もう4月ですが改めて。最近収穫がなくとほほな状況。明石HOで20cmドブ(SkyWatcher)があったが4~5万程度と安くはないのでパス。伊賀HOで13cm(SkyWatcher)反射経緯台があったがパス。アイベルさんで宇治天ミラーの30cmドブ(自作架台)があって面白かったのだが、30cm級は手元にあるのでパス。
と言っていたら、とあるリサイクルショップでペンタックス7cmのアクロマート鏡筒だけ。(架台どこ行った?)とりあえず入手して外径測ると80mmだったので手元のケンコー/ボーグ/ビクセン/その他のバンドが流用できるとわかって一安心。筒はアクロマートなので平凡ですが、問題はアイピース。ペンタックスのHMです。天文ガイドの新製品紹介/テスト記事で「Fの明るいレンズにHMは不適」と指摘された回答として、「明るいFに対応した設計になっています」・・・とかなんとか書かれていた記憶が・・・じゃあ、他のHMと比較してみますか・・・と、ちょっとワクワク。
2024年の収穫
Re: 2024年の収穫
考えられる可能性としては使用硝子材がLakとかの屈折率の高い新種硝子なんでしょうかね。BK7よりも球面収差は確かに少々有利にはなりそうです。
他にもなんか考えられる方法等、有りますでしょうか?
他にもなんか考えられる方法等、有りますでしょうか?
Re: 2024年の収穫
昔、旭光学が顕微鏡用で非球面を用いた改良ハイゲンの特許を出していましたが、それは目側の面が平面ではなく凸面でした。今回のHMは2つとも目側が平面の平凡な構成。非球面の訳が無いし、メニスカスの比率を変えるのと2枚のレンズの焦点距離比を変えるくらい?高屈折低分散ガラスが一番効果ありそうですが、当時のカタログ価格は6~7000円と、それほど特殊とは思えない価格。なぞじゃ。はったりかな?
Re: 2024年の収穫
せっかくなのでHM10mm視野環φ8.4(≒見掛視野45)を、BK7、ガドロン(高屈折率ED硝子)、ランタン系新種硝子(LaK14)、の3種類の硝子で検討させていただきました。
対物レンズはf1000mm程度のF7を想定しています。
収差図です。
1. HM10mm、BK7
2. HM10mm、ガドロン
3. HM10mm、ランタン系新種硝子(LaK14)
4. Abbe10mm、ランタン系新種硝子(LaK14)を3枚使用
HMは軸上色収差は補正出来ない訳ですが、倍率色収差はちゃんと補正出来ていることが解ります。
ガドロンはBK7に対して屈折率は少々大きく分散は少々小さく、HMとしての改善もそのとおりの効果が少々ではありますが見られますね。
ランタン硝子は屈折率は更に大きいのですが分散が大きく、HMとしてもそのとおりの効果が見られ、軸上色収差は悪化しますが
球面収差は7割程度に改善され、軸外性能も改善されるのでもう少々見掛け視野を広く出来そうですね。
最後にアッベ10mm(但しランタン系硝子使用のいわゆる最新設計)を同条件で評価した収差図を示します。
(実はペンタックスの特許データを少々加工したものです)
これ見てしまうと、大変申し訳無いですがHMの存在価値はやはりもう無いように思えますね。
対物レンズはf1000mm程度のF7を想定しています。
収差図です。
1. HM10mm、BK7
2. HM10mm、ガドロン
3. HM10mm、ランタン系新種硝子(LaK14)
4. Abbe10mm、ランタン系新種硝子(LaK14)を3枚使用
HMは軸上色収差は補正出来ない訳ですが、倍率色収差はちゃんと補正出来ていることが解ります。
ガドロンはBK7に対して屈折率は少々大きく分散は少々小さく、HMとしての改善もそのとおりの効果が少々ではありますが見られますね。
ランタン硝子は屈折率は更に大きいのですが分散が大きく、HMとしてもそのとおりの効果が見られ、軸上色収差は悪化しますが
球面収差は7割程度に改善され、軸外性能も改善されるのでもう少々見掛け視野を広く出来そうですね。
最後にアッベ10mm(但しランタン系硝子使用のいわゆる最新設計)を同条件で評価した収差図を示します。
(実はペンタックスの特許データを少々加工したものです)
これ見てしまうと、大変申し訳無いですがHMの存在価値はやはりもう無いように思えますね。
Re: 2024年の収穫
ただいまざくっと比較してみました。
鏡筒はペンタックス70mmアクロマートFL900mm F12.9。比較アイピースは五藤MH25,12.5。ニコンH25(実はHM)。ZEISSのH25。と繰り出しました。透明度も悪く、詳細な観察ができる状況ではなかったので、周辺像の比較だけ行いました。ちょっと面白かったです。たかがHMで設計の差が出るなんて!
