ページ 1 / 1
眼底検査用のルーペ(望遠鏡の何かに使えるか?)
Posted: 2025年10月05日(日) 19:46
by 木村
こんばんわです.皆様.
頭が悪いながら,光学全般に興味を持ってしまう私です.
ヤフオクを眺めながら,なんじゃこれは?
何かに使えるかなぁ・・・と思いつつ,もうこれ以上タンスの肥やしを増やしても仕方がないし・・・と考えて,ポチしないで流した代物は数知れず・・・・
だけど,これは利用法どころか,何処がどう優れているのかも分からないものです.
目の中の眼底を観察するためのルーペのようです.
たぶん,球体になっている眼の奥の網膜の血管やらを綺麗に見えるようにする特殊なルーペだと思います.おまけに非球面.おまけにニコン!.おまけに2万5千円で落札されてました.
皆様,何かに使えますかね?
もしかして,接眼レンズとして使うと,網膜の全面にぴったりとピントが合って,目玉の視野の端から端まで,くっきりと見える接眼レンズになるとか?
なんか,原様の紹介の記事でスターベースが,そんな接眼レンズを開発して入れてみた双眼鏡が有ったとかあった気がしますが,そんなのに使えたのでしょうか?
何方か,コメントして頂けると有り難いです.
あれからも,ポチした方が良かったのか,もんもんとしてますので.(笑い)
Re: 眼底検査用のルーペ(望遠鏡の何かに使えるか?)
Posted: 2025年10月05日(日) 21:26
by 「原」
倒像鏡とは以下のリンクに説明ある光学機器です。
https://www.myopia-square.com/2025/05/22/5108/
接眼レンズを逆に使って網膜上の血管などを見ている感じです。
恐らく網膜の曲率に合わせた設計になっていると思いますが、得られる空中像の光束の角度が問題です。
アイピースに使うには、倒立実像から出た光が、射出瞳に平行光がちょうど入射するようにしなければならないので、何らかの視野レンズを設計して組み合わせる必要が生じます。(単体ではしんどい)
この種の眼科医用レンズの高級品になると眼球の持つ色収差や球面収差、内部の脈理までも補正光学系で対策して、網膜細胞を検察できるものまであります。また、人間の目の球面収差や色収差を補正する、人間の目をアポクロマート化する眼鏡みたいな奴も論文ベースでは見たことがあります。
Re: 眼底検査用のルーペ(望遠鏡の何かに使えるか?)
Posted: 2025年10月05日(日) 22:59
by (^0^)コメト
木村さんこんばんは
既に原さんが概要を解説されているので、この先は必要無しとも思えますが、
今少し現物をいじっていた者として追加します。(^0^;
分類的にはアプラナートとして成立するとも思いますが、観察者(眼科医)が
眼底を観察するのに使っているのは皆様ご存知と思います。
(^0^)のとこにも同様の物があり、これは現役時代に重宝してました。
単純には単レンズで両面が凸の組み合わせですが、曲率の大きい方を患者に
向けて使います。
従って、観察者(眼科医)は曲率の小さな側を向けて観察します。(^0^)
設計上は曲率の小さい方を非球面としますが、単純なn次の回転面とは行かず、
特に眼底の曲率を考慮しなければ正像?とはいかないので、多少のアレンジを
必要とし、各社共工夫のしどころかとも思います。(^0^8
(^0^)の関係筋は最終の検査に模型眼を使っており、これは自作しなければ
テスト出来ません。
難しいのは艶出しと研磨の時に中心(光軸中心付近)に回転非球面の宿命とも
言える凹凸の不正が生じる事で、ここは熟練工が研磨機とポリッシャの相乗効果
を加味して取り除いておりました。
これを明視の距離(数十㎝)で患者に向けて眼底他を観察します。
特に他の眼底スコープとかに組み合わせて使うのは見た事ないですが、詳しく
調べれば現物が存在するやもしれません。(^0^v
価格的にはお医者の使う物故にお安くはないと存じます。(笑)
※又、これ以上のカキコは控えさせて頂くことをご承知下さい。m(_ _)m
Re: 眼底検査用のルーペ(望遠鏡の何かに使えるか?)
Posted: 2025年10月08日(水) 12:27
by 木村
原様,コメト様.
お二方のお陰様で,いや~良く分かりました.
面白いレンズですが,ポチしなくて良かったです.(笑い)
原様の紹介のURLで,
直像鏡の方は,これって鏡にゆるい凹レンズをはっつけて,うんと顔を近づけると自分の網膜が見えるって事なので,これはこれで面白いです.自分の家系には緑内障になる人が多いので目玉のセルフ健康診断に使えそうです.
倒像鏡の方も,なるほどと思いました.倒立実像のところに,もう1枚凸レンズを入れると医師(観測者側)から見やすいかなぁ,なんぞと考えて,さらに倒立像の位置に天体望遠鏡の対物レンズからの天体像を結像させると,被験者側が天体望遠鏡を使っている観測者側になって・・・・・って考えてたら,これは接眼レンズそのものを作ろうとしてるだけだって気が付いちゃいました.笑い
度の強い凸レンズで遠くを見ると,確かに倒立像が見えますけど,それが何かに役立つとは思ってませんでした.小さいし,すごく曲がってるしで.
たぶん,眼科医の医師は,どうにかして目玉の中を見たいと思って,ルーペやら何やらを患者の目にあててみて,あれこれやってて気が付いたんでしょうね.光路図とか描いて考え出したのではないでしょう.必要は発明の母ですね.
検索すると,眼底鏡にデジカメをくっつけたような製品もあるようで,なかなか進歩してるんですね.
コメト様.非球面の話し,興味深かったです.
お二方,有り難う御座いました.
Re: 眼底検査用のルーペ(望遠鏡の何かに使えるか?)
Posted: 2025年10月13日(月) 17:31
by ガラクマ
木村さんのご紹介で、確かに目医者さんでこんなレンズで覗かれたことを思い出しました。
ほんとにレンズに枠がついてるだけのものを使っていたんで、製品が今一つ使いにくく、先生が工夫してレンズのところだけ取り出して使っていたのでは?とそんな感じに見えました。
正確には違うかもしれませんが、引き伸ばし機やプロジェクターのコンデンサレンズを思い出しました。
あれってF値1.0くらいの半球型レンズを。ドルビーのマークの様に凸を向かい合わせて設置し、ランプの点光源を平行光線に変えるんですよね。
一方の凸レンズが眼球(角膜&水晶体?)で、もう一方がこのレンズ。それで眼底がランプの位置で・・・
引き伸ばし機は世の中にたくさん余ってますが、コンデンサレンズは使いようが無いと思ってました。
LPLの6×9までできる引き伸ばし機を使ってましたが、大きなコンデンサレンズが使われてました。クジラや像の眼底検査には使えるでしょうか?(そんなには需要が無い)
一方、今でもあの格好というのは、握りとかないあの格好が、一番使いやすいのでしょうか?
世の中は、分からないことだらけです。