WXを超える?「星空漫遊鏡」

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ガラクマ
記事: 581
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by ガラクマ »

 SNSでHoward Gaoさんから興味深い情報を頂きました。
中国の天文雑誌や、アマチュア天文家の活動についてもよく知りませんでした。

 Super wide binoculars designed and made by my friend Yue and it was shared in the Chinese National Astronomy magazine this month. The performance is exceeding Nikon WX as validated by some amateur astronomers who use both.

 ただ、アミチプリズムを使った双眼鏡がよく見える理屈が知りたいです。
説明をgoogleさんで翻訳試みましたが、今のところ肝心なところが分かりません。
Howard Gaoさんから転載OKとのことです。
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geo21.jpg
geo3.jpg
 プライベートメッセージです
還暦α
記事: 129
登録日時: 2023年6月20日(火) 12:59

Re: WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by 還暦α »

皆様こんばんは。

ガラクマ様

アミチプリズムを使ったことがよく見える理由ではないようにおもいます。
その理由は対物レンズの前にアミチプリズムが配置されており、結像には寄与していないからです。
4枚目の画像の左上が目鏡(=接眼レンズ:Google翻訳)、右下が物鏡組(=対物レンズ群:Google翻訳)になっています。
アミチプリズムは正立像にするために入れているだけのようです。

4枚目の画像には4.6x30mmで見かけ視界100度、実視界21.7度と書いてありそうで、
これが Nikon WX を超えているという事なのですかね。

Nikon WX 7×50 IF 見かけ視界66.6度、実視界10.7度
Nikon WX 10×50 IF 見かけ視界76.4度、実視界9度

https://www.nikon-image.com/sp/wx/produ ... fications/

水平線近くの高度が低い対象はアミチプリズム側を下にして上からのぞき込むような形使うのでしょうか。
とても使いにくそうですね。

Nikon WX 高すぎて手が出ませんね。
(ニコンダイレクトショップで7×50 IF 696,300円(税込)、10×50 IF 726,000円(税込))

余談の追記です。
ついでにニコンダイレクトショップを眺めていたらグリップ部分の材質がEU圏のREACH規則に適合しないとして
生産を中止していた7x50 SP防水型(赤いラインが入っている)が新モデルとして掲載されていました。
旧型の価格が121,000円(税込)に対し、新型の7x50IF SP WPは239,800円(税込)と2倍になっていました。
びっくりですね。

https://shop.nikon-image.com/front/ProductBAA194AB

https://shop.nikon-image.com/front/ProductBAA194WA
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ガラクマ
記事: 581
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by ガラクマ »

 最後のページのレンズ構成をみると、レンズがたくさんあるようですが、大半が接眼レンズであり、対物は口径30㎜焦点距離60㎜の短焦点(F2)のアクロマートレンズとアミチプリズムだけ。
 性能を左右する、対物レンズ(フラットナー含む)、接眼レンズ、正立光学系と分けたときに、明らかに対物レンズ系はプアーでそれを頑張って接眼レンズで補うのでしょうが、接眼レンズも圧倒的な差は無いように思います。
正立光学系の差と言っているみたいですね。
見掛視界だけを言っているのなら分らんではないですが、WXは総合的な性能を狙っているので使ってみないと分かりません。

ちなみに4.6x30mmで見かけ視界100度、実視界21.7度と書いてあるのは
Ethos13㎜が見掛視界100度をうたっているので、4.6倍で実視界21.7度とのことでしょう。
日本でいうと古い規格の計算方法ですね(私もよく忘れます)。
ISO規格でEthosは見掛視界は100度なんでしょうか? そこから疑問が出てきます。

**********************************************
旧JIS規格(JIS B7121:1993)
見掛け視界=実視界×倍率

ISO規格(14132-1:2002)および望遠鏡新JIS規格(特性 JIS B7121:2007,用語 JIS B7157:2003)
tan ω' = Γ x tan ω
見掛け視界:2ω'/実視界:2ω/倍率:Γ

****************************************
似たことを試みている方は他にもいらっしゃるようです。
 プライベートメッセージです
還暦α
記事: 129
登録日時: 2023年6月20日(火) 12:59

Re: WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by 還暦α »

