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雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年7月31日(月) 23:47
by 青色つきこ
ちょっと突拍子もないと感じるかもしれませんが、月刊誌「機械技術」日刊工業新聞社を読んでいた方はいらっしゃいませんでしょうか。(創刊は1950年代前半でしょうか。)

私の興味があるのは1960年までのものですが、当時、どのような方々が読んでいたのでしょうか。
一冊、古いのを買って読んでみるのも有りなのですが、ご存知の方がいらっしゃれば教えていただけませんでしょうか。
人それぞれでしょうが、光学機器製造業の方も読むものなのでしょうか。
創刊当初から読者だったのかはわかりませんが、小島修介氏も読者だったようで、読者の投稿欄に広告についての意見を寄せています。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月01日(火) 13:48
by 還暦α
青色つきこ様、みなさまこんにちは。

月刊誌「機械技術」を読んだことはありませんが内容的に工学部のある大学の図書館で収蔵されているところが
あるように思います。

国立国会図書館には間違いなくありますね。

「国立国会図書館サーチ」で検索すると国会図書館以外でも収蔵されている大学や公共図書館を見つけることが
出来ます。

https://iss.ndl.go.jp/

国立国会図書館オンラインで調べてみたところ、国立国会図書館以外の収蔵先はありませんでした。
一番古い1953年7月号(第1巻1号)はデジタル化されており、東京本館(国会議事堂の隣)、関西館(京阪奈)、
国際子ども図書館(上野)で閲覧可能となっていました。

2000年まで欠号なく収録されているようです。

以前、どうしても調べたい資料があって出張のついでに国立国会図書館の関西館に行ったことがあります。
基本的に書庫に収蔵されているため、パソコンで検索して登録番号を調べて窓口で申し込みをする必要があるので
手にするまで少し時間がかかります。
一部分であれば複写サービスを利用してコピーを持ち帰ることが出来ます。

「国立国会図書館サーチ」に登録されていない場合があるかもしれないのでお近くの大学の図書館に
聞いてみるのが良いかもしれません。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月02日(水) 09:52
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
ご覧いただき、ありがとうございます。

還暦α様、興味をいだいていただき、ありがとうございます。
「機械技術」については、小島修介氏が読者だったようなので、私も興味を持ったのですが。
私の生活・関心の中では全く対象の外にあった雑誌でした。
もしかしたら、このフォーラムの方々の中には、この雑誌の読者はいらっしゃらないのかも知れません。
私自身は、どうしても"小島修介氏及び1950年代の天体望遠鏡製造業の調査"という視点になってしまいます。
ご自身の仕事に関連して、読者になっていた方がいらっしゃれば、ベストなのですが。
国会図書館は魅力的ですが......。
いつも利用している図書館には、(見たいのは1950年代のものですが)新しいものが所蔵されているようなので、とりあえず
見ておこうと思います。
私は、全く工業技術関係とは縁がありませんので、よろしければ、還暦α様は仕事関係では、
どのような雑誌を読まれているのか、差し障りのない範囲でかまいませんので教えていただけませんでしょうか。

「機械技術」について、気長に調べてみたいと思います。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月02日(水) 18:45
by 還暦α
青色つきこ様

コメントありがとうございます。
最近はネットの検索で簡単に情報が得られるようになったので雑誌を見る機会は極端に減りました。

勤務先の書棚を見たらなんと「機械技術」の2021年3月号と2021年7月号の2冊だけありました。
どのような理由で入手したのかは不明です。
内容としては機械加工方法に関する話が多いようです。

私の勤務先は光を使った測定器の製造、販売をしており、私は設計から製造、納品まで行っています。
ネットが普及する前の時代は、雑誌が一つの情報源になっていたので毎月読んでいました。
当時は以下の雑誌を読んでいました。

オプトロニクス  オプトロニクス社
光技術コンタクト 光学工業技術協会(現:日本オプトメカトロニクス協会)
光アライアンス  日本工業出版
O PLUS E     新技術コミュニケーションズ(現:アドコムメディア、2022年12月号で休刊)
写真工業     写真工業出版社(2008年12月号で休刊)

以下は一般の雑誌ではなくそれぞれの学会の学会誌です。

レーザ研究    レーザ学会
応用物理     応用物理学会
精密工学会誌   精密工学会

雑誌、学会誌ともに光学系の記事はあるのですが望遠鏡に関連する記事はあまりなかったように思います。
私が就職したころはオプトロニクス(オプティクス+エレクトロニクスの造語)という言葉が
使われ始めた頃で、レーザを使った計測や光通信が流行りでしたのでもっと古い時代には望遠鏡関連の記事が
あったかもしれません。

精密工学会誌には研磨に関する記事がありました。
機械研磨と化学研磨を融合させたメカノケミカルポリッシングという手法に興味を持った記憶があります。
半導体製造用のシリコンウエハーの研磨に使われています。
ガラスの研磨にも応用できるような気がするのですが...。(実際に使っているところがあるかもしれません)

雑誌以外の情報源としては特許広報があります。
昔は有料サービスで検索するしかなかったのですが、現在は特許情報プラットホームで誰でも無料で検索でき、
内容を知ることが出来ます。(旧掲示板でも紹介させていただきました)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

特許の公開広報(出願した内容)は昭和46年以降、公告広報(特許になった内容)は大正11年以降が
収録されていることになっていますが、キーワードでの検索で出てくるのは昭和46年以降だけのようです。
特許番号がわかれば大正11年~昭和45年の公告広報が閲覧できるのかもしれません。

