ええと、11歳から15歳の間がなんか間延びしておりました。
少し回想して思い出したのが、双眼鏡です。
「古スコ」でなくてすみませんが、思い出の(双眼)望遠鏡ということで。
はじめて「双眼鏡」(ポロプリズムの黒く重いタイプ)に触れたのは11歳の頃でしたが、それ以後、ずっと欲しくてたまりませんでした。
あの重量感とグリスの匂いは、今でも懐かしく思います。
どの本に影響されたか忘れましたが、7x50mmが既定でした。
選んだのは当然、協栄産業で一番安いビクセンでした。
通販とか、振込とか、宅配とか、とにかく小学生には初体験いっぱいでした。
もちろん、手持ちではろくに使えず、街かどのカメラ屋に、スリックのカメラ三脚を取り寄せてもらいました。
家の前で1982/1/10の皆既月食を見たときには、深夜に通りかかったお兄さんたちが感心して、ジュースをおごってくれたり、機嫌の良い酔っ払いのおっさんが寄ってきたりしました。
春休みに潮岬で、今は亡き父と、尾を引いた明け方のハレー彗星を見たのもこの双眼鏡です(10cmF6は持って行けなかった)。
購入早々、塀から落として光軸を狂わせ、プリズムにヒビが入って修理依頼する羽目になったこともありました。
この双眼鏡は、富田先生に一蹴されてしまいました。
中学くらいの頃に、「彗星の話」(岩波新書)を読んだのですが、双眼鏡の選択について次のような文言がありました。
以下、うろ覚えの要約です。
確認すると、見事に当て嵌まっておりました。まるで狙われたかの如くです。プリズムが小さすぎると、ラムスデンの円が四角く区切られて、その外側が青く見えることがある。このような設計はコントラストを著しく悪化させるので、避けたほうがよい。
とはいっても、当時の自分に「アストロノーマー一択だ」などと囁いても、到底買えなかったことでしょう。
これも手元に残ってないです。
確か、20歳頃に胎内で寄付したはずです。
写真は、現在使ってる双眼鏡/単眼鏡です。