
ガラクマ様、ご無沙汰を致しております。
望遠鏡の各種テストの詳細が書かれた"Star Testing Astronomical Telescopes"をお勧めします。
以下のURLでPDF版が見られますので、"A.4 Geometric Ronchi Test"をご参照ください。
https://vawt.ro/astronomie/Testarea-Telescoapelor.pdf
望遠鏡の各種テストの詳細が書かれた"Star Testing Astronomical Telescopes"をお勧めします。
以下のURLでPDF版が見られますので、"A.4 Geometric Ronchi Test"をご参照ください。
https://vawt.ro/astronomie/Testarea-Telescoapelor.pdf
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
voyager_cameraさん。
ありがとうございます。
このような情報、ほぼフルの書き物がネット上にあるんですね。素晴らしい。
まだ、さらっと眺めただけですが、なかなかの大作ですね。
英語は苦手ですが、まとめのところだけでも、和訳(意訳)してみました。
****************************************************
多くのアマチュア、ロンキテストの使用を推進する人々は、テストを単純なパターンの比較として提示しています。
彼らは数学的考察やテストの誤差検出能力も省き。 幾何学的ロンキテストは、人々はパターンを見るだけで、測定の難しさを避けることができると信じている。残念ながら、感度が考慮されていない。
まとめると、望遠鏡の評価に幾何学的ロンキテストはお勧めできない。
1. テストの感度は可変であり、テストされる光学系の焦点比と使用されるグレーティングのピッチに依存する。また、焦点と曲率中心のどちらでテストを行うかによって結果が異なる。 ある組み合わせは非常に感度が高く、他の組み合わせは致命的に感度が低い。
2. 曲率中心で行う場合、幾何学的ロンキテストはパターンの単純比較として一般的に使用されるが、そのようなパターンの曲がりは、許容できない補正誤差を持つパターンとほとんど変わらないことがある。
3. 許容できない「最悪の場合」のパターンを計算できるように、テストの理論に十分精通している必要がある。 試験で合格でと宣言する前に、不合格がどのようなものかを理解する必要がある。
波面に1/4波長の低次球面収差がある場合とない場合で、予想されるテストパターンを計算することから始めるのが良い。
****************************************************
結果として、この部分の拾い読みではなく、根本からの理解と経験を積みなさい。
ということでしょうか。
ミラーならフーコーテストの方が簡単そうだ。
ありがとうございます。
このような情報、ほぼフルの書き物がネット上にあるんですね。素晴らしい。
まだ、さらっと眺めただけですが、なかなかの大作ですね。
英語は苦手ですが、まとめのところだけでも、和訳(意訳)してみました。
****************************************************
多くのアマチュア、ロンキテストの使用を推進する人々は、テストを単純なパターンの比較として提示しています。
彼らは数学的考察やテストの誤差検出能力も省き。 幾何学的ロンキテストは、人々はパターンを見るだけで、測定の難しさを避けることができると信じている。残念ながら、感度が考慮されていない。
まとめると、望遠鏡の評価に幾何学的ロンキテストはお勧めできない。
1. テストの感度は可変であり、テストされる光学系の焦点比と使用されるグレーティングのピッチに依存する。また、焦点と曲率中心のどちらでテストを行うかによって結果が異なる。 ある組み合わせは非常に感度が高く、他の組み合わせは致命的に感度が低い。
2. 曲率中心で行う場合、幾何学的ロンキテストはパターンの単純比較として一般的に使用されるが、そのようなパターンの曲がりは、許容できない補正誤差を持つパターンとほとんど変わらないことがある。
