輸出入統計資料

月食、日食、掩蔽等の天文現象や、宇宙開発、天文学のトピックス
アバター
ガラクマ
記事: 278
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

輸出入統計資料

投稿記事 by ガラクマ »

 やっぱり望遠鏡の話になってしまいます。
本来、円安環境は輸出有利と思ってましたが、逆に今年は輸出が昨年比低迷していると聞きました。

 10数年前、双眼鏡他望遠鏡類の輸出入がほぼ同じレベルと聞きましたが、現状どうでしょう?
そこでここ数年の統計データを単純化してまとめてみました。まずは、台数。
経産省のデータ自体が、細かく分かれてませんので、天体望遠鏡がいくらとか分かりませんが、
皆さんの予想通りでしょうか? もう遠の昔に決着はついているようです。

 ”隻眼鏡・天体望遠鏡類”は、輸出に対し輸入が15倍以上。今年の予想が2/3程になりそうという感じですが、少なすぎて読み取れない程です。

 どうして、ここまでになってしまったんでしょうね。嘆かわしく思ってしまいます。
 
2017-2022.jpg
 プライベートメッセージです
(^0^)コメト
記事: 125
登録日時: 2023年6月23日(金) 14:28

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by (^0^)コメト »

ガラクマさん、皆さんこんにちは

これは。。こうして統計資料を見ると確かに双眼鏡、望遠鏡類の光学系は
輸入ばかりになってしまっている現状が良~く分かります。(^0^8
一時の落ち込み(復活)は多分、コロナの影響があったように思います。

戦後の日本を支えた産業の一部でもあり悲しくもありますが、いつかはこう
なったのかもしれません。経済と言うもんの実態ではなからふか。。?
思うに、望遠鏡とかは比較的簡単に家内産業の連携で完成し、少し玩具の
印象もあって、世界を探れば出来ないな筈も無し。(^0^;

高級品は別として、未だ100倍を謳う双眼鏡も存在し、一般の知識が乏しい。。
それと安物が主流の売れ筋では、いつまで経ってもレベルは上がらんのでつ。
。。とか、最初は日本から行った技術者が現地で教えたとも聞いたし、
日本の所得からして海外が安過ぎ。。も国産の首を絞めたように思います。(^0^v
「原」
記事: 173
登録日時: 2023年6月14日(水) 19:16

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by 「原」 »

これって望遠鏡だけじゃないんですよね。家電製品然り、半導体然り、ステッパーレンズ然り。

日本が家電製品で欧米を追いつき追い越したのは、
①先にある製品を研究分析して、それより安いが品質が悪いわけではないものを供給。まずは初心者層へ。
②金が無い若者、ブランドに興味の薄い非マニア層が買って「意外といいじゃん」と思い、ファンになっていく。
③そこで上位の製品を投入してランクアップの要求に答える。
④下位から上位まで製品ラインナップを揃えて市場シェアを拡大する。
⑤この戦略はそっくりそのまま中韓にコピーされてやられました。彼らはよく研究してました。
 でも、自分で作った戦略で自分が負けるなんて。

半導体は
①日本企業は半導体を事業の一部くらいにしか考えていなかった。
②不況時の大規模投資/逆張りに踏み込む勇気と責任を持てなかった(雇われ社長とオーナー社長の違い)
③そのくせ技術には過剰の自信があってステッパーのマスクはこれ以上減らせないと決めつけて改良を怠った。
④各工程ごとの仲が悪く、自工程の歩留まりを下げる提案は受け入れないなど、まるで旧日本軍の陸海軍類似状況。
 このため各工程ごとの個別最適化にとどまった。
⑤対してサムスンは各工程間の壁をオーナーが力づくで壊して全体最適を行い、日本よりマスクの数を減らしてコストダウンに成功した。(単に真似やパクリだけでは追いつくだけで追い越せない。追い越せたのは日本がしなかった全体最適化)

ステッパーはオランダのASMLに負けましたが
①日本は自社レンズの技術に自信持ちすぎ、こだわり過ぎ。
②ASMLは自社ではレンズを手掛けず、外部(ツアイス)に丸投げした。
③ASMLは露光工程などレンズ以外の周辺システムを重要顧客向けにカスタマイズしたり、使いやすさと総合歩留まり向上を実現してシェア拡大していった。。。

家電系の戦略の学びと、ステッパーや半導体での技術への慢心が望遠鏡/双眼鏡業界の没落に共通しているか。。。
石石石
記事: 8
登録日時: 2023年6月16日(金) 22:53

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by 石石石 »

望遠鏡・双眼鏡の場合は家電に比べれば性能向上はずっと緩やかだったので、
1985年以降30年近く続いた円高により価格競争力を失い国内空洞化したのが
一番影響が大きかったと思います。

最近の円安とコロナ禍によるアウトドアブームで生き残った少数の国内工場は活況の模様。
今日スターベースで聞いた話だとタカハシの主力のアメリカに加え最近はヨーロッパ向け輸出も増えているので、
国内に回せる製品が少なくなりこれが納期遅延をもたらしているそうです。
タカハシが広告をやめたのは、業績が悪いどころか供給能力の限界に達するほど作った先から売れまくっているので、
これ以上受注を増やしたくないというのがたぶん本音でしょう。
まあ、本当は国内工場の生産能力の問題で、みすみす儲ける機会を失っているのが一番問題なのだと考えています。
アバター
ガラクマ
記事: 278
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by ガラクマ »

 私も、半導体生産に関わっておりました。
当時は、朝から夜まで実験ばかり、毎日午前様で平日は16-18時間ほど働いていました。若さと世界と競争しているのだという思いで頑張っていたと思います。。
 実験結果はレポートにしてはおりましたが。例えば、これくらいの加速でこの注入量で打ち込んだら、これくらい電気特性が変化する、と勘と経験にたよるもので、結局は技能者でした。試して結果を見るのはすごく時間がかかるものでしたが、やった気にもなりました。

 実習にきた台湾やアメリカのエンジニアは実験は最小限に、理論と考察に重きを置き、効率、効果を優先し、早く帰り、帰った後もよく勉強し、どうしてこうなるのかと質問されましたが、あまり答えられなくて恥ずかしかった覚えがあります。
私どもは、時間をかけた経験を優先しすぎたのではないかと思います。
そして、その後の残業規制、会社での仕事しか頭になかった人々の中には、やる気をなくした人も、少なくなかったと思います。
技能とか、匠の技って言う感じの経験に頼り過ぎた文化やそれを良しとしていた年寄りが、新しい発想や技術の芽を摘んでいったのではないかと思います。

 ソフトウエアについても、1990年代に海外からの攻勢に、日本で頼れるのはオタクしかいないと言われてたと思います。そのようなオタクがまだ生き残れる方面以外が、全て海外にとられていったと思います。

 天体望遠鏡の輸出関係のデータが取れました。工業会の方から聞いたのは、輸出はほぼタカハシの数値、とのことです。
2021年の額については疑問が残りますが、2012-14年あたりが底で、ジワジワ回復しているようにも見えます。
タカハシの望遠鏡も、匠の部類ですね。

 
2008-22望遠鏡.jpg
 プライベートメッセージです
ひぽぽたます
記事: 78
登録日時: 2023年6月16日(金) 08:45

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by ひぽぽたます »

いや~、データは、涙ちょちょ切れものです。
当方も半導体関係に携わり、その後、LED関係に携わりました。
どちらも、日本で育てて、結局、海外に全てをごっそり持ち去られた分野です。
当時、海外にもいろいろアクセスしていましたが、日本の新製品に求められるのは”実績”であり、新しい材料を一から育てようという気が無いのか・・・と憤慨したものでした。
今、考えると、もっと開発力をつぎ込むべきソースがあり、材料は直ぐに使える事が求められていたのだなぁ・・・と思います。
日本は協調を求められ、出る杭は打たれ、海外は超優秀な人材が職を賭して新技術を開発。
成功すればその会社で出世、失敗しても優秀な開発者ならば直ぐに転職先は見つかる環境・・・・勝てる訳がありません。

オタク分野は、現在、日本で花咲いており、日本文化だぁ・・・などと浮かれていますが、オタクというか、枠をはみ出した人間を許容する程度が海外の方が大幅に広いため、直ぐに追いつかれそうです。

海外にもラノベや、オタクものの書籍がありますが、よく考えて作られています。
日本の自己満足・欲望満足の薄っぺらな作品とは数段上な気がします。
この調子では、この分野もお先真っ暗かなぁ・・・と思っておりますが如何でしょうか?
青色つきこ
記事: 51
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by 青色つきこ »

みなさま、こんにちわ。
ガラクマ様作成の表をみると隔世の感がありますねぇ。

戦後、輸出が再開され、双眼鏡は輸出の花形だったのはよく知られているところです。
外貨を稼ぐための輸出産業ですねぇ。
望遠鏡も同様といっても、いいかもしれません。
今と比べると、かっては多くのメーカーがありましたねぇ。

「輸出貢献企業名簿(S44年度)」から光学機器製造業者(主要品目に望遠鏡がある者)を抜き出し
てみると、次のようになります。

(株)エイコー 外国語訳 Eikou Optical Co.,Ltd.
  ①主要取扱品目:望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡その他光学機械
  ②主要仕向先:米国、カナダ、英国、西ドイツ、メキシコ
  ③輸出率:50% (売上高に占める輸出額の比率)

 大森綜合光学工業(株)Omori Sogo Kogaku Kogyo Co.,Ltd.
① 双眼鏡、望遠鏡
  ② 北米、欧州
  ③ 92%

奥川機械工業(株) Okugawa Industry Co.,Ltd.
① 望遠鏡
  ② 米国、英国、西ドイツ、フランス、その他
  ③ 80%

カートン光学(株)Carton Optical Industries Ltd.
 ① 双眼鏡、顕微鏡、望遠鏡、拡大鏡、その他
  ② 米国、オランダ、西ドイツ、北欧、その他
  ③ 72%

(株)橘光学機械製作所 Tachibana Optical Mfg Co.,Ltd.
  ① 顕微鏡、望遠鏡、拡大鏡
  ② 米国、カナダ
  ③ 95%

東亜光学工業(株) Toa Kogaku Co.,Ltd.
  ① 望遠鏡
  ② 米国、ヨーロッパ、香港
  ③ 83%

 東栄光学工業(株) Toei Optical Co.,Ltd.
 ① 双眼鏡、望遠鏡
  ② 米国、ヨーロッパ
  ③ 95%

 東邦光学工業(株) Toho Optical Manufacturing Co.,Ltd.
  ① 双眼鏡、天体望遠鏡、その他光学機械部品
  ② 西ドイツ、スェーデン、英国、その他
  ③ 94%

(株)東和光器製作所 Towa Optical Mfg Co.,Ltd.
  ① 望遠鏡、顕微鏡
  ② 米国
  ③ 98%

 ヒトミ光機(株) Hitomi Optical Mfg Co.,Ltd.
  ① 顕微鏡、望遠鏡、拡大鏡
  ② ヨーロッパ、南米、北米、豪州、その他
  ③ 100%

輸出貢献企業の認定を受けるには必要書類を整えて申請しなければならなかったようで、
更に認定基準を満たす必要もあり、実質一部の企業に限られます。
申請しなければ、認定も何もない。
実際の売上高・輸出額の金額は明記されていませんが、企業における輸出依存率、
仕向先もわかって面白いデータだと思います。 社名の外国語訳も付されています。
アバター
ガラクマ
記事: 278
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 輸出入統計資料

投稿記事 by ガラクマ »

青色つきこさんの情報と比較して、現在のメーカーらしきとこと言えば

タカハシ      国内生産、国内+海外販売
ビクセン      中国生産、国内販売中心、若干輸出
ミザール      中国生産、国内販売
ケンコー・トキナー 中国生産、国内販売
サイトロンジャパン 中国生産、国内販売
他、BORG、西村製作所、五藤光学 .etc.
中央、宇治とかはどうされているのでしょう。

 くらいでしょうか。こうみると、円安になって競争力が上がるのはタカハシだけですね。
他社は、もし輸出があっても生産が海外なので、意味なしですね。
下請け中国メーカーが直接売り出したら(すでに売ってますが)負けです。

ちなみに輸出額30億円と言えば、町工場でも2,500万円/人以上は売上必要ですので、100人程しか無理です。
輸出額ではなく、生産額のグラフです。
サプライチェーンが変わってきて、中国からの原料がどのように関わってきているかグラフでは表せませんが、グラフよりもっと影響が深刻だと思います。

2つめは双眼鏡、顕微鏡との比較で、物価補正なしですが、双眼鏡はもっと厳しく見えます。
縦の単位は百万円、生産額です
長期推移.jpg
品種別.jpg
 プライベートメッセージです
返信する