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レンズ光学入門書
Posted: 2024年2月21日(水) 17:50
by Abbebe
天文アマチュアの世界でレンズ光学といえば吉田正太郎先生のシリーズですが、ここではレンズ全般について書かれた入門本を4冊程紹介します。
どれも2010年以降に出た本です。
さてこの中で一冊挙げるなら、やはり、幅広くかつ詳しく入門者にも解り易くという意味で、私の推薦は、
中川治平先生の本です!
中川先生は高名な写真レンズ設計者で指導者なのですが略歴を見ると理学部物理学科天文学専攻卒業ですね。
実は以前紹介した「非球面モールドレンズに挑む」の中にも登場します!
レンズの基本的な性質から始まって、光学設計の基本的な考え方~各種光学機器の詳細な説明まで幅広くかつ詳しく網羅されていて、例えば、吉田先生の本には説明されていない重フリントアポクロマートの硝材等の説明もあります。
是非お薦めです! ステマでは無いですよ。
Re: レンズ光学入門書
Posted: 2024年2月22日(木) 23:47
by ガラクマ
Abbebeさん。
面白そうな本のご紹介ありがとうございます。実は存在は大方知っていたのですが、買うまでは至っておりませんでした。
早速ご紹介の中川治平先生の本をヤフオクで送料込み1000円強で落としました。到着するのが楽しみです。
ちなみに、ご紹介の本たちと趣向は違うのですが、レンズのくくりでは珍しく、最近新品で買いました。
こちらは見る本で、読むとこは少ないですが。まあ、少しはためになります。
Re: レンズ光学入門書
Posted: 2024年2月26日(月) 14:07
by Abbebe
私見ですが、レンズについて構成図(断面図)を見ることから興味を深めて行くということは大変良いことで、重要かつ必要なことだと思っています。
そういう意味でも「オールドレンズ解体新書」のような本は望まれる本だと思います。
あのシグマはレンズおたくTシャツとして製品構成図をプリントした製品別Tシャツを販売していたりしてユーザーの構成図おたく化を薦めているようです。
実は私も持っているのですが、100%国内生産を謳っているシグマレンズのTシャツは実はバングラディシュ製で、笑い話になっているようです。
ところで構成図において気をつけないといけないこととして構成図が同様であれば同様な性能に違いない?ということでは決して無い!という事実があるということですね。
実は硝材の違い(特に最新の硝材発展は凄いです)による性能差は大きいということを認識しておく必要があると思います。
天体機材においては、
旧硝子のアクロマートと最新のSDアポは2枚構成フランホーファータイプという殆ど同様な構成図ですが性能は全く違う訳です。
接眼レンズやアクセサリーレンズ等においてはこのことが忘れられているのではと思うことを多々経験しています。
まあ強引に言うとタイプが同じであれば新しい製品程(新しい硝子を使用しておれば)性能が良くなる傾向は有る!と思っています。
この傾向が事実であるととして、これは残念ながらカメラレンズ業界からの硝子メーカーへの要望による硝子材料発展の恩恵を天体機材業界が受けているだけとも言えると思っています。(吉田先生の発言丸パクリです!)
まあED、フローライト、SDもそうでしたからね。
以上、私見でありました。