高屈折率ED硝子
Posted: 2024年6月08日(土) 12:19
近年、高屈折率ED硝子という硝子を良く耳にしますが、詳細を説明している記事等にお目に掛かったことはまず無いですね。
最近の最新接眼レンズの特許等に何気なく使われている硝子コード:595677=OHARA SPFL2 (593686=HOYA FCD515) 538747=OHARA SFPL3(550755=HOYA FCD705)辺りが高屈折率ED硝子と呼ばれている硝子であると思われます。
特徴としては従来のED硝子は色収差補正には極めて有利なのですが、屈折率が極端に小さくて、球面収差、軸外収差等の幾何収差には大きく不利に働き、F値が大きく画角の小さい対物レンズ等には大変効果的なのですが、焦点距離が短く画角の広い接眼レンズ等アクセサリーレンズ系の使用には向いていなかった訳です。
画角の広い光学系には戦後に開発されたランタン系高屈折率硝子である新種硝子の採用が有効なのですが、残念ながら色収差的には不利でありました。
そこで従来のED硝子に近い低分散の特徴を持ちながら高い屈折率を実現している硝子ということで開発されたのが高屈折率ED硝子ということになります。
と言いながらも新種硝子ほど屈折率が高い訳では無いので、最新特許明細等を見るとランタン系新種硝子と併用している傾向が有りますね。
なお、歴史的には、1995年頃にSUMITAで開発された「ガドロン」~「スーパーガドロン」がこのタイプの硝子の走りであり、SD硝子がSUMITAの「ホタロン」で始まったようにこのような新しい硝子の開発関係では必ずSUMITAが関わっている感が強いですね。そういうこともあってこのタイプの高屈折率ED硝子は「ガドロンタイプ」と呼ばれたりもしているようです。
なお、カメラレンズ分野では従来ED硝子と区別せずにまとめてEDレンズとして扱われている感が強いです。残念なことですね。
最近の最新接眼レンズの特許等に何気なく使われている硝子コード:595677=OHARA SPFL2 (593686=HOYA FCD515) 538747=OHARA SFPL3(550755=HOYA FCD705)辺りが高屈折率ED硝子と呼ばれている硝子であると思われます。
特徴としては従来のED硝子は色収差補正には極めて有利なのですが、屈折率が極端に小さくて、球面収差、軸外収差等の幾何収差には大きく不利に働き、F値が大きく画角の小さい対物レンズ等には大変効果的なのですが、焦点距離が短く画角の広い接眼レンズ等アクセサリーレンズ系の使用には向いていなかった訳です。
画角の広い光学系には戦後に開発されたランタン系高屈折率硝子である新種硝子の採用が有効なのですが、残念ながら色収差的には不利でありました。
そこで従来のED硝子に近い低分散の特徴を持ちながら高い屈折率を実現している硝子ということで開発されたのが高屈折率ED硝子ということになります。
と言いながらも新種硝子ほど屈折率が高い訳では無いので、最新特許明細等を見るとランタン系新種硝子と併用している傾向が有りますね。
なお、歴史的には、1995年頃にSUMITAで開発された「ガドロン」~「スーパーガドロン」がこのタイプの硝子の走りであり、SD硝子がSUMITAの「ホタロン」で始まったようにこのような新しい硝子の開発関係では必ずSUMITAが関わっている感が強いですね。そういうこともあってこのタイプの高屈折率ED硝子は「ガドロンタイプ」と呼ばれたりもしているようです。
なお、カメラレンズ分野では従来ED硝子と区別せずにまとめてEDレンズとして扱われている感が強いです。残念なことですね。