ガラクマ様

こんばんは。

ご紹介の日本で同じようなことをやっている方は今年作られたようですね。

中国語は読めないのですが、2枚目の画像にはAIS 50mmF1.4とTeleview Ethos13で1代目を製作したと
書いてあるように見えます。
(AIS 50mmF1.4で検索したらNikonのAi-S Nikkor 50mmF1.4ばかりが出てきましたがどうなんでしょうか。)

少なくとも2022年には1代目を製作しているようなので中国の方が先に作っているようです。

3枚目の画像に松本式正立ミラーシステム(EMS)の話があり、代わりにアミチプリズムを使ったという事なのかな
と思われますがどうなんでしょう。

アミチプリズムを使ったシステムを「岳-曽 正立システム」と呼んでいると書いてあるように見えます。

松本式正立ミラーシステム(EMS)は特許を取得されており独自の考案ですがアミチプリズムは1800年代に
G.B.Amiciによって発明されたものなのでアミチプリズムを使っただけで「岳-曽 正立システム」と
表現しているとしたら常識が無いとしか言えませんね。
まあ、大陸なら何でもありなのでしょうけれど。

下記、いずれも英語です。Microsoft Edgeの翻訳機能で内容は理解できました。

https://en.wikipedia.org/wiki/Giovanni_Battista_Amici

https://en.wikipedia.org/wiki/Amici_roof_prism
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ガラクマ
記事: 581
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by ガラクマ »

 これら超広角アイピースは第一群にフラットナー系というかバーローみたいなレンズが入っおり、視野絞りがレンズの内側にくる負のアイピースなので、低倍を得るための短焦点対物レンズと接眼レンズの間に、正立光学系が入るスペース(光路長)が取れないため、仕方なく対物レンズの前で正立光学系を入れているようです。

 この光学系で凄くよく見えるなら、このサイトで昔から言われている倒立のままのほうが、ずっと良く見えるのではないでしょうか。
蝶番方式では目幅調整ができませんし、双眼鏡の使いやすさのひとつ、見たい方向に鏡体を向けるという動作もできません。

 ところで、ネットで Ethosのことを調べていると、いろいろ出てきますね。
・Ethosを買った方の話がネット上でたくさんでてきます。13万円以上のアイピースがそんなに売れてるんですね~
・公証100度(以上)のアイピースは他にNikonのNAV-HW/15万円、Explore Scientific/10万円、賞月観星XWA/2万円台、Magellan/国際光器?があるようですが、実際の視野角には差があるらしい。
・Ethosはすごい!という人は多いですが、純粋に13㎜前後の焦点距離で比較している方のサイトではNAV-HWと同等(価格も同等だから当然?)、XWAとも差がないというのもあります。
 プライベートメッセージです
Ten_Tak_Tony
記事: 4
登録日時: 2024年12月06日(金) 10:18

Re: WXを超える?「星空漫遊鏡」

投稿記事 by Ten_Tak_Tony »

某ホームページにて松本EMSを利用したこの手の広視界双眼鏡の存在を知った時は、正直「?」でした。先の小海星フェスに持ち込まれたそうですがすれ違い帰宅してしまい見せてもらうことが出来ず残念でした。某SNSでのHaward氏の記事を見た時、「同じような物がほぼ同時に出るなんて」と思いましたが、中国アミチプリズム版はこれで6台目の個体とのこと。件のWaward氏の記事には松本EMSの松本氏も「いいね」を押していました。これが何を意味するのか…
個人的には今年1月~2月にかけてNikon WX10×50とSwarovski NL PURE 10×42を借りて試用してみました。性能や使用時のフィーリング等総合的に考慮して、結局はNL PUREのほうを選びました。
スペック的にはこの正立系を前に持ってきた双眼鏡はWXやNL PUREを越えてるとは思いますが、個人的には双眼鏡(双眼望遠鏡ではなく)で星見をするときは対象と向かい合う直視型のほうが「宇宙遊泳感」を味わえること。また「不格好」なのが好みに合わないのでこれからに期待という感じでしょうか。
100°超のアイピースに関してはイーソス21mm、13mm,6mm。Nikon NAV-12.5HWW、NAV-17HWを所有してますので、機会がありましたらレポートしたいと思います。
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