ページ 11

マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月01日(水) 09:28
by ガラクマ
 コスパという単語を聞くようになって久しくなりました。
もともと和製英語っぽいですが、調べるとやっぱりそうですね。
また、お恥ずかしながら、最近までコスパは "Cost performance"、費用対効果ではなく、 "Cost per performance"、”Cost-performance ratio”、対価格性能/効果を言い換えたものと思ってました。
 ただ、こと望遠鏡のコスパを語るときは、対価格性能で考えるほうがいいかもしれません。また望遠鏡だけでなく全製品の永遠のテーマでもあります。

 一方、私たち熟年アマチュア天文家には、移動を考えコストだけではなく重量も大きな要素です。
重さは普通ウェート(Weight)ですが、マス(Mass)のほうが科学っぽいし、ゴロの良さからも対重さ性能を「マスパ」とし、過去から現代の望遠鏡までを参考に、軽くよく見える望遠鏡を考えてみましょう。

 もちろん、コストも無視できず、また要求するパフォーマンスも用途、レベル、嗜好もいろいろ、奥が深い問題です。

Re: マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月01日(水) 13:38
by ガラクマ
 ちょっと「今スコ」のカテゴリーではなかったかもしれませんが、電子観望やCCDの撮影において大口径反射望遠鏡に絶対的な優位性を感じなくなってきた昨今、トレンドは小型望遠鏡に向いてきているように思います。
同時に、腰に自信がない私ら眼視派も、手軽に持ち出せる望遠鏡を望んでおります。

 さて、私の記憶に残るマスパが良い望遠鏡は、ファミスコ~BORGのプラスチックやグラスファイバー?鏡筒等、初期の時代の望遠鏡です。確か12.5㎝F8とか金属鏡筒でも片手で持てたと思います。
次に衝撃的だったのは、英オライオンの30㎝F4鏡筒です。ビクセンのGPD赤道儀に乗せたモデルも売っていたと思います。
 高橋でも、スカイキャンサーに乗せたMT100とか欲しかった望遠鏡です。

 今スコなら、山に担いで上がるのに5㎝くらいのAPOとか、8‐10㎝くらいのマクストフorシュミカセに興味がありますが、今一つ購入には至っていません。 

Re: マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月02日(木) 07:44
by 「原」
「重さも性能のうち」by高橋製作所・・・とは言いますが、鏡筒は軽いほうが有り難い。私も旅行先の裏山(広島、岡山、四国あたりなら無人駅からちょっとの登ればいくらでも)まで10cmのマクストフ(ロシア製の望遠レンズ流用)を担いで行きましたが、密度が高いのに音を上げてJSOのスペース10に乗り換えました。ベルボンの中型カメラ三脚+微動付き雲台くらいで十分に運用できます。
一方で軽いドブも作りましたが、冬に風が吹くと急回転グルン!危ねえ(軽い上に遮光カバーの布が風を受けてしまって)・・・と思うことがあり、オストリッチ型(筒なしステーだけ、遮光は接眼部~斜鏡周辺のみ)にして解を得ました。大きさ(見え味)と安全と重量のバランスは難しいです。

Re: マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月02日(木) 22:45
by ガラクマ
写真派の人は、とにかくヘビィな架台を好みますが、私らは機能するならトータルを軽くするため、架台も軽く。と思ってしまいます。稼働率を上げるためには軽さ、片手でヒョイが理想です。

「軽さも性能のうち」byガラクマ

 そう考えると、原さんのシュミカセ等カタディオプトリックとかはGOODと思います。ぞんざいに扱っても埃でミラーが汚れにくいですし、小型のものならニュートンほど光軸に気を使わなくてもよいですし。ただ、低倍率が得にくいのが残念です。

Re: マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月02日(木) 23:30
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんばんは

うーん、確かに重量は大切な要素です。(^0^;
。。ガ、像安定度と機材重量は本来は別物と思います。
重量とパフォーマンスの比例関係も非直線になるのでは?

だうしても機材の安定度を重量でカバーしようとあがいて
しまいますが、手軽?な方法であっても別の面で支障が
来るとかであるなら、今一度方法論を考えて良いのでは?(^0^?

例えば、三脚を強固で振動の少ないカーボンにするとか、
構造材を薄くするとか脚を太くするとかです。(^0^8
また、結合構造も強固で遊びの少ない締め方にする等々。。

また、機械要素の内、スムースな動作とガタを両立させて
安定な動作にするとか考えられます。(^0^;
固定する方法とかも単に強固なだけでなく、時間安定性も重要。

最近、Seestar S50と言うスマート望遠鏡を使い始めましたが、
カーボン三脚にスムースな伸び縮み構造が採用された意味が
良く分かる構成となっており、上記の典型とも思えます。(^0^v

Re: マスパ?を語ろう

Posted: 2024年5月03日(金) 11:56
by ガラクマ
 前提ごとに考える必要があるかもしれませんね。
例えば、原さんのスチュエ―ション。公共交通機関で星見に行く場合。海外への日食観測も似ていると思います。
NASAやJAXAの技術を民生品に落とすように、その前提で考えると庭先観望にも応用できるかもしれません。

 コメトさんの言うように材質や構造、大ぐくりに行って広い意味でのデザインで対策するのが一番と思います。
同じ重量で、デザインで強固にできるのなら、それを応用してもっと軽く、重量にフィーバックできます。

 例えば写真三脚。国産のスリックやベルボンは開き止め部、三脚の付け根の可動部分、本体との接合部が弱く、それをセンターからのステーで補強した構造が多いと思います。小型三脚迄ステー付きが多く、1段目と2段目以降のパイプと材質も(たぶん肉厚も)同じです。
 それに対しジッツォとか開き止め部が強固で、それを補償するため1段目のパイプは特に強くできてて、考え方も含めデザインが違います。雲台を持って伸ばした三脚を持ち上げて振ると一目瞭然です。

 天体望遠鏡も同じで、昔の三脚は捻じれに対し特にストレスが集中する開き止め部は(一方が木であることもありますが)そのままで三角板とかで止める構造でしたが、今頃のは開き止め部がどっちも金属で、そこで捻じれや開き方向の強度を補償するジッツォ型といえるかもしれません。
 サイトロンのカーボンや,ジッツォのカーボンが現時点で最高かもしれませんが高いし、AZ-GTiや話題のトラバース用三脚もコスパいいかもしれません。

 同じ強度なら軽いほうがいい。最近がバランスウェート不要のドイツ式赤道儀とか人気ですが、今回の前提で、特に眼視なら架台は経緯台でも十分かと思います。