関連する技術の名称や発明者の名前などで検索できます。
スペースで区切って複数の単語を入力するとAND検索になります。

例えば「五藤光学」で簡易検索すると特許が200件ヒットしました。(プラネタリウム関連が多いです)
レンズデータが記載されている昭和49年(1974年)出願の「三枚玉超色消対物レンズ」などもありました。
(同時期に3種類出願しています)
以前、旧掲示板で話題になっていた五藤光学の三枚玉アポクロマートに使われていたガラスがわかるかと思いましたが
最近はエコガラスになっているのでドンピシャは見つかりませんでした。
手元にある1988年版のHOYA光学ガラスカタログで調べたところでは上記3種類のレンズに使われているガラスは
下記が近いです。(カッコ内はショットの硝種)

特開昭51-64941
HOYA BaCED1 nd=1.6172 vd=53.9 (SSK1)
HOYA ADF10  nd=1.6131 vd=44.4 (ADF10)
HOYA FF2   nd=1.5325 vd=45.9 (TiF2)

特開昭51-64942
HOYA C5  nd=1.52249 vd=59.5(K5)
HOYA SbF2 nd=1.52244 vd=51.6(KzF2)
HOYA C7  nd=1.51112 vd=60.5 (K7)

特開昭51-68843
HOYA FC5 nd=1.48749 vd=70.4 (FK5)
HOYA CF2 nd=1.52630 vd=51.1 (KF2)
HOYA FF1 nd=1.51118 vd=51.0 (TiF1)

商標登録の方は昭和27年(1952年)出願の 富士山に三日月? のマークを確認できました。

ちょっと脱線してしまいましたが参考になるでしょうか。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月03日(木) 09:37
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。

還暦αさま、
仕事関連の情報誌を載せていただき、ありがとうございます。
「機械技術」が、所蔵されていたとのこと、仕事関係では何等かの情報源だったのでしょうねぇ。
「写真工業」の古い号には、いろいろ面白い記事が載っています。
旭光学の新井保則氏が「天体望遠鏡の光学系」を1985.10-1986.1に連載しています。
メインは自社の天体望遠鏡の光学系ですが、(私には)とても面白いです。
他にもありますが、これが一番面白かったです。
「月刊天文」のテストリポートにメーカー側の対応者として名前(新井、佐々木、鈴木)がありました。旭光学が天体望遠鏡界に再参入した頃です。
昭和30年代は、鈴木氏が旭光学の天体望遠鏡関係の考案者でした。

特許関係は、プリマリーソースです。誰が考案し、誰が出願したのか、弁理士は誰だったのか。
五藤斉三氏、小島修介氏、小林栄道氏(日本精光研究所)の名前は早くより見られます。
アストロ光学(株)が事実上倒産した1958年から天体望遠鏡関係の特許・実用新案は急激に増加します。
とりわけ、山本栄氏(東和光器製作所)の活躍?というか、件数が多いです。
旭光学も鈴木幸三郎氏のものが急に出てきた感じです。
アストロ光学工業(株)も新製品を次々と出願しています。
1958年は天体望遠鏡メーカーにとっては、ひとつの出発点だと考えています。
アストロ光学(株)に関連して、1958年以降の件数をまとめてみようかと思ったこともありましたが、未整理です。
(今、書いていて、この機会に、整理してみようか、戸惑い中。まとめたとしても、1974年頃までですが。)
実際のガラス素材を探してみるのも、面白いですねぇ。
天体望遠鏡用の対物レンズのものでは、五藤斉三氏の特許・実用新案に先立って松居吉哉氏(キャノン)の出願があります。

タイトルからは、ほんと、横道に入ってしまいましたが、いろいろと書いていただき、ありがとうございました。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月03日(木) 14:45
by (^0^)コメト
青色つきこさん、皆さんこんにちは
ついでながら、ここに登場しなかった光学関係の雑誌など紹介します。

『光学』応用物理学会 
https://annex.jsap.or.jp/photonics/kogaku/

『機械の研究』養賢堂
https://www.yokendo.com/product-categor ... nes/kiken/

等が思い出されます。
この内、前者は理論系の解説が詳しくもあり、基礎知識が豊富です。
後者は光学関係の登場は少ないですが、部品加工の観点と加工原理の
内容が濃いと感じます。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月04日(金) 08:08
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
コメトさま、ご紹介くださり、ありがとうございます。
「機械の研究」も面白そうです。
近くの図書館に1993年からのものが何冊か所蔵されているようなので、見てみようと思います。
先に還暦α様からもご紹介いただきましたが、製造現場での情報源は、とても参考になりました。
1950年代の天体望遠鏡メーカー(広義には光学機器製造業)を考えていく上で、新たな知見が隠されているように思えます。

また、何かしらの情報がありましたら、ご教示いただければ幸いです。

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月10日(木) 22:34
by Abbebe
Abbebeです。「機械技術」比較的最近号の2020年4月号を所有しています。
精密研磨の最新技術動向がメインテーマの号で、レンズ研磨関係、非球面創成研磨とかの
記事も有ったので購入、読みました! 内容的には皆さんに是非お薦めですよ!

Re: 雑誌「機械技術」をご存知ないでしょうか

Posted: 2023年8月13日(日) 11:53
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
Abbebeさま、情報ありがとうございます。
紹介の掲載記事には、興味が惹かれます。読んでみます。