周辺像の崩れの大きさは ZEISS<ニコン=ペンタ<五藤 というイメージです。
ZEISSは高屈折率ガラスを使っているという話は聞いた事がありましたが。。。ガラス材の名称は失念しました。
しかし、五藤の25mmは崩れが大きいが、像面湾曲の影響が大きいようでピントを変えると改善する。(中心からちょっと外れたところでピントを合わせたほうが全面が平坦になる。)
ニコン、ZEISS、五藤は周辺像は円周方向に引き伸ばされる感じの崩れ方だが、ペンタは非点収差の崩れ方が明確。円周方向に引き伸ばされつつ、直径方向にも伸ばされた像となる。以下のリンク先の非点収差像のようなイメージ。
https://ryutao.main.jp/telescope_aberration.html
他社の周辺像のボケ方が優しく像が肥大しつつ引き伸ばされていくのに対して、かなり明確なエッジを持った崩れ方で、崩れとしてはニコンより小さいかも知れないが、エッジが立っている分、目立つ崩れ方です。癖があります。
これが他の屈折や異なるF値ではどうか?改めて比較してみたいと思います。
鏡筒はペンタックス70mmアクロマートFL900mm F12.9。比較アイピースは五藤MH25,12.5。ニコンH25(実はHM)。ZEISSのH25。と繰り出しました。透明度も悪く、詳細な観察ができる状況ではなかったので、周辺像の比較だけ行いました。ちょっと面白かったです。たかがHMで設計の差が出るなんて!
周辺像の崩れの大きさは ZEISS<ニコン=ペンタ<五藤 というイメージです。
ZEISSは高屈折率ガラスを使っているという話は聞いた事がありましたが。。。ガラス材の名称は失念しました。
しかし、五藤の25mmは崩れが大きいが、像面湾曲の影響が大きいようでピントを変えると改善する。(中心からちょっと外れたところでピントを合わせたほうが全面が平坦になる。)
ニコン、ZEISS、五藤は周辺像は円周方向に引き伸ばされる感じの崩れ方だが、ペンタは非点収差の崩れ方が明確。円周方向に引き伸ばされつつ、直径方向にも伸ばされた像となる。以下のリンク先の非点収差像のようなイメージ。
https://ryutao.main.jp/telescope_aberration.html
他社の周辺像のボケ方が優しく像が肥大しつつ引き伸ばされていくのに対して、かなり明確なエッジを持った崩れ方で、崩れとしてはニコンより小さいかも知れないが、エッジが立っている分、目立つ崩れ方です。癖があります。
これが他の屈折や異なるF値ではどうか?改めて比較してみたいと思います。
Re: 2024年の収穫
サイトロンジャパンのジャンク市に出撃してみました。
開始30min前に到着して3番目。
小雨の中、待機し、開始直後、状態の良いジャンク(笑)を2-3個手に取りじっくりと確認。
写真のトラバース経緯台とAZ-GTiマウント、延長筒を入手。
因みにトラバース経緯台は、サンプル輸入した試作品だそうで、販売品とは模様・デザイン等、微妙に異なります。
使い方が判らなかったので色々といじって、前者はWiFi,Bluetoothが飛ばない事、タイムラプスレールの破損が問題であり、
後者は水平微動が固着していることが問題なことが判った。
トラバースは基盤をじっくり観察して、配線の一部が瘦せていて、変色があったので、ここで過電流が流れた為、問題が発生したと予想。
問題部分の基盤配線をカットし、バイパス線を接続した所、WiFi接続可能となり一応、動作するようになった(正常かどうかは不明)。
後者はこれからだが、機械的な問題なので何とかなる・・・・かな?