3. 許容できない「最悪の場合」のパターンを計算できるように、テストの理論に十分精通している必要がある。 試験で合格でと宣言する前に、不合格がどのようなものかを理解する必要がある。
波面に1/4波長の低次球面収差がある場合とない場合で、予想されるテストパターンを計算することから始めるのが良い。
****************************************************
結果として、この部分の拾い読みではなく、根本からの理解と経験を積みなさい。
ということでしょうか。
ミラーならフーコーテストの方が簡単そうだ。
プライベートメッセージです
-
- 記事: 2
- 登録日時: 2023年7月31日(月) 10:07
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
ガラクマ様。
テストのパラメータの提示も無く、見かけのロンキー画像だけ提示して云々する場合が多いので苦言を呈しているのでしょう。
先ずは感度(テスト光学系の合成F値とテスターのグレーティング分解能)から、縞1本当たりのディストーションがどの位の基準波長の波面誤差に相当するかを知る必要がありまね。
ロンキーテストは屋外での星や室内での高精度平面鏡を使った完成望遠鏡のテストに便利ですが、光学エレメントの精度だけではなく、光軸調整まで含めた総合的な確認ができます。
星を使ったフィールドテストはシーイングに左右されますが、室内テストは安定した評価が下せます。
勿論、経験は必要ですが色々な望遠鏡のテストを見慣れると、結構詳細な状況が見えて来るので楽しいかもですよ。
テストのパラメータの提示も無く、見かけのロンキー画像だけ提示して云々する場合が多いので苦言を呈しているのでしょう。
先ずは感度(テスト光学系の合成F値とテスターのグレーティング分解能)から、縞1本当たりのディストーションがどの位の基準波長の波面誤差に相当するかを知る必要がありまね。
ロンキーテストは屋外での星や室内での高精度平面鏡を使った完成望遠鏡のテストに便利ですが、光学エレメントの精度だけではなく、光軸調整まで含めた総合的な確認ができます。
星を使ったフィールドテストはシーイングに左右されますが、室内テストは安定した評価が下せます。
勿論、経験は必要ですが色々な望遠鏡のテストを見慣れると、結構詳細な状況が見えて来るので楽しいかもですよ。
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
大昔に紹介した応用物理の記事ですが ronchi test で検索すると結構出てきます。(カタカナだと出てこない)
式が煩雑すぎて分かりにくいのが難。
まあ、一番面白いのはザルトリウス(ツアイス)18cmセミアポの脈理計測ですね・・・
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ou ... f/-char/ja
式が煩雑すぎて分かりにくいのが難。
まあ、一番面白いのはザルトリウス(ツアイス)18cmセミアポの脈理計測ですね・・・
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ou ... f/-char/ja
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
ガラクマさん、皆さんこんにちは
なるほど今ではこんな体系的な光学系の評価を著した文献が拝める訳ですネ。(^0^;良い時代じゃ。。
確か以前に天ガで特集していた望遠鏡対物系の評価尺度はロンキー法でした。
これの焦点面付近の直線度で出来を判断していました。
実際の★を見て、又は撮影しての結果が無くて、今少しの突っ込みが欲しかった思いです。
(^0^)的にはロンキーテストとかハルトマンテストと称するものは、光学系の完成状態に
近いもの(または完成品)を評価するものと思っており、検査に要する手間とか時間を考えると
所謂“現場的”ではありません。
その意味、例えば天体望遠鏡博物館とかで採用して検査する機材の一つとしては有効ではないかと
思っております。
ご存じの如く、検査機としては比較的簡単であり、実用性も高いと思います。
欠点としてはロンキールーリングの粗さや出来の良さが反映すると思え、使う人も多そうですが、
生成される直線群をどのように数式に反映させると良いのか?
