ごぶさたです皆様。
久しぶりに堅物オフから出物を引き上げました。
ビクセンのポラリスR100L、箱入り。
極軸望遠鏡は残念ながら欠品でしたがそのかわり
旧型のデジカメアダプタがなぜかついてきました。
さっそく掃除して組み上げます。
まあ極軸は望遠鏡なしでも素通し穴の真ん中に
北極星を入れておけば観望会なら十分使えますので問題なし。
ただ、主鏡のカビはメッキまで入り込んでいて取れませんで残念。
久しぶりにニュートン反射の光軸を合わせてみましたが
何度やっても難しい。そうとうめんどくさい(笑)
随分時間がかかったうえっ気に入らないので一度やり直して
ようやくまあ見られるくらいにはなりました。
反射特有の中心部分の鋭さは久しぶりです。
ただ、まだ狂っているようなので
センタリングアイピースで調整します。
接眼部はツァイスサイズですが、余った部品にアメリカンサイズの
アダプタがあったのでこれで接眼レンズ群を使えます。
他、ガタが各所にありますのでそこも修正したうえで
春先の観望会で現場復帰の予定です。
文責:底抜け
ビクセン ポラリスR100L
Re: ビクセン ポラリスR100L
こんにちは。入手おめでとうございます。
当時から気になってたことですがビクセンのカタログでは、主鏡について、10cmF10反射赤道儀(ポラリスR100-L)で「放物面」、10cmF10反射経緯台(パルサR100-L)で「精密球面」と書き分けています。
何か違ってたんでしょうか...?
当時から気になってたことですがビクセンのカタログでは、主鏡について、10cmF10反射赤道儀(ポラリスR100-L)で「放物面」、10cmF10反射経緯台(パルサR100-L)で「精密球面」と書き分けています。
何か違ってたんでしょうか...?
Re: ビクセン ポラリスR100L
昔(20年以上前?)に、とっかえひっかえ見比べた方のお話では、
・F10球面は高倍率では、わずかにぽってりした星像。
・F10放物面との違いはわかる。
・球面でもF12になると眼視では差がわからなかった。(比較機種不明。エイコーの11.4cmか?3BのF12か?)
・F10球面の方が惑星がよく見えるケースがあった。
放物面への修正で面の荒れ、研磨痕、周辺の僅かなダレとかが影響したのではないか?
カーブとしては放物面に近くても、小さなエリアでの急峻なカーブ変化は意外と悪影響ある。
よく見える球面は滑らかで周辺までスパッとダレが無かった。
集合研磨で複数枚を一体化して磨けばリングや周辺ダレが出にくいので10cmF10くらいなら逆転するケースも?
とのことでした。
・F10球面は高倍率では、わずかにぽってりした星像。
・F10放物面との違いはわかる。
・球面でもF12になると眼視では差がわからなかった。(比較機種不明。エイコーの11.4cmか?3BのF12か?)
・F10球面の方が惑星がよく見えるケースがあった。
放物面への修正で面の荒れ、研磨痕、周辺の僅かなダレとかが影響したのではないか?
カーブとしては放物面に近くても、小さなエリアでの急峻なカーブ変化は意外と悪影響ある。
よく見える球面は滑らかで周辺までスパッとダレが無かった。
集合研磨で複数枚を一体化して磨けばリングや周辺ダレが出にくいので10cmF10くらいなら逆転するケースも?
