青色つきこ様
コメントありがとうございます。
最近はネットの検索で簡単に情報が得られるようになったので雑誌を見る機会は極端に減りました。
勤務先の書棚を見たらなんと「機械技術」の2021年3月号と2021年7月号の2冊だけありました。
どのような理由で入手したのかは不明です。
内容としては機械加工方法に関する話が多いようです。
私の勤務先は光を使った測定器の製造、販売をしており、私は設計から製造、納品まで行っています。
ネットが普及する前の時代は、雑誌が一つの情報源になっていたので毎月読んでいました。
当時は以下の雑誌を読んでいました。
オプトロニクス オプトロニクス社
光技術コンタクト 光学工業技術協会(現:日本オプトメカトロニクス協会)
光アライアンス 日本工業出版
O PLUS E 新技術コミュニケーションズ(現:アドコムメディア、2022年12月号で休刊)
写真工業 写真工業出版社(2008年12月号で休刊)
以下は一般の雑誌ではなくそれぞれの学会の学会誌です。
レーザ研究 レーザ学会
応用物理 応用物理学会
精密工学会誌 精密工学会
雑誌、学会誌ともに光学系の記事はあるのですが望遠鏡に関連する記事はあまりなかったように思います。
私が就職したころはオプトロニクス(オプティクス+エレクトロニクスの造語)という言葉が
使われ始めた頃で、レーザを使った計測や光通信が流行りでしたのでもっと古い時代には望遠鏡関連の記事が
あったかもしれません。
精密工学会誌には研磨に関する記事がありました。
機械研磨と化学研磨を融合させたメカノケミカルポリッシングという手法に興味を持った記憶があります。
半導体製造用のシリコンウエハーの研磨に使われています。
ガラスの研磨にも応用できるような気がするのですが...。(実際に使っているところがあるかもしれません)
雑誌以外の情報源としては特許広報があります。
昔は有料サービスで検索するしかなかったのですが、現在は特許情報プラットホームで誰でも無料で検索でき、
内容を知ることが出来ます。(旧掲示板でも紹介させていただきました)
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/
特許の公開広報(出願した内容)は昭和46年以降、公告広報(特許になった内容)は大正11年以降が
収録されていることになっていますが、キーワードでの検索で出てくるのは昭和46年以降だけのようです。
特許番号がわかれば大正11年~昭和45年の公告広報が閲覧できるのかもしれません。
関連する技術の名称や発明者の名前などで検索できます。
スペースで区切って複数の単語を入力するとAND検索になります。
例えば「五藤光学」で簡易検索すると特許が200件ヒットしました。(プラネタリウム関連が多いです)
レンズデータが記載されている昭和49年(1974年)出願の「三枚玉超色消対物レンズ」などもありました。
(同時期に3種類出願しています)
以前、旧掲示板で話題になっていた五藤光学の三枚玉アポクロマートに使われていたガラスがわかるかと思いましたが
最近はエコガラスになっているのでドンピシャは見つかりませんでした。
手元にある1988年版のHOYA光学ガラスカタログで調べたところでは上記3種類のレンズに使われているガラスは
下記が近いです。(カッコ内はショットの硝種)
特開昭51-64941
HOYA BaCED1 nd=1.6172 vd=53.9 (SSK1)
HOYA ADF10 nd=1.6131 vd=44.4 (ADF10)
HOYA FF2 nd=1.5325 vd=45.9 (TiF2)
特開昭51-64942
HOYA C5 nd=1.52249 vd=59.5(K5)
HOYA SbF2 nd=1.52244 vd=51.6(KzF2)
HOYA C7 nd=1.51112 vd=60.5 (K7)
特開昭51-68843
HOYA FC5 nd=1.48749 vd=70.4 (FK5)
HOYA CF2 nd=1.52630 vd=51.1 (KF2)
HOYA FF1 nd=1.51118 vd=51.0 (TiF1)
商標登録の方は昭和27年(1952年)出願の 富士山に三日月? のマークを確認できました。
ちょっと脱線してしまいましたが参考になるでしょうか。