または検査の精度と言ったものの考察があるのか?と思うと、他の検査方法とのマッチングが
心配になります。
これには最高峰と思える干渉計(フィゾー型)との連携プレイが必要と感じます。
つまりは、機会があったら天体望遠鏡博物館ででも入手してはどうかと思います。(中古でも)
話は横道ですが、手元にある資料としてはこの関連は以下↓
『光学』久保田浩著 岩波出版 (絶版)
『スカイ&テレスコープ天文選集4』 白揚社 (絶版)
『光学技術ハンドブック』朝倉書店(現在は息子のとこに行ってしまいました。)
等ありますが、その他の文献も多くあり、光学関係の雑誌にも以前は多く掲載されていました。
現在はアマチュア的に生きているとも思えますが、自作が一般的でなくなった(安くなった)とも
思え、古い文献等を探すしか道は無くなったとも思います。
ロンキー法の解説が見られる文献は木辺氏の『反射望遠鏡の作り方』前編からで、それ以前の物には
触れられておらず、これは多分ロンキールーリングが市販されていなかったからではないかと推測。
※また、大切な事実だと思っているのですが、ロンキー法はかなり微細な光学系の凹凸迄は計測に
掛からないと思え、例えばローカル(局所)な場所の一部の曲り(面荒れも)を表現出来ません。
その意味ではフーコー法による影の陰影での判断は敏感で、スムースな波面を必要とする惑星観測
とかではコントラスに効いて来るように思います。
なるほど今ではこんな体系的な光学系の評価を著した文献が拝める訳ですネ。(^0^;良い時代じゃ。。
確か以前に天ガで特集していた望遠鏡対物系の評価尺度はロンキー法でした。
これの焦点面付近の直線度で出来を判断していました。
実際の★を見て、又は撮影しての結果が無くて、今少しの突っ込みが欲しかった思いです。
(^0^)的にはロンキーテストとかハルトマンテストと称するものは、光学系の完成状態に
近いもの(または完成品)を評価するものと思っており、検査に要する手間とか時間を考えると
所謂“現場的”ではありません。
その意味、例えば天体望遠鏡博物館とかで採用して検査する機材の一つとしては有効ではないかと
思っております。
ご存じの如く、検査機としては比較的簡単であり、実用性も高いと思います。
欠点としてはロンキールーリングの粗さや出来の良さが反映すると思え、使う人も多そうですが、
生成される直線群をどのように数式に反映させると良いのか?
または検査の精度と言ったものの考察があるのか?と思うと、他の検査方法とのマッチングが
心配になります。
これには最高峰と思える干渉計(フィゾー型)との連携プレイが必要と感じます。
つまりは、機会があったら天体望遠鏡博物館ででも入手してはどうかと思います。(中古でも)
話は横道ですが、手元にある資料としてはこの関連は以下↓
『光学』久保田浩著 岩波出版 (絶版)
『スカイ&テレスコープ天文選集4』 白揚社 (絶版)
『光学技術ハンドブック』朝倉書店(現在は息子のとこに行ってしまいました。)
等ありますが、その他の文献も多くあり、光学関係の雑誌にも以前は多く掲載されていました。
現在はアマチュア的に生きているとも思えますが、自作が一般的でなくなった(安くなった)とも
思え、古い文献等を探すしか道は無くなったとも思います。
ロンキー法の解説が見られる文献は木辺氏の『反射望遠鏡の作り方』前編からで、それ以前の物には
触れられておらず、これは多分ロンキールーリングが市販されていなかったからではないかと推測。
※また、大切な事実だと思っているのですが、ロンキー法はかなり微細な光学系の凹凸迄は計測に
掛からないと思え、例えばローカル(局所)な場所の一部の曲り(面荒れも)を表現出来ません。
その意味ではフーコー法による影の陰影での判断は敏感で、スムースな波面を必要とする惑星観測
とかではコントラスに効いて来るように思います。
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
voyager_cameraさん。原さん。コメトさん。
ご親切なアドバイス、ありがとうございます。
voyager_cameraさんの言う、
>先ずは感度(テスト光学系の合成F値とテスターのグレーティング分解能)から、縞1本当たりのディストーションが
>どの位の基準波長の波面誤差に相当するかを知る必要がありますね。
というところがすべて、というか実際よく見えるかの感覚的なところまでをトータルで相対的に見ないといけないんでしょうね。
とりあえず、ロンキーテストの写真と評価などを集めることから始めて、落ち着いたらやってみたいと思います。
ありがとうございました。
ご親切なアドバイス、ありがとうございます。
voyager_cameraさんの言う、
