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Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年6月22日(木) 20:42
by ガラクマ
アメリカの星まつりですが、私もよく知りませんでした。
Stellafane Convention
https://stellafane.org/stellafane-main/convention/2023
ハートネスハウスワークショップという講演会から、天体望遠鏡博物館の代表にオンラインで出演要請が来て知りました。
規模も歴史もありますね。場所もいいし、お金をとって募金するところもいいです。
スケジュールを見るだけでも楽しいです。もちろんグーグル翻訳さんのお世話になってではありますが。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年6月27日(火) 13:28
by 還暦α
ガラクマ様
ご紹介ありがとうございます。
プログラムを見て「Free Mirror Coating」というのがあってびっくりしました。
真空蒸着装置を会場に持ち込んでアルミコートをしてくれるのだそうです。
10.25インチ(260mm)まで可能だそうで、副鏡等はまとめてコートするとあります。
費用は蒸着装置を冷却するための氷だけという説明でした。
さすがアメリカはやることが違います。
日本にもこんなサービスをしてくれる人がいたら良いのですが真空蒸着装置を置く場所が
ある人はそうそういませんね。
ちなみに小さな真空蒸着装置(ベルジャーの直径200mm程度)は中古で20万円くらいからあると
展示会に出展していた中古理化学機器を扱っている会社の人が言っていました。
学生時代に研究室にあった真空蒸着装置でガラスに電極用のアルミコートをしたことがありますが、
白く曇ってしまいました。
きれいなミラーをコートするには条件出しが必要で簡単ではなさそうです。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年6月27日(火) 21:07
by ガラクマ
「Free Mirror Coating」みたいなこと、私もしたいのですが、指導してくれる人がいません。
国内でちゃんとしようとしたら、水質汚濁防止法の対象施設になってしまい、特に剥離時の排水の処理が面倒になります。
ただ、その辺はどうにかできるかとは思いますが、剥離、メッキ(蒸着)、コーティングをどなたかに教えてもらいたいものです。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年7月05日(水) 13:03
by 還暦α
ガラクマ様、みなさまこんにちは。
昨日の接続テストの時にお話しした反射望遠鏡のアルミ膜の剥離について調べた結果です。
・すばる主鏡の蒸着
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jv ... f/-char/ja
・「すばる」望遠鏡の 8.2m 主鏡コーティング
https://www2.kek.jp/engineer/oho/giken/ ... met118.pdf
溶解液(35%塩酸 1000cc に水 1000cc を希釈し硫酸銅 30g を加える)
→塩酸の濃度は17.5%
・岡山天体物理観測所反射鏡のお化粧直し
https://www2.nao.ac.jp/~open-info/engip ... 2_2014.pdf
水酸化ナトリウム溶液(詳細不明)
・なゆた望遠鏡の主鏡・副鏡・第三鏡再蒸着
http://www.nhao.jp/research/bulletin/docs/bl2016-5.pdf
溶解液:10%NaOH(水酸化ナトリウム) 水溶液
塩酸か水酸化ナトリウム水溶液で剥離していました。
酸でもアルカリでも溶けるというのが面白いところですね。
王水(濃塩酸と濃硝酸3:1の混合液、金を溶かすのに使われる)の話は出てきませんでした。
塩酸は濃度10%以下は劇物指定から除外されており、トイレ用洗剤のサンポールに
9.5%塩酸が入っています。
水酸化ナトリウムは5%以下で劇物指定から除外されていて食品添加物として
5%の水溶液が販売されています。
濃度10%の塩酸と5%の水酸化ナトリウム水溶液はアマゾンで販売されています。
(塩酸は爆弾作りに使われたことがあり、薬局では簡単に買えなくなったらしいです。)
濃度が違うと指数関数的に溶解性が変わりそうなので濃度が薄いものでは溶けないかもしれません。
毒物及び劇物指定令
http://www.nihs.go.jp/law/dokugeki/dai2-geki.pdf
によるとアルミニウムの化合物は三塩化アルミニウムと二酸化アルミニウムナトリウムが
規制されているようです。
どちらも塩酸や水酸化ナトリウム水溶液との反応では生成されないようなので
溶解に使った液を中和すれば普通に下水に流しても良さそうです。
塩酸と水酸化ナトリウムで中和すれば塩(NaCl)と水素が発生するだけなのでどちらを使っても
問題ないですね。
(発熱には注意が必要ですのでそれぞれ水で薄めてから中和すれば良いと思います。)
「岡山天体物理観測所反射鏡のお化粧直し」の写真12にある重曹で磨くという話にはびっくりしました。
油分を除去するためなのかもしれません。
蒸着装置があればアルミ蒸着をやってみたいのですが無理そうです。
イベントの話から脱線してしまいすみません。
本来なら「自作・改造/Making」の話題ですね。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年7月05日(水) 15:33
by ガラクマ
還暦αさん。よく調べていただきました。
ありがとうございます。
私は、薬品の根本的なところから調べようとしてましたが、メッキ剥離の条件自体がUPされていたんですね。
ずっとつけてていいものか、というマージンとかあるんでしょうか?
Al無くなったらすぐ取り出すに限りますが、忘れててのっぺらぼうになったりして。
ただ、剥離も
f3mirrorさんでお安くやってくれるというのが分かって、自分でやる必要もなさそうで、また蒸着もお安いし、試しに一つやってもらおうかと思ってます。
