検索結果 14 件

by 富田
2024年4月27日(土) 19:10
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: ビクセン ポラリスR100L
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Re: ビクセン ポラリスR100L

原さん 皆様 アストロとビクセンの15cmfl1300mm鏡筒が話題に出ましたので、私からも少し。 シベットさんのブログに出てくる私からのWS発表(予定だった)資料に、それらの主鏡精度について一言だけ書いています。おそらく、これを閲覧している皆様には少し嫌味のような表現でしたが、ご容赦ください。 ニュートン反射望遠鏡フェチの私も当然ながら大きな期待を持って、それら高評価の鏡筒を(もちろん中古で)何本か入手しました。販売品の全数検査ではありませんが、アストロとビクセンそれぞれ複数本について主鏡のフーコーテストをしてみました。機会があれば皆様にそれらのフーコー像をお示しできればと思っていますが、パ...
by 富田
2024年4月25日(木) 20:11
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: ビクセン ポラリスR100L
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Re: ビクセン ポラリスR100L

還暦αさん 僅か直径10cm程のガラス表面にアルミ蒸着の膜厚を調整して、その表面形状を球面から放物面にすることが技術的に可能だとしても、おそらくコスト的には採算が取れず、またその意義も少ないからと考えます。 Abbebeさんのコメントの通り、10cmF10では球面であってもレイリーリミットをクリアしますので、放物面化する必要性がありません。 また現実問題として曲率の強い20cmF4鏡と異なり、曲率が弱い小口径長焦点鏡を機械研磨のみで精密な球面に研磨すること自体が困難だと思われます。主鏡は精密球面と謳っていた高橋製作所の新旧10cmF10反射鏡筒も10本近くRFT測定しましたが、球面と明確に言え...
by 富田
2024年4月25日(木) 14:01
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: ビクセン ポラリスR100L
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Re: ビクセン ポラリスR100L

Abbebeさん Mさん さとうさん Abbebeさんのご意見に賛同致します。 ただし、個人的には望遠鏡は趣味のものですので、自分で使う(持つ)のならば、球面よりは少しでも理想放物面近くに磨かれている主鏡の方が良いと思っています。そのために私自身は小口径長焦点反射鏡の自作研磨に拘っています(大口径短焦点鏡を磨く技術は到底持てませんので)。 直径10cmF10反射鏡の場合、波面誤差1/4λ鏡面精度1/8λの放物面鏡といってもおそらくフーコーテストでは教科書的な放物面の様には全く見えないと思います。実際に市販品の多くはそのようなものばかりです。 下記のシベットさんのブログ内の私からのWS資料⑤に市...
by 富田
2024年4月07日(日) 09:59
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

還暦α様 Funa様 ガラクマ様 軸外し放物面鏡の情報をありがとうございます。 Funa様の製作された軸外し望遠鏡については以前にそちらのウェッブサイトに投稿された際に拝見し、手の込んだ工作に驚いておりました。 F値の小さなものですと、主鏡の自作は難しく、既製品は高価で、また組み立てや光軸調整も難しくなります。 ハーシェルニュートン用主鏡に適した球面鏡も販売されていますが、それでもかなり高額ですので、費用だけを考えると自作の優位性はありません。 https://www.edmundoptics.jp/p/2quot-dia-40quot-fl-protected-alum-spherical-...
by 富田
2024年4月06日(土) 21:09
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

M様 情報をありがとうございます。 Netの意味は網を使った研磨方法かと思っていましたが、やはりそうでしたか。 著書はその通りです。 子どもの頃に読んだ記事で星野次郎氏の最初の自作反射望遠鏡がハーシェルニュートンであったことを知り、ずっと気になっていました。後年、神田の古本屋でその本を入手したのが私自身がそれを自作するきっかけとなりました。 http://yamaca.in.coocan.jp/touko2/54mmHN1/54HN01.html 間違いなく名著です。 単なる自作のための説明書ではなく、望遠鏡作りと天体観測のための真摯な心構え、向き合い方が素直に伝わってきます。言葉一つ一つに経...
by 富田
2024年4月06日(土) 18:18
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

口径わずか数cm程の鏡面、しかもF値の大きい長焦点鏡を放物面へと整形するのは想像以上に大変です。 中村氏が遺した研磨技術に関する著作にもそのような記述をしばしば認めます。 正直、中村氏は本当にハーシェルニュートン用主鏡として放物面鏡を製作したのだろうか、もしかしたら球面鏡だったのではないか、と半信半疑の気持ちも少しありました。 今回、ガラクマ様の書き写した光学ノートからしっかりと放物面化していたことが分かりました。 フーコーテストで影を観察しながらナイフの移動量で0.2mmだけ鏡周よりも中央部を深く研磨するにはかなりの観察眼と注意深さが必要です。 反射鏡研磨が万年初中級者レベルの私には到底無理...
by 富田
2024年4月06日(土) 11:01
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

ガラクマ様

詳細な情報をありがとうございます。
個々の鏡面についてフーコー像のスケッチが残っているとは驚きです。
そのことからも、やはり最後は一つ一つの鏡を球面から放物面へ整形したこと、また軸外し鏡では無かったことが伺えます。

数値の前半は、理想放物面の場合の、フーコーテストでの鏡の中心と鏡周部とのナイフ移動量を示しています。その値から中村氏が光源とナイフが同時に移動するタイプのフーコーテスターを用いていたことが分かります。
光源固定のものよりも移動量が半分となるので、測定感度も半減し、より難しかったと思います。

機会がありましたら、ガラクマ様からスケッチの詳細をぜひ教えていただきたいです。
by 富田
2024年4月06日(土) 10:44
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

M様 曲率を問わなければ弱凸の光学平面の製作は研磨技術的にそれほど困難ではありません。 中村氏はニュートン用の斜鏡平面はもちろん、時には直角プリズムも自ら研磨したと考えます。 光学平面の研磨の基本は、砂ずり終了時に凸面とし、ピッチ盤での艶出し終了頃に弱凸面となるようにします。下向き研磨による整形において凸面が凹面に移行する際、丁度平面となった時点で研磨を終了します。つまり光学平面の製作過程で必然的に弱凸面鏡が得られます。 手間は掛かりますが、中村氏でしたら技術的には全く問題なかったと考えます。また正確な曲率を持つ楕円曲面までは念頭にはなく、実際には平面研磨時、整形を平面化直前で止めた斜鏡を使っ...
by 富田
2024年4月05日(金) 19:40
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

皆様 個人的な意見で恐縮ですが、中村氏が製作されたのは軸外し放物面鏡では無いと考えます。 時代を考えると、さすがに小口径反射鏡のために、そこまで手の込んだことをしたとは思えません。 中村氏の目的は廉価な望遠鏡の普及と量産だったはずです。 左右非対称の3面貼り付けたままのオーバーハングによる放物面化もフーコーテストでのゾーンテストも技術的に極めて困難で不可能に近いと思いますし、研磨技術も十分に確立されていない時代です。 また先の著書には光軸を傾けて像が悪化するのを補正する為に二次鏡を僅かに凸面とすることについて言及していることからもそう考えます。軸外し鏡の製作に関する記述もありません。 実際に製...
by 富田
2024年4月04日(木) 21:53
フォーラム: 古スコ/Old Telescope
トピック: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡
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Re: 難関!「GENERAL GATAROGUE 部理代学科の供子報画学科」の望遠鏡

ガラクマ様 青色つきこ様 皆様 いろいろなコメント、ご意見をありがとうございます。 また時間をみて、それぞれにお返事させていただきますが、取り急ぎ、ガラクマ様へご回答、コメントさせていただきます。 ガラクマ様がご参照されている中村氏の資料はどのようなものなのでしょうか。 私の「中村要氏が1928年には5cmの小口径反射鏡を研磨していた」との記述(先のワークショップの資料で、中村氏は44面を研磨)の根拠資料をいくつか示しておきます。 まず、中村要氏の1929年、昭和4年8月発刊の「反射屈折天体望遠鏡、作り方・観測手引」の22ページ3行目に「近来は五センチという多分素人が問題にしそうにもないものま...