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DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月08日(水) 18:09
by 還暦α
最近あまり行っていなかったH.O.で古い屈折経緯台を発見しました。
価格は330円で、ファインダーだけでも値段以上の価値があると思い買いました。
レンズ、プリズム、三脚(木製)以外の部品はほぼ金属製です。
紙箱+発泡スチロールですのでそれほど古くないように思えますが作りは昔の経緯台です。
DENKAR ORBIT D=60mm f=710mm の表記があるだけで型番はありません。
対物レンズはカビだらけですが分離式の2枚玉アクロマートでレンズセルのリングねじに特徴がありました。
垂直微動機構は箱の画像と反対に付ける形になっています。
水平微動ハンドルがフレキシブルではないので覗きながら微動させることが出来ないという実用にならない形です。
外箱にJAPANⓀと表示されていました。
サークルKという事であれば(仮称)カクエー赤道儀スレの青色つきこ様の情報からするとケンコーか奥川機械工業の
可能性があるでしょうか。
Re: DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月08日(水) 19:56
by ガラクマ
遊ぶのに惜しくはない価格、送料要らなかったら買いでしょうか。
この手の古いフォーク式経緯台って貴重と思います。今、初心者向きとして売っている多くの望遠鏡より動きがスムーズで軽く、価格は数(十?百?)分の一。
ただ、すぐ気が付くのは箱の絵(写真?)は裏焼きですね。上下杖は右側についてるのが普通で、ご指摘のように現物と写真が反対です。
Re: DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月08日(水) 20:31
by 「原」
ファインダーの位置も左右逆ですから裏焼きでしょう。上下微動棒の構造を見せたかったのではないかな?
DENKARは「1950・60年代の双眼鏡工業とアメリカ市場」大阪大学学術情報庫OUKA
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/o ... _1_151.pdf
のp159 表9 双眼鏡取扱商社一覧(1965年)に出てくるデンカー産業社(東京都千代田区神田駿河台)か?
ミニチュアビノキュラーのHPでは
https://www.miniaturebinoculars.com/page0020.htm
にデンカー工業株式会社として紹介されていて、
「日本ディレクトリ 1975、マルコーニ国際登録簿 1993、香港ディレクトリ 1970
1954 年に設立されたデンカー工業株式会社 (東京都千代田区金練塀町 3 番地大東ビル) は、光学製品および双眼鏡の輸出業者として登録・・・」とあり、若干異なる記載です。移転や会社名の変更があったのか?
双眼鏡では結構よく見るブランドです。
Re: DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月09日(木) 12:46
by 還暦α
ガラクマ様
330円と安くファインダーのレンズが綺麗だったので流用しようと迷わず買ったのですが、2,000~3,000円していたら
少し考えて買わなかったと思います。
H.O.は値付けをする店員によって金額が大きく変わりますね。
双眼鏡ではカビカビでもNikonの表示があれば高額になっていたり、一般に知られていないEIKOWなどでは
少しカビがあるだけで数百円になっていたりします。
店員がヤフーオークションなどで調べて値付けしている場合は高くなり、古い物で知らないメーカーだからと
調べもせずに適当に値付けする店員の場合は安くなっているように思います。
なのでH.O.は運が良ければ掘り出し物に出会う可能性があるので近くの店に時々出向いています。
写真が裏焼きとは気づきませんでした。
改めて確認したら水平微動の機構そのものがありませんでした。
箱の写真では水平軸の左側、架台上側にネジで押すレバーが取り付けられている(ねじ込み?溶接?)のですが
現物には何もなく右側にある固定ねじ用のネジ穴しかありませんでした。
架台を交換しているとは思えないので写真と中身が違うパターンのようです。
上下固定の竿にはネジが切ってあり微動できるので中途半端な架台でした。
対物レンズを清掃して見え味を確認してみようと思っています。
原様
情報ありがとうございます。
DENKARで検索してメルカリなどで双眼鏡が出て来るのは見ていました。
双眼鏡とはロゴの書体が違っていますね。
同じメーカーなのか判断するには情報が足りないですね。
Re: DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月10日(金) 00:15
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
還暦αさま、お買い得品ですねぇ。
接眼体は、大一光学ぽく、見えますが。パンフレットとか付いていれば、手がかりになるのでしょうが。
何とも情報不足です。
原さまが、おしゃっていますデンカー産業社ですが、ずっと個人商店のままだったのか、これも情報不足ですが。
デンカー産業社 (英語名 DENKAR INDUSTRIES CO.)は、 山本伊八氏が1954.12に設立した山本マーチヤンダイズ商会
が1962.4 に改称した貿易会社で、光学機械各種、電気製品、一般雑貨を輸出していました。
仕入先は、東和光器、双葉光学、伊達光学 等で、系列会社(工場)に神奈川光学工業(株)があります。
神奈川光学工業(株)はJBコード228番のKanagawa Kogaku Kogyo Co.Ltd.
1955.5に設立 (神奈川県鎌倉市)
双眼鏡調整組立、双眼鏡、オペラグラス、地上望遠鏡、その他光学機械の製造をしています。
設立時の役員の顔ぶれは大船光学機械製作所なので、その系列の会社ようにみえます。
後に山本伊八氏が代表になりますが経緯は不明です。
Denkarブランドの双眼鏡は、ここで組み立てられたのでしょうか。
JB228が刻まれていれば、神奈川光学工業です。
Re: DENKAR ORBIT 60mm屈折経緯台
Posted: 2024年5月14日(火) 13:14
by 還暦α
皆様こんにちは。
青色つきこ様
情報ありがとうございます。
対物レンズセルのレンズ押さえ用リングねじに特徴があり、前方端面が斜めになっているところにローレット加工
されているのでお分かりになる方がいるのではないかと思っていました。
画像が良くなかったかもしれないですね。
ねじを締めるためのローレット加工であれば円筒側面に加工すれば良いと思われるのに端面を傾けて加工しています。
デザインを考えてのことなのかもしれませんが手間がかかるのでコストアップになっていると思います。
対物レンズを清掃しようと上記のリングねじを外そうとしたのですが取れませんでした。
仕方がないので鏡筒のパイプを外したところレンズが1個抜け落ちてきました。
物体側のレンズは抜けません。
鏡筒をねじ込んで戻してみたところ、外れたレンズに当たっていないようでカタカタ動いている音がしています。
どういう作りをしていたのかわっぱりわからない状況になりました。