なんちゃらカセグレン式天望遠鏡のひみつ
Posted: 2025年7月14日(月) 11:52
「自作φ300mmCRC(コレクテッドリッチークレチアン)望遠鏡」スレでも紹介しましたが、
YouTube「ボスケのレンキンTV」の最新版動画として、「ざっくり解説:なんちゃらカセグレン式天望遠鏡のひみつ!」が
UPされています。
https://youtu.be/RjPh8Txvsxg?si=WxG-VcGB9epkr1so
これはかなりの力作で、本当になんちゃらカセグレン式天体望遠鏡の殆ど全てが網羅されていて大変勉強になりました!
その中の1項目として2枚の反射鏡のみ(補正板、補正レンズ等を追加しない)の方式として、「クラシカルカセグレン式」、「リッチークレチアン式」、「ドールカーカム式」の3方式について説明されており、これらは主鏡(凹面鏡)、副鏡(凸面鏡)それぞれの非球面形状(円錐面の円錐定数)が異なるだけなのですが、その違いとその結果の収差性能の違い、について詳しく解説されています。
なお、ボスケさんは円錐定数(コーニック係数)では無くて、離心率(e)で説明されていたのですが、
私は円錐定数=-(パラボラ倍率)=-e^2)の方がしっくり来るので実は円錐定数で考えています。
前おきが長くなってしましましたが、
ここから本題です!
主鏡 副鏡 特徴
1.リッチークレチアン式(RC) 双曲面 双曲面 コマ収差発生無し
2.クラシカルカセグレン式(C C ) 放物面 双曲面 コマ収差発生
3.ドールカーカム式(DK) 楕円面 球面 コマ収差CCの約4倍発生
以上を良く見るていると、クラシカルカセグレンとドールカーカムの間に、
4.?式 楕円面 放物面
(但し、主鏡はDK式よりも放物面に近い楕円面!
コマはDKよりも少々改善されそう!)
が存在しそうに思えて来ます!
(ボスケさんの動画中のグラフを見る方が解り易いですね!)
2面とも非球面ですが、双曲面までは行かないのでRC、CCより精度が出せそうにも思えて、存在価値が有るのか無いのか何とも言え無さそうですが。
ということで机上で検討してみると、
実はこの仕様(?式)だと、
2面の反射鏡の面間隔が少々変化しても球面収差が殆ど変化しないという特徴が有ることが解りました!
(他の方式は面間隔が変化すると球面収差が悪化してしまうのですが)
実はこの特徴によって、副鏡の移動によってピント合わせを行なう前提で、焦点面に配置するアクセサリーのBF仕様が少々多様であっても球面収差性能がキープされることになります!
(焦点距離の変化は有りますが!、球面収差が変化しないのは製造的(テスト的)にも有利ではないかと思えたりします)
今後、惑星撮影用の比較的小型のカセグレンタイプ望遠鏡自作機の方式として検討してみようか等と考えていたりします。
YouTube「ボスケのレンキンTV」の最新版動画として、「ざっくり解説:なんちゃらカセグレン式天望遠鏡のひみつ!」が
UPされています。
https://youtu.be/RjPh8Txvsxg?si=WxG-VcGB9epkr1so
これはかなりの力作で、本当になんちゃらカセグレン式天体望遠鏡の殆ど全てが網羅されていて大変勉強になりました!
その中の1項目として2枚の反射鏡のみ(補正板、補正レンズ等を追加しない)の方式として、「クラシカルカセグレン式」、「リッチークレチアン式」、「ドールカーカム式」の3方式について説明されており、これらは主鏡(凹面鏡)、副鏡(凸面鏡)それぞれの非球面形状(円錐面の円錐定数)が異なるだけなのですが、その違いとその結果の収差性能の違い、について詳しく解説されています。
なお、ボスケさんは円錐定数(コーニック係数)では無くて、離心率(e)で説明されていたのですが、
私は円錐定数=-(パラボラ倍率)=-e^2)の方がしっくり来るので実は円錐定数で考えています。
前おきが長くなってしましましたが、
ここから本題です!
主鏡 副鏡 特徴
1.リッチークレチアン式(RC) 双曲面 双曲面 コマ収差発生無し
2.クラシカルカセグレン式(C C ) 放物面 双曲面 コマ収差発生
3.ドールカーカム式(DK) 楕円面 球面 コマ収差CCの約4倍発生
以上を良く見るていると、クラシカルカセグレンとドールカーカムの間に、
4.?式 楕円面 放物面
(但し、主鏡はDK式よりも放物面に近い楕円面!
コマはDKよりも少々改善されそう!)
が存在しそうに思えて来ます!
(ボスケさんの動画中のグラフを見る方が解り易いですね!)
2面とも非球面ですが、双曲面までは行かないのでRC、CCより精度が出せそうにも思えて、存在価値が有るのか無いのか何とも言え無さそうですが。
ということで机上で検討してみると、
実はこの仕様(?式)だと、
2面の反射鏡の面間隔が少々変化しても球面収差が殆ど変化しないという特徴が有ることが解りました!
(他の方式は面間隔が変化すると球面収差が悪化してしまうのですが)
実はこの特徴によって、副鏡の移動によってピント合わせを行なう前提で、焦点面に配置するアクセサリーのBF仕様が少々多様であっても球面収差性能がキープされることになります!
(焦点距離の変化は有りますが!、球面収差が変化しないのは製造的(テスト的)にも有利ではないかと思えたりします)
今後、惑星撮影用の比較的小型のカセグレンタイプ望遠鏡自作機の方式として検討してみようか等と考えていたりします。