難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
Funa
記事: 2
登録日時: 2024年1月14日(日) 19:44

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

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富田様、ガラクマ様

詳しい説明と標準仕様ありがとうございます。
三寸反射の機体説明の文章中の「三寸完全パラボラ反射鏡」という記述と、石原氏の実用新案の請求範囲にあるパラボラ鏡の意味がようやく分かりました。仕様にHershel-Newtonianとありますね。これまでハーシェル・ニュートンなら主鏡は球面鏡と思っていました。
富田
記事: 14
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by 富田 »

口径わずか数cm程の鏡面、しかもF値の大きい長焦点鏡を放物面へと整形するのは想像以上に大変です。
中村氏が遺した研磨技術に関する著作にもそのような記述をしばしば認めます。
正直、中村氏は本当にハーシェルニュートン用主鏡として放物面鏡を製作したのだろうか、もしかしたら球面鏡だったのではないか、と半信半疑の気持ちも少しありました。
今回、ガラクマ様の書き写した光学ノートからしっかりと放物面化していたことが分かりました。
フーコーテストで影を観察しながらナイフの移動量で0.2mmだけ鏡周よりも中央部を深く研磨するにはかなりの観察眼と注意深さが必要です。
反射鏡研磨が万年初中級者レベルの私には到底無理で、球面近くに仕上げるだけで精一杯です。

やはり中村氏は鋭眼、優れた観察眼の持ち主であったのと同時に、手先も器用で忍耐強く、また創意工夫のできる非凡な方であったのことが良く分かりました。
最後に編集したユーザー 富田 [ 2024年4月06日(土) 22:07 ], 累計 5 回
「M」
記事: 27
登録日時: 2023年7月29日(土) 19:25

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by 「M」 »

ガラクマさん 富田さん 皆さん こんにちは

図書館で
 高橋健一氏による「故中村 要氏の光学ノート(1)」〜「...(3)」(天界 1977.12..1978.2)
を調べました。
高橋 さんが書きました: 平面鏡及び口径8cm以下の反射凹面鏡...網目を植え込んで作ったピッチ面を使用し研磨している...
研磨速度が早く、しかも面が直しやすいとのことである。ただし、端はあまり良くは出来ないらしい
「Net」は、これかもしれませんね。
※なお硝子材の種類の『Mnion』は『Union』のようです。

※中村 要氏による「反射屈折天體望遠鏡 : 作り方觀測手引」の「第五章 五センチ反射望遠鏡」も
※読みました。 これが『昭和4年8月発刊の著書』でしょうか。
富田
記事: 14
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by 富田 »

M様

情報をありがとうございます。
Netの意味は網を使った研磨方法かと思っていましたが、やはりそうでしたか。

著書はその通りです。
子どもの頃に読んだ記事で星野次郎氏の最初の自作反射望遠鏡がハーシェルニュートンであったことを知り、ずっと気になっていました。後年、神田の古本屋でその本を入手したのが私自身がそれを自作するきっかけとなりました。
http://yamaca.in.coocan.jp/touko2/54mmHN1/54HN01.html
間違いなく名著です。
単なる自作のための説明書ではなく、望遠鏡作りと天体観測のための真摯な心構え、向き合い方が素直に伝わってきます。言葉一つ一つに経験者としての深みと重みが感じられます。20代半ばであれだけの書物を著したことは本当に驚きで、心から敬拝しています。
若くして自死されたことはとても残念です。

それを含め中村氏の著作本は全て持っています。
「反射望遠鏡」などは著書ではなく遺稿書ですが鏡面研磨に興味があり三冊も入手してしまいました。
最後に編集したユーザー 富田 [ 2024年4月07日(日) 13:59 ], 累計 2 回
アバター
ガラクマ
記事: 378
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by ガラクマ »

 お詳しい方々の蘊蓄が集まって、うれしい限りです。
富田 さんが書きました: 2024年4月06日(土) 21:09 Netの意味は網を使った研磨方法かと思っていましたが、やはりそうでしたか。
当然Netと読めてないくらいですから「M」さんのご紹介、富田さんのお話、気が付きませんでした。
Netと思っても、ネットとグロスのネットで「準備や測定など関連作業を除き、正味2時間かかる」くらいにしか読み取れませんでした。
皆さん、さすがです。
 プライベートメッセージです
富田
記事: 14
登録日時: 2023年6月12日(月) 18:16

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by 富田 »

還暦α様
Funa様
ガラクマ様

軸外し放物面鏡の情報をありがとうございます。
Funa様の製作された軸外し望遠鏡については以前にそちらのウェッブサイトに投稿された際に拝見し、手の込んだ工作に驚いておりました。
F値の小さなものですと、主鏡の自作は難しく、既製品は高価で、また組み立てや光軸調整も難しくなります。
ハーシェルニュートン用主鏡に適した球面鏡も販売されていますが、それでもかなり高額ですので、費用だけを考えると自作の優位性はありません。
https://www.edmundoptics.jp/p/2quot-dia ... rror/4976/

昨年のDSP2023の私のワークショップは「小型反射望遠鏡の可能性と限界」という題での発表(予定)でした。その準備した発表内容の最後の話題は、親子向けの望遠鏡作り教室として、4〜5cmハーシェルニュートン式反射望遠鏡の完全自作の提案でした。
中村氏は小口径反射鏡の研磨を短時間で行っていたようで、ガラス材から放物面化まで3時間程で手早く仕上げたようです。「星の手帳」にあった木辺氏の鏡面研磨についての手記からもその手早さがわかります。
それに着想を得て私の企画では、安価な普通の青板ガラス板を用いて主鏡を研磨し、化学鍍銀でメッキすること、双眼鏡用プリズムを流用することで、1日の日程で望遠鏡を完成させ、夕方には親子で観望してもらうというものです。

中村氏がハーシェルニュートンを考案した意図を汲んだイベント企画であると勝手に自負しており、実現できたらと思っています。
最後に編集したユーザー 富田 [ 2024年4月08日(月) 06:29 ], 累計 10 回
青色つきこ
記事: 65
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

投稿記事 by 青色つきこ »

みなさま、こんにちわ。

中村要氏のハーシェル・ニュートンは、とても魅惑的です。

中村要氏の「反射望遠鏡」(恒星社、昭和17年刊)は、製作方法のみならず望遠鏡についての知識にあふれています。
ご存知のように木辺成麿氏が補筆されております。名著です。

子供の科学代理部の5センチ反射天体望遠鏡の販売開始時期については、私の調べられる範疇外なので、把握しておりませんが、それでも推測としては、1933年or1934年と考えています。
これには、中村要氏のオリジナル・ハーシェル・ニュートン鏡を組み込んでいるはずもないし。
「子供の科学」誌には新発売品のおしらせという形でも記事が載せられているでしょうから、何かしらの情報が添えられて
いると考えられますが、該当年の「子供の科学」は手元にもありませんので。
どなたか、情報をお持ちではないでしょうか。
「科学画報」から調査する線もありますが、いずれにしても、この製品についてはもっと知りたいです。

三吋反射望遠鏡の超特価提供の理由については
「三吋周の金具が五十台分残っているため、ストック一掃の意味でやるのです」と記されています。
(添付資料から)
子供の科学代理部の製品なので、やはり「子供の科学」をみるのが一番です。

コロナ望遠鏡は口径35mmの色消し対物レンズ(おそらくf=800mm)なので、件の1円望遠鏡の候補からは外します。
子供の科学1935 12.png
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