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東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月27日(日) 22:13
by ガラクマ
小ネタですが、忘れない間に記録として残しておきます。
東和光器さんで設計をされていた故北島様の関係の方から、メールをいただきました。
連絡いただいた方は、特に望遠鏡や天文にお詳しい方ではないのですが、氏のことを調べたいと「東和光器製作所」をキーワードで、検索した結果当HPにたどり着いたとのことです。
活動がお役に立てたと喜んでおります。
最後の氏の設計の望遠鏡であったという望遠鏡の写真をいただきました。ご本人の許可を得て添付させていただきます。
「MMC-80S」という機種のようですが、試作時の時のものかもしれないとのこと。
同社はどちらかというと反射望遠鏡は不得意だったように思いますが、ミラーはそれまでと別のメーカーが作っていたのでしょうか?
またOEMメインの同社は、どこに卸していたか気になります。
どちらにしても、所有欲を呼び起こす魅力的な機種です。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月28日(月) 09:33
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
ガラクマさま、こんにちわ。
設計者のお名前といい、関係写真といい、今後の調査の貴重な情報ですねぇ。
その機種を考える上では、Tanzutuのカセグレンタイプという印象が強いのですが、
どちらかというと地上用として開発されたのかも。
納品価格の問題でしょうが、1970年代には東和光器製作所がアメリカ市場を
席巻していたように思われます。
アメリカの望遠鏡メーカーとのつながりで言えば、ミードですねぇ。
シュミットカセグレン以前のミードは、東和光器製作所の製品ですねぇ。
余談ですが。
とても疑念があるのは10cmのミード・シュミカセですが、それって日本製ではないのか。
補正版は日本特殊光学製、その他は東和光器製作所の関係?
ミード製品は持っていないので、スペース10と見比べはできませんが。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月28日(月) 19:04
by ガラクマ
当時の東和光器の社長の娘さんが、当時のミードの社長さんの奥さんと聞きました。
当然つながり深いでしょうね。
東和光器さんのスレがあるのを忘れておりました。小ネタでしたのでそっちに続ければよかったかと。
MEADEの10㎝シュミカセの写真があったらよかったのですが、1978年に売っていた望遠鏡です
(追記)
添付画像の6㎝と8㎝は東和光器さんらしいですが、10㎝とおぼしきものはどこ製でしょう?
ユニトロンっぽいですが、足やその他もなんとなく違うようにも見えます。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月29日(火) 09:52
by 還暦α
皆様おはようございます。
原様ご紹介のメルカリに出ているミードの10cmシュミカセが該当するのではないでしょうか?
viewtopic.php?t=24&start=90
https://jp.mercari.com/item/m38468852901
赤道儀式の架台なのでかなり古そうに思います。
ファインダーはMMC-80の画像と同じものに見えます。(ファインダー脚は逆になっています)
まだ売れていません。
売れてからでは遅いと思いましたので原様のコメントを待たずに投稿しました。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月29日(火) 17:10
by ガラクマ
還暦αさん。ご紹介ありがとうございます。
確かに、青色つき子さんのいうように東和さんポイですね。
ラベルに「Made in Japan」も明記されていますが〇にT文字がないですね。
(アイピースの〇にTマークは谷光学さんのだと思います。紛らわしいですが)
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月29日(火) 21:26
by 「原」
手元のスペース10とミード10cmを比較してみました。
ミード スペース10
補正板有効径 Φ102mm Φ100mm
筒の外径 Φ120mm Φ120mm
副鏡支持部径 Φ42mm Φ42mm
副鏡バッフル径 約Φ45mm Φ42mm
鏡筒の長さ 230mm 210mm
筒先~接眼部端 約240mm 約280mm
補正板~主鏡 18~19cm 18~19cm
生産国 Made in japan 日本
・・・となります。微妙にサイズが異なります。
スペース10は筒は短いがヘリコイドが出ている分、全体は長い。
ミードはミードはセル内に合焦機構内蔵しているので主鏡は前に出ている。
このためトータルで補正板~主鏡は同じくらいのようです。(主鏡が移動するので正確ではありません)
光学系の差異は外観ではわかりません。この時代はAssembled(組み立て)とMade(製造)の区別は曖昧でしたし。
以前星像を見比べた印象では似たりよったりで甘い。
主鏡移動方式なので収差最小位置を見つけて比較しないと差は出ないかも?
東和光器製作所のMMC-80Sは比較にならないほど甘く、天頂プリズム付けると駄目。直視で引き出し量を減らすと少し改善という光学系です。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月30日(水) 08:15
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
原さま、還暦αさまのミード10cmの中古品情報では、現状はメルカリに出ている
だけのようですねぇ。
原さまの、ミードと日本特殊光学の10cmシュミカセ比較
早速、情報を載せていただき、ありがとうございます。
かってSW誌にセレストロン、ミード、日本特殊光学の20cm級シュミカセの比較記事
がありました。各社の補正板の形状についての記載もあったように記憶しています。
各社、形状はその製造方法で違うようです。
Space10の見え具合は、像面湾曲が大きいですねぇ。かなり気になる。
二重星の分離は、不等の場合では全くといっていいほどダメ。
シュミカセは、口径が大きくないと、フラストレーションに陥る。
東和光器製作所の接眼体の形状は、嫌いではなかった。
東和光器製作所が望遠鏡製造から撤退し、国産天体望遠鏡も変わったと、つくづく
思う。
Re: 東和光器製作所 MMC-80S
Posted: 2024年10月30日(水) 08:42
by ガラクマ
さすが「原」さん。
両方お持ちですね。ファインダーまわり、副鏡サポーターのデザイン等MMC-80SとMEADE似てますね。
また、青色つきこさんも情報ありがとうございます。
以前、古い業界のことを知る方のお話では、東和光器さんのOEMは完全に相手先ブランドの望遠鏡を組み立てて、銘版も含め完成したものを卸していたとのことですが、〇にTマークがないということは、東和光器さんとの間にできたミックインターナショナルさんが前面にたって作った望遠鏡かもしれませんね。