とのことでした。
Re: ビクセン ポラリスR100L
「原」さん、詳細な情報ありがとうございます。
理論上は放物面が優れていても、10cmF10の製品によっては球面と優劣付け難い場合もある訳ですね。
そのあたりをじっくり見比べれればと思いました。
昨年、反射望遠鏡も欲しくなって、タカハシの1型をCATさんから買っておりました。まだ月以外あまり見てなかったりしますが。
こちらははっきり、「球面青板」と明記されています。
あまり大した理由では選んでないです。強いて言えばいくつかの本に反射赤道儀の見本として載ってたからだったりします。
理論上は放物面が優れていても、10cmF10の製品によっては球面と優劣付け難い場合もある訳ですね。
そのあたりをじっくり見比べれればと思いました。
昨年、反射望遠鏡も欲しくなって、タカハシの1型をCATさんから買っておりました。まだ月以外あまり見てなかったりしますが。
こちらははっきり、「球面青板」と明記されています。
あまり大した理由では選んでないです。強いて言えばいくつかの本に反射赤道儀の見本として載ってたからだったりします。
最後に編集したユーザー さとう [ 2024年3月24日(日) 21:36 ], 累計 1 回
Re: ビクセン ポラリスR100L
私の記憶ではビクセンの10㎝は球面でしたが、ポラリスR100Lは放物面鏡だったのですか。記憶違いでした。
ミザールのH-100は放物面と宣伝していたとは思います。
どっかにフーコーテストとかロンキーテストの結果があったらはっきりするのですが。
さとうさんがリンクして頂いたカタログのNewポラリスR100Lは極軸望遠鏡が付属しているように記載されてますが、赤道儀の説明には別売りとありますね。別売りだったような記憶ですが、付属もあったのでしょうか。
よく見ると、いろいろわからないところが出てきます。
ミザールのH-100は放物面と宣伝していたとは思います。
どっかにフーコーテストとかロンキーテストの結果があったらはっきりするのですが。
さとうさんがリンクして頂いたカタログのNewポラリスR100Lは極軸望遠鏡が付属しているように記載されてますが、赤道儀の説明には別売りとありますね。別売りだったような記憶ですが、付属もあったのでしょうか。
よく見ると、いろいろわからないところが出てきます。
プライベートメッセージです
Re: ビクセン ポラリスR100L
おばんです。
付属のカタログやリンク先のカタログを見ると、R100L含め反射には極軸望遠鏡付属で
屈折には極軸望遠鏡がオプション設定のようです。
話題から外れますが、ビクセンのカタログはオプション品がシアンの単色になっていて
何がオプション品かがわかるように工夫されているのに改めて気づきました。
店頭タグには「創業35周年記念価格 QMDと明視野照明+アルミ三脚で99,500円」
明視野照明+木製三脚で79,500円」とあり、往時の価格設定が偲ばれます。
球面と放物面では精密球面鏡の方が製造コストが安いと聞いたことがありますので
経緯台をできるだけ安価に、という戦略が当時のビクセンにあったのでしょうか。
文責:底抜け
付属のカタログやリンク先のカタログを見ると、R100L含め反射には極軸望遠鏡付属で
屈折には極軸望遠鏡がオプション設定のようです。
話題から外れますが、ビクセンのカタログはオプション品がシアンの単色になっていて
何がオプション品かがわかるように工夫されているのに改めて気づきました。
店頭タグには「創業35周年記念価格 QMDと明視野照明+アルミ三脚で99,500円」
明視野照明+木製三脚で79,500円」とあり、往時の価格設定が偲ばれます。
球面と放物面では精密球面鏡の方が製造コストが安いと聞いたことがありますので
経緯台をできるだけ安価に、という戦略が当時のビクセンにあったのでしょうか。
文責:底抜け
Re: ビクセン ポラリスR100L
ミザールさんのお話では、研磨工場で球面化(ここまでは昔でもレシピがあった)、さらにちょっと修正研磨が進むと放物面になる(過ぎると双曲面になって×)。今ならコンピューター制御で放物面で止めることができるけど、昔は制御が精密でなかったので出来不出来のばらつきがあった。そこでミザールから検査員が現場に張り付いて全数検査して、良い物をピックアップ。このためミザールのミラーは出来が良いけどコストアップ。。。。というような感じでした。検査しないで全数売っちゃう所はバラツキが大きくて、ロシアンルーレット。
