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ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月22日(土) 23:12
by 青色つきこ
正立像を得るために接眼レンズに凹レンズを用いた双眼鏡は
みなさまご存知のようにオペラグラス、スポーツグラスと言われています。
オペラグラスが天体観測に向くか向かないかは別にして、何となく適当に資料も集まってきた
ので、この機会に、ガリレオ式双眼鏡に思いを馳せ、みなさまのオペラグラスについての思い
を、お聴きしたいと思います。
古スコ広場でも、以前にパックン式のオペラグラスが話題になっていましたねぇ。
私のはじめての双眼鏡もパックン式のオペラグラス(蟇口型と言うらしい)でしたが、
今はどこにあるのか、さっぱり分からなくなりました。
今回、ポケットに入れて持ち歩ける双眼鏡がほしくて、いろいろ調べていたらヒノデN-2
(5×15mm逆ポロ)が無くなり、後継機は大きなN-3になっていました。
そこで、ヤフオクに出てたビンテージなオペラグラス(プライト型いわゆる一般型)をもとめ
ました。本機(2.5×25mm)は、LJB、LJE登録番号とも川島製作所でした。
オペラグラスについては、資料として収録されているビクセン古老のうんちくに、同社の
3×25mmも含めての記事があり、再読しました。
なお、このビクセンのオペラグラスは川島製作所製だと思います。
ヤフオクに出てるビクセンのオペラグラスのLJB登録番号は川島製作所ですし、検査シール
の検査員が川島です。外注品については検査員も外注先の責任者ということでしょうか。
私の興味は、プライト型(ドイツ語のbreitから来ているのでは?)がいつできたのか。
国産のガリレオ式双眼鏡(オペラグラス)は、高級品は対物レンズがアクロマートと言うのが
精々なところで、更に特徴をもった製品は笠井トレーディングのワイドビノの販売までは
無かったように思いますが、どうだったのか。
異分野にはあったのか、なかったのか。
もっとも、テレコンビノの歴史は存じないので、教えていただければ幸いです。
国産オペラグラスの口径、倍率、形式は1950年代には固まっており、以後も変わり映えは
していませんねぇ。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月23日(日) 20:59
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんばんは
青色つきこさん、お久しぶりです。m(_ _)m
詳しい光学界の歴史をご教示下さいまして、誠にありがとうございます。
どうしてもチープ感の拭えないガリレオ式双眼鏡ですが、海外ではまじめに
作られているようです。
知人で鏡筒を白銅で造ったのをお持ちの方が居て、かなり高級感がありました。
テレコンビノ、呼称はいろいろで星座ビノ、ワイドビノ。。とかも言ってます。
詳しくはココの前の板(昔欲しかった望遠鏡)にありましたが、今は消えたか?
現在でも各所のHPで見れますが、以下↓が詳しいようです。
http://kikuta.o.oo7.jp/99-terebino.html
自作双眼鏡とかを集めたイベントもあった(双望会↓)のですが、今は終了。
http://binotechno.com/soboe/index.htm
参考までに(^0^)の関係したテレコンビノとか知人の傑作ビノを紹介します。
健康よりNik〇nのテレコンの方が星像は良く、知人のは売っても遜色ない出来です。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月25日(火) 19:32
by SHOGO
NikonのTC-E2は画質が良いですね。ただ、テレコンビノの欠点として、視度調整が無いことです。
私は右目が視力0.7ほどで、どうしても少しぼやけていました。
そこで、対物レンズと接眼レンズの間を切って、3Dプリンターで視度調整つきのテレコンビノを作りました。
とても見やすいですよ。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月26日(水) 10:04
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
コメトさま、こちらこそ御無沙汰しております。
テレコンビノについてご教示いただきありがとうございます。
SHOGOさま、視度調整機構があれば便利ですねぇ。
ところで、所謂テレコンビノは、笠井トレーディングのワイドビノから触発されたものと解していいのでしょうか。
テレコンバージョンレンズにもガリレオ型、ケプラー型があり、レンズ枚数もまちまちですし、実視の双眼鏡とは
別物ですし、その歴史ももちろん別ですものねぇ。
昭和12年に日本でも出願された特許第135425号はとても興味深いものです。
ニコンの特開2000-275517はデジタルスチールカメラという言葉もみられることからもTC-E2でしょうか。
レンズデザインを見比べてみると、面白いです。
私としてはある程度は許容しますので、軽めのテレコンビノがあれば、持っていてもいいかなぁ。
ただ諸条件が厳しそうなので、都合よく、そんなものがあるのか?
サンヨーのコンバージョンレンズはどうなんでしょうか。
特許申請の中に2群2枚の構成のものがありますが、試しに探してみたいと思っています。
ガリレオ式双眼鏡となれば、ソビエト連邦でしょうか。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月26日(水) 21:59
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんばんは
SHOGOさん、やります!(^0^;
なるほど。。視度調整部を作りましたか。。3Dは便利!
思いも付かなかったでつ。
視力が0.7は裸眼ではかなり苦しい気がします。(~ ~;
1.0は欲しい気もしますが、眼鏡とかしないと車の運転が。。
(^0^)は眼鏡を常用しているので、何かに付けこれが
必要になります。
もち、テレコンビノの時も掛けたまんまで使います。
良く、何かの拍子に金具にぶつけては傷を付けており、
損失も大きくなります。。
もっとも、望遠鏡とかでもこれやりますので、長い射出瞳
は絶対条件になります。(_ _;
話題が反れましたので、どなたか軌道修正願いたし。m(_ _)m
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月27日(木) 01:52
by minoru
みなさんこんばんは。
私のガリレオ式双眼鏡です。
①無名 3.5x 対物径約35㎜ 実質2.5x程度 去年小海で上板二丁目さんに頂いた物です。
シングルレンズで色収差を感じても良く見え、昔、おもちゃ屋さんで買った物に似てて郷愁を感じてます。
②COPITAR 3x 対物径約26㎜ 実質2.5x程度 20年以上前1000円以下だったはず?