>先ずは感度(テスト光学系の合成F値とテスターのグレーティング分解能)から、縞1本当たりのディストーションが
>どの位の基準波長の波面誤差に相当するかを知る必要がありますね。
というところがすべて、というか実際よく見えるかの感覚的なところまでをトータルで相対的に見ないといけないんでしょうね。
とりあえず、ロンキーテストの写真と評価などを集めることから始めて、落ち着いたらやってみたいと思います。
ありがとうございました。
プライベートメッセージです
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
Abbebeです。
オプトロニクス社の「高精度鏡面形状測定法」1988年 に
フーコー法、ロンキーテスト、ハルトマン法とその他の方法等の説明があります。
オプトロニクス社の「高精度鏡面形状測定法」1988年 に
フーコー法、ロンキーテスト、ハルトマン法とその他の方法等の説明があります。
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
Abbebeさん。ありがとうございます。
早速、ネットで古本購入しました。まだ手元に届きませんが、楽しみにしております。
ただ、感覚的に良く見えるかどうかが、一発で分かるようなものではないことが分かり、私もちょっとトーンダウンしました。
デタラメなものが分かれば、それでいいんですが。ミラーならフーコーのほうが良さそうですね。
ちなみに、完全な放物面鏡よりお皿型が最高と、カルバー氏から脈々と受け継がれているようですが、そんな高尚な話の手前で、見ることさえできないのがじれったいところです。
早速、ネットで古本購入しました。まだ手元に届きませんが、楽しみにしております。
ただ、感覚的に良く見えるかどうかが、一発で分かるようなものではないことが分かり、私もちょっとトーンダウンしました。
デタラメなものが分かれば、それでいいんですが。ミラーならフーコーのほうが良さそうですね。
ちなみに、完全な放物面鏡よりお皿型が最高と、カルバー氏から脈々と受け継がれているようですが、そんな高尚な話の手前で、見ることさえできないのがじれったいところです。
プライベートメッセージです
Re: ロンキーテストの教科書ないですか
ガラクマさん voyager_cameraさん 「原」さん 『(^0^)コメト』さん Abbebeさん 皆さん こんにちは
ガラクマ>デタラメなものが分かれば、それでいいんですが。ミラーならフーコーのほうが良さそうですね。
「原」さん紹介の 「ツアイス」、かつての「インタラクティブ」の記事、面白い(オソロシイ)ですよね。
※登場する望遠鏡が「デタラメなもの」かは...ですが(:-)
※脈理がある場合の見え方を「ワカメ」状というのだと、かつての石川町SLFでKさんに教わりました。
voyager_cameraさん、ご紹介の"Star Testing Astronomical Telescopes"は、
独習者には比較的とりつきやすいと思います。が、「Star Testがおすすめ」の本ですので、
「Other Tests」についての書きっぷりは少々カラすぎかも。
そこで「https://www.telescope-optics.net/ronchi_test.htm」はいかがでしょう。
ガラクマ>ちなみに、完全な放物面鏡よりお皿型が最高と、カルバー氏から脈々と受け継がれているようですが...
そのあたりは...「ロンキー法」が不得手の領域かもしれませんね。
それこそ「Star Test」が向いているような気がします。
ガラクマ>デタラメなものが分かれば、それでいいんですが。ミラーならフーコーのほうが良さそうですね。
「原」さん紹介の 「ツアイス」、かつての「インタラクティブ」の記事、面白い(オソロシイ)ですよね。
※登場する望遠鏡が「デタラメなもの」かは...ですが(:-)
※脈理がある場合の見え方を「ワカメ」状というのだと、かつての石川町SLFでKさんに教わりました。
voyager_cameraさん、ご紹介の"Star Testing Astronomical Telescopes"は、
独習者には比較的とりつきやすいと思います。が、「Star Testがおすすめ」の本ですので、
「Other Tests」についての書きっぷりは少々カラすぎかも。
そこで「https://www.telescope-optics.net/ronchi_test.htm」はいかがでしょう。
ガラクマ>ちなみに、完全な放物面鏡よりお皿型が最高と、カルバー氏から脈々と受け継がれているようですが...
そのあたりは...「ロンキー法」が不得手の領域かもしれませんね。
それこそ「Star Test」が向いているような気がします。