Re: ビクセン ポラリスR100L
みなさんこんにちは。蛇足気味な感想を。
底抜けさんと「原」さんの話から判断すると、ビクセンの10cmF10は、球面にできた段階で一部を経緯台に回してコストダウン、残りは放物面に整形して高価な赤道儀に、というパターンみたいですね。
現行商品の差別化となんだか似てる気がします。
今日ヨドバシでビクセンの屈折望遠鏡を確認したのですが、一見大差ないスペックのA70LfとA80Mfの違いは歴然としていました。前者のファインダーがプラスチック脚にシングルレンズの6x24mm、後者が金属脚にアクロマートの6x30mmといった塩梅で。
ミザールの広告を見ると、放物面である旨のない反射望遠鏡は、H-65型だけのようです。他は全て放物面主鏡とかパラボラ主鏡とか書かれています。
底抜けさんと「原」さんの話から判断すると、ビクセンの10cmF10は、球面にできた段階で一部を経緯台に回してコストダウン、残りは放物面に整形して高価な赤道儀に、というパターンみたいですね。
現行商品の差別化となんだか似てる気がします。
今日ヨドバシでビクセンの屈折望遠鏡を確認したのですが、一見大差ないスペックのA70LfとA80Mfの違いは歴然としていました。前者のファインダーがプラスチック脚にシングルレンズの6x24mm、後者が金属脚にアクロマートの6x30mmといった塩梅で。
ミザールの広告を見ると、放物面である旨のない反射望遠鏡は、H-65型だけのようです。他は全て放物面主鏡とかパラボラ主鏡とか書かれています。
Re: ビクセン ポラリスR100L
底抜け さん さとう さん みなさん こんにちは
10cmF10反射望遠鏡で、「(超)精密球面鏡」付きと「波面誤差1/8λの放物面鏡」付きのどちらかを差し上げます と言われたら、どうしましょう?
(超)精密球面と、放物面の「誤差」を、手元のフーコーテスト整約プログラムで計算してみました:
・近軸曲率半径(R)=2000mm,鏡径(D)=100mm...
波面誤差(λ@560[nm])は約1/11 λ
※(「フーコーテスト整約プログラム」自体がアヤシイですが. :-)
10cmF10反射望遠鏡で、「(超)精密球面鏡」付きと「波面誤差1/8λの放物面鏡」付きのどちらかを差し上げます と言われたら、どうしましょう?
(超)精密球面と、放物面の「誤差」を、手元のフーコーテスト整約プログラムで計算してみました:
・近軸曲率半径(R)=2000mm,鏡径(D)=100mm...
波面誤差(λ@560[nm])は約1/11 λ
※(「フーコーテスト整約プログラム」自体がアヤシイですが. :-)
Re: ビクセン ポラリスR100L
連投すみません。
結論を先に書けば、「当初はオプションだったが、後にはNEWポラリス赤道儀の望遠鏡一式に、極軸望遠鏡を標準装備して売ることが多くなった」と思われます。
NEWポラリス赤道儀の最初の広告は1981年7月号ですが、これは赤道儀本体で、望遠鏡のセットではありません。
その後ビクセンのNEWポラリス赤道儀の望遠鏡一式の広告(価格表示あり)は、すべて極軸望遠鏡つきの写真で、オプションにも極軸望遠鏡は書かれていません。
ただし、NEWポラリスR-100Lの写真が広告に出たのは、創業35周年記念と称した、2年後の1983年8月号からです。それまではSA-70SとかR-125Sとかでした。
ちなみに協栄産業のNEWポラリスR-100Lの広告(1982年5月号)には、極軸望遠鏡は、まだ付いてないです。
押し入れから天文ガイドのバックナンバーをひっくり返して確認しました。
結論を先に書けば、「当初はオプションだったが、後にはNEWポラリス赤道儀の望遠鏡一式に、極軸望遠鏡を標準装備して売ることが多くなった」と思われます。
NEWポラリス赤道儀の最初の広告は1981年7月号ですが、これは赤道儀本体で、望遠鏡のセットではありません。
その後ビクセンのNEWポラリス赤道儀の望遠鏡一式の広告(価格表示あり)は、すべて極軸望遠鏡つきの写真で、オプションにも極軸望遠鏡は書かれていません。
ただし、NEWポラリスR-100Lの写真が広告に出たのは、創業35周年記念と称した、2年後の1983年8月号からです。それまではSA-70SとかR-125Sとかでした。
ちなみに協栄産業のNEWポラリスR-100Lの広告(1982年5月号)には、極軸望遠鏡は、まだ付いてないです。