テクスロー式鏡面精度

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
返信する
Abbebe
記事: 86
登録日時: 2023年6月14日(水) 11:03
お住まい: 愛媛県新居浜市

テクスロー式鏡面精度

投稿記事 by Abbebe »

ビクセン ポラリスR100L のスレッド内で、
放物面で無くて球面鏡でもOKとなるミラー仕様の条件について、
それから面形状精度□λ算出方法にはベストフィットR式と日本式が存在する等、話題になりました。

テクスロー式鏡面精度について というレポートを、私の古いスクラップブックの中から見つけたので
紹介させていただきます。
群馬星の会の高柳悦夫さんの書かれたレポートです。
テクスロー式は今で言うところのベストフィットR式に純ずる内容のように読み取れます!
ここでは日本式については詳しくは書かれていないので苗村氏の資料を追加しておきます。

高柳氏の結論は、算出方法が異なっているので結果の□λの値が異なってしまっても仕方が無く、
算出方法をはっきり明記すべきすればそれで良いのでは!
という程度の消極的な結論になっていますが、
高柳氏は外国製品は恐らくテクスロー式だろうとも書いておられます。
この後に、ベストフィットR式が正解であって日本式は正しく無いという方向に進んでいったのも
事実のように私には思えます。
しかし現在でも日本式を支持している人達が存在しているのもまた事実のように思えます。
(私は最新情報がアップデイトされていないのが原因と考えています)

JIS規格等においてもアップデイトはそこそこ頻繁に行われていてそれによって日本の工業界が
進歩しているのも事実で、3次元測定器や真円度測定器のベストフィットモードは昔には存在しなかったのが、
現在は通常になっている訳です。
ミラーで言うところの日本式はもう古くて現在では採用すべきでないと判断されても
中村さん、木辺さん、苗村さんの実績を否定することには全くならないと思います。
私としてはこれが正解!という測定~□λ算出方法のアップデイトを強く希望したいところです。
テクスロー式1(2).JPG
テクスロー式2(2).JPG
日本式1(2).jpg
日本式2(2).JPG
日本式3(2).JPG
アバター
ガラクマ
記事: 527
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: テクスロー式鏡面精度

投稿記事 by ガラクマ »

理解力がなく申し訳ありません。
ベストフィットR方式と聞くと、現実の波面とそれに最もフィットする理想波面とのレンジ(差)に聞こえます。
大雑把な理解としては、それでよろしいでしょうか

2次元的(鏡の部分、部分の面積)の要素はどのように反映されるか興味があります。
 プライベートメッセージです
Abbebe
記事: 86
登録日時: 2023年6月14日(水) 11:03
お住まい: 愛媛県新居浜市

Re: テクスロー式鏡面精度

投稿記事 by Abbebe »

最もフィットするということは、具体的には定義された数値がもっとも小さくなるということですね。
測定基準点を微小変化(移動)させながら定義された数値が最小となる状態を探すのがベストフィットということで
間違い無いと思います。
なお、大前提としてP-V値で考えている訳ですから仮に2次元的に考えてもP-V値ですね。

数値の範囲に入っている確率とか言い出すとそういう意味ではRMS値で考えるのが正解だと思います。
しかしそうなるとレイリーリミット=λ/4(P-V値)の前提を変える必要が有りますが、
干渉計による測定であればその辺までも全て対応可能であるように思えます。

元に戻って、
実使用状態的に考えると、日本式はガウス像面(近軸像面)にピント位置(測定基準)を決めてしまっているので
ベストピントシフトによる波面収差最小状態を探すことが考慮されていないということだと思います。
返信する