ビクセン 真のOZUMA-R100

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
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富田
記事: 20
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by 富田 »

皆様

今更ながらで恐縮ですが、国産の歴代市販10cm反射経緯台の中で私が最も好きな機種の表記オズマR100を紹介します。
しばしばビクセンの一つ前のモデルであるOZUMA-R(オズマR https://yumarin7.sakura.ne.jp/ozumar.html)と間違えられることがありますが、全く異なります。そのため表題に「真の」を付けさせていただきました。オズマRはその先代モデルのクェーサー型の流れを汲んだものですが、こちらのオズマR100は後継機種のパルサー型に繋がる新規モデルとなっています。
オズマR型からの改良点としてフォーク部がより幅広肉厚となり、上下耳軸部も単ネジ棒から複ネジ固定の円柱軸受けとなって安定円滑化されています。鏡筒の脱着も迅速にできるよう工夫されています。上下支持桿・上下微動棒も鏡筒片側支持式から古典的な真下に支持位置が変更されてより安定し、また水平回転部も部分微動から全周微動となっています。木製三脚も松葉式から単棒となり、架台取り付け部分の隙間が無くなり、より安定になりました。後継機のパルサー型はスタイルは秀逸ですが、フォーク部が曲線化され丸型鏡筒に特化してしまい、角型鏡筒を載せることができません。古典的な角形フォークのオズマR100は自作の角型鏡筒を載せることができます。またパルサー型架台では上下支持棒が無いために、双眼装置等の重量物を接眼部に取り付けられず、水平回転部も部分微動に改悪されています。
販売期間が短く販売台数も限られたためか、あまり取り上げられることがない不遇な機種ですが、私は10cm反射経緯台としてはベストだと思っています。欠点は水平部ホイールギアや上下支持棒受け部が樹脂製のため劣化しやすいことです。また利目が左の私としては水平微動ハンドルを反対側に変えられないことが残念です。
多少の欠点はありますが、とても気に入っている為、中古ばかりですが4台を所有しています。
パルサー型もスタイルは良いので反射と屈折共に2台づつを所有しています。
ミザールR100も2台所有していますが、オズマR100の方が組み立て撤収が早く軽量で機動性もあり、ずっと使いやすいです。
私が他に所有している西村製作所や旭精光研究所の同口径の反射経緯台よりも実用性ではOZUMA-R100の方が優れていると思っています。
実は私自身でも当初はOZUMA-R100の存在を認識しておらず、ミザールR100、パルサー型、西村やアスコなど評価の高い反射経緯台遍歴を経て、最終的にこの機種に辿り着いたというのが本当のところです。
余談ですが、反射望遠鏡好きの私にとっては同じオズマのネーミングでも屈折鏡筒の方はどうも生理的に合わないようです。
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ガラクマ
記事: 713
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by ガラクマ »

富田さん。皆さま。
 最近、短期的に多忙でもあり、書き込みも滞り気味で申し訳ありません。
古いページが間違っていたようですね。当時はR100が二種類あったとは知りませんでした。
こちらも、申し訳ありません。

 昔はバラボラ100がかっこいいと思ったのですが、今見たら大きく負けそうです。
最後に編集したユーザー ガラクマ [ 2025年5月01日(木) 22:08 ], 累計 1 回
 プライベートメッセージです
スークー
記事: 35
登録日時: 2023年7月04日(火) 21:14

Re: ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by スークー »

冨田様こんにちは。
オズマR100の水平微動部のウオームホイールは樹脂製でしたか。

私、その昔、あるデパートに展示してあったビクセンのポラリス赤道儀の赤経ウオームホイールが樹脂製だったのでびっくりしたことがあります。
白い歯車で、剣道の竹刀のツバみたいな樹脂でした。
微動ハンドルを回してみると、樹脂のねっとりした性質もあってか感触も悪くなく、問題ないように思いました。
まあ、ウオームホイールは、ふつうの人なら年に数回転も使わないでしょうから、樹脂も「あり」なのでしょうね。
富田
記事: 20
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

Re: ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by 富田 »

スークー さんが書きました: 2025年4月28日(月) 21:11 冨田様こんにちは。
オズマR100の水平微動部のウオームホイールは樹脂製でしたか。

私、その昔、あるデパートに展示してあったビクセンのポラリス赤道儀の赤経ウオームホイールが樹脂製だったのでびっくりしたことがあります。
白い歯車で、剣道の竹刀のツバみたいな樹脂でした。
微動ハンドルを回してみると、樹脂のねっとりした性質もあってか感触も悪くなく、問題ないように思いました。
まあ、ウオームホイールは、ふつうの人なら年に数回転も使わないでしょうから、樹脂も「あり」なのでしょうね。
富田
記事: 20
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

Re: ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by 富田 »

スークー様、
こんばんは。
コメントをありがとうございます。
色からするとその展示されていたポラリス赤道儀の白い樹脂ギヤと同じ材質だと思います。
ご指摘のとおりにネットリとしていてバックラッシュも殆ど認めず良い感じのギヤなのですが所有機の1台は入手時より劣化に伴う亀裂を認めています。おそらくクランプを締めつけたまま無理矢理に鏡筒を回転させようとしたことによるものと思われます。また上下支持棒受け部の樹脂も、4台中2台にネジ締め付けに伴う亀裂を認めます。補修して使用していますが、いずれも金属製では見られない欠点です。
もう少し耐久性のある素材であったなら良かったのですが残念です。
スークー
記事: 35
登録日時: 2023年7月04日(火) 21:14

Re: ビクセン 真のOZUMA-R100

投稿記事 by スークー »

冨田様おはようございます。
玩具などに使われているデルリンのスパーギヤなどもよくヒビが入ったり割れたりしているのを見かけます。樹脂製のウオームホイールは、ウオームギヤとの噛み合わせはよさそうですが、耐久性とか外部からの衝撃には弱そうですね。
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