安価な投資でGW中、遊べるならば充分でしょう。
修理して遊び倒したら、星まつりのフリマで売却するかな・・・。
でも電気系の機材のジャンクは本当に難しい。
昔の機械的・外観的なジャンクならば色々と工夫して直すのだが・・・。
2回目のジャンク市は5月末との事。
福島の星まつりの直前なので参加は微妙だなぁ・・・。
1枚目の写真:開幕直前の状態。反射鏡筒と電動経緯台のジャンクが多かったなぁ・・・。
2枚目の写真:今回の戦果。何とか直して実用してみたい!
開始30min前に到着して3番目。
小雨の中、待機し、開始直後、状態の良いジャンク(笑)を2-3個手に取りじっくりと確認。
写真のトラバース経緯台とAZ-GTiマウント、延長筒を入手。
因みにトラバース経緯台は、サンプル輸入した試作品だそうで、販売品とは模様・デザイン等、微妙に異なります。
使い方が判らなかったので色々といじって、前者はWiFi,Bluetoothが飛ばない事、タイムラプスレールの破損が問題であり、
後者は水平微動が固着していることが問題なことが判った。
トラバースは基盤をじっくり観察して、配線の一部が瘦せていて、変色があったので、ここで過電流が流れた為、問題が発生したと予想。
問題部分の基盤配線をカットし、バイパス線を接続した所、WiFi接続可能となり一応、動作するようになった(正常かどうかは不明)。
後者はこれからだが、機械的な問題なので何とかなる・・・・かな?
安価な投資でGW中、遊べるならば充分でしょう。
修理して遊び倒したら、星まつりのフリマで売却するかな・・・。
でも電気系の機材のジャンクは本当に難しい。
昔の機械的・外観的なジャンクならば色々と工夫して直すのだが・・・。
2回目のジャンク市は5月末との事。
福島の星まつりの直前なので参加は微妙だなぁ・・・。
1枚目の写真:開幕直前の状態。反射鏡筒と電動経緯台のジャンクが多かったなぁ・・・。
2枚目の写真:今回の戦果。何とか直して実用してみたい!
Re: 2024年の収穫
サイトロンさんのジャンク市か・・・遠いなあ・・・
私はリサイクルショップで、ペンタに続いてミザールカイザーもゲット!。これも箱付きだがアイピースとファインダーなし。三脚も架台もなし。接眼部の蓋代わりに付いてきたKE12は妙な細工がされていて視野絞り以外に絞りが一つ。しかも真鍮で重い。<Z>のマークは結構よく見るが、あまりいい印象はない・・・
他には工作で、コロナドPSTの赤外カットフィルターが劣化して数年休眠していた物を、サイトロンやSVBONYから代用品を2~3入手し、念の為に保護フィルター2枚重ねで復活!今朝は結構派手に見えたのだが、その後の天候が。。。なんか白っぽく雲っぽく、明日から2~3日雨の連続?
私はリサイクルショップで、ペンタに続いてミザールカイザーもゲット!。これも箱付きだがアイピースとファインダーなし。三脚も架台もなし。接眼部の蓋代わりに付いてきたKE12は妙な細工がされていて視野絞り以外に絞りが一つ。しかも真鍮で重い。<Z>のマークは結構よく見るが、あまりいい印象はない・・・
他には工作で、コロナドPSTの赤外カットフィルターが劣化して数年休眠していた物を、サイトロンやSVBONYから代用品を2~3入手し、念の為に保護フィルター2枚重ねで復活!今朝は結構派手に見えたのだが、その後の天候が。。。なんか白っぽく雲っぽく、明日から2~3日雨の連続?
Re: 2024年の収穫
原様
ジャンク市ですが、少し前に関西でも開催されましたが参加されましたか?
でも、メインは最新機材の電気回路不良由来ジャンクですので原様の琴線に触れるものは少ないかなぁ・・。
残念ですが、昔の誠報社サマー&ウィンターバーゲンの様なワクワク感は無いですね。
唯一、胎内星まつりでのジャンク漁りに、ワクワク感が残っていますが、原家からだと・・・・遠いなぁ。
ジャンク市ですが、少し前に関西でも開催されましたが参加されましたか?
でも、メインは最新機材の電気回路不良由来ジャンクですので原様の琴線に触れるものは少ないかなぁ・・。
残念ですが、昔の誠報社サマー&ウィンターバーゲンの様なワクワク感は無いですね。
唯一、胎内星まつりでのジャンク漁りに、ワクワク感が残っていますが、原家からだと・・・・遠いなぁ。
Re: 2024年の収穫
ヒポさん、
3月に大阪店でやったのは、
2月に東京店でやったのと同じアウトレットセールで
今回のようなジャンク品はほとんど取り扱わなかったと
お店の人から聞きました。
3月に大阪店でやったのは、
2月に東京店でやったのと同じアウトレットセールで
今回のようなジャンク品はほとんど取り扱わなかったと
お店の人から聞きました。
Re: 2024年の収穫
サイトロンジャパンの2024年度、第2回目のジャンク祭りに参加してきました。
開催1時間前到着で1番手でした。
二人目が来るまで、少々時間があいた位なので、早く行く必要はなかったなぁ・・・。
最終的にはGW中の第1回目よりも参加は多かった様ですが、20人は並んでいませんでした。
今回は、前回入手機材の修理用部品取り機材の確保が目的。
前回3Kで出ていたが、結局、売れ残ったらしいボディが割れた小型自動導入経緯台トラバースが0.5Kで出ていたので直ぐに確保、・・・でも三脚が無いとはいえこの破壊価格は・・・(汗。
又、前回入手したAZ-GTiマウントは水平駆動部のトラブルがどうしても修理できなかったので、当該部位のパーツをごっそり全交換する目的で、電装系に問題がある個体を1Kで入手。
他にトラバースの収納袋を入手して終了。
全部で2Kなり。
今回は、前回全く無かった、各種フィルターが1-3K位で沢山放出されていましたが、結局、購入せず。
その後、会場で開催情報を教えて頂いた、ミザールさんの我楽多市へ移動。
店長さんといろいろお話させて頂き、死ぬまでには手に入れて星を見たいと思っていた鏡筒があったので、外観やレンズを見せて頂いたり(残念ながら予約が入っていました)、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
こちらでは、Mark-X赤道儀用の8cm鏡筒バンド、36.4mmネジの32mmエルフレアイピース2本、その他を購入し、全部で10Kでした。
プレ星まつりの気分で非常に楽しかったひと時でした。
因みに、入手したトラバース経緯台は動作確認した所、ボディ破損以外は全く問題なく稼働する事が分かった為、金属用接着剤で破損部分を固定。
一応、3Kgの機材で問題なく使える事が確認できたため、そのまま運用する事にしました(公称荷重2.5Kg)。
でも試作品と、正式販売品、2台あってもなぁ・・・星まつりで売却するかぁ・・・。
写真は、ジャンクから復活したダブルトラバースです。
開催1時間前到着で1番手でした。
二人目が来るまで、少々時間があいた位なので、早く行く必要はなかったなぁ・・・。
最終的にはGW中の第1回目よりも参加は多かった様ですが、20人は並んでいませんでした。
今回は、前回入手機材の修理用部品取り機材の確保が目的。
前回3Kで出ていたが、結局、売れ残ったらしいボディが割れた小型自動導入経緯台トラバースが0.5Kで出ていたので直ぐに確保、・・・でも三脚が無いとはいえこの破壊価格は・・・(汗。
又、前回入手したAZ-GTiマウントは水平駆動部のトラブルがどうしても修理できなかったので、当該部位のパーツをごっそり全交換する目的で、電装系に問題がある個体を1Kで入手。
他にトラバースの収納袋を入手して終了。
全部で2Kなり。
今回は、前回全く無かった、各種フィルターが1-3K位で沢山放出されていましたが、結局、購入せず。
その後、会場で開催情報を教えて頂いた、ミザールさんの我楽多市へ移動。
店長さんといろいろお話させて頂き、死ぬまでには手に入れて星を見たいと思っていた鏡筒があったので、外観やレンズを見せて頂いたり(残念ながら予約が入っていました)、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
こちらでは、Mark-X赤道儀用の8cm鏡筒バンド、36.4mmネジの32mmエルフレアイピース2本、その他を購入し、全部で10Kでした。
プレ星まつりの気分で非常に楽しかったひと時でした。
因みに、入手したトラバース経緯台は動作確認した所、ボディ破損以外は全く問題なく稼働する事が分かった為、金属用接着剤で破損部分を固定。
一応、3Kgの機材で問題なく使える事が確認できたため、そのまま運用する事にしました(公称荷重2.5Kg)。
でも試作品と、正式販売品、2台あってもなぁ・・・星まつりで売却するかぁ・・・。
写真は、ジャンクから復活したダブルトラバースです。