アクロマートレンズで①より良く見えて、貝張で高級な感じがまさに「オペラグラス」です。
③WideBino28 今年春、道の駅のフリマで3Kを2Kに値切って手に入れました。
とても良く見えるのですが、Nikonよりは・・・
④Nikon TC-E2 Bino 10数年前、TC-E2を2個手に入れてて、上板二丁目さんにアクリル枠を作成していたいた物で、
実質「星座ビノ」そのものです。
宇宙空間にひたれる感じ?? 芝生に寝転んで眺める「天の川」最高です。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月27日(木) 17:14
by ガラクマ
確かに、視度調整欲しい機能です。
ただ、星を見るのに視度調整ということは、ピント調節と同じですね。
なかなかレスできなかったのですが、半年前くらいに、ダウエルさんが売っていたオペラグラス他の山を入手しました。
ダウエルブランドのものはないですが、一個づつ詳しく見ていると面白いです(ただ、なかなか時間が取れません)。
ピント調節はついてます。
気になるのが、視野絞りが小さいです。対物、接眼合わせて2枚しかないレンズの間に、φ7-8㎜くらいの絞り。
視野角が大きく削られ、見かけで20度くらい?目をぐりぐり回すと、当然ながら広い視野が見えますので、無かったらずっと広いです。
絞りは視界を削るものだという考えが、別スレで話題になっている天体望遠鏡の小さすぎる絞環につながっていくのでしょうか?
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年6月29日(土) 15:56
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
minoruさま、ガラクマさま、ご紹介いただいたガリレオ式双眼鏡はいずれも興味を惹かれます。
貝張については、特許出願がありますので、また改めてご紹介します。
ガラクマさまのコレクションを見ていると研究素材に事欠かないですねぇ。
今回は旧ソビエト連邦のガリレオ式双眼鏡についてです。
広角ガリレオ式双眼鏡と題された論文が日本でも1969年の「科学技術文献速報」で紹介されてい
ました。極めて簡潔です。
[ 著者 ЕСЪКОВА Л М
題名 Широкоуголъный галилеевский биноклъ.
広角ガリレオ式双眼鏡
本論文ではレニングラード精密機械光学研究所の光学設計講座で設計された
倍率2.5、視野角26°の新しい広角ガリレオ式双眼鏡の二種類の光学系の図
が説明されている。ガリレオ式双眼鏡の主な欠点は非常に不十分な視野角で
あることで、対物レンズの視野の大きさについて既存のそれぞれを比較すると、
プリズム式は60°~70°に達するのにガリレオ式は25°~35°である。
しかもそれは倍率を増加するに従って小さくなる。前者の利点は軽量で簡単な
気候で安い価格にある。しかし視界が小さいので価値を失っている。
そこで変態的な光学系を考え、改良し、収差曲線を表示し説明:写図4 表2 ]
と記されているが、全くこの記述のみの内容で、写図も表も付されていません。
なお、J-GLOBAL(文献、特許、研究者などの科学技術情報サイト)でも
「広角ガリレオ式双眼鏡」と入力するとこれを見ることができます。
旧ソビエト連邦のレニングラード精密機械光学研究所で開発、
倍率2.5、視野角26°、あれ 笠井トレーディングのワイドビノ
連想できますよねぇ。
本文中の「広角ガリレオ式双眼鏡の二種類の光学系の図」が気になり、ネットを検索
して見つけたのが、コバレフスキーの記事でした。
コバレフスキーの記事の全文の検索については
old.astronomer.ru/telescope.php?action=13&gid=31
なお、old.astronomer.ru「天文学と望遠鏡工学」には興味深いものがいろいろありますが、
ロシア語なので、和訳に拠るしかないです。(旧ソビエト連邦の光学メーカー、機器等)
ワイドビノは大きいし重いです。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年7月04日(木) 09:48
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
今回、入手した川島製作所製のオペラグラス(写真左側)です。
倍率2.5倍、シングルレンズの極一般的な国産ガリレオ式双眼鏡です。(一般型)
このタイプが、いつできたのか?
1950年に実用新案公報が出た谷京一氏のものが、構造がわかって、とても参考になります。
谷鉄工所は、戦前からあったようですが、1951年に(株)谷鉄工所になりました。
広告は「産業板橋:優良品カタログ」1954年に載ったものです。
鎌倉光機でも1952年当時、いろいろなオペラグラスを作っていたようです。
Re: ガリレオ式双眼鏡
Posted: 2024年7月05日(金) 22:08
by 「原」
テレコンビノっぽい高性能オペラグラスで、昔、光学医療機器展示会(眼底カメラとか視力測定機とか手術用中距離双眼顕微鏡とか)で、ロービジョン用倍率付きメガネというものを見せてもらったことがあります。(30年近く前ですが結構よく見えた記憶が・・・)
ちょっと探してみたら・・・こんなかんじのものです。
https://www.eschenbach-optik.co.jp/main ... oduct/1621
https://www.muranaka.co.jp/upload/pdf/P ... atalog.pdf
最近の製品は「回析構成精密プラスティックレンズ採用」とのことなので、キャノンの回折光学系類似品かな?(レンズのカーブがきついので単なるフレネルレンズでは無さそう。)
視野は380m/1000m=22度で2倍なので見掛視界44度?そんなに広いの??見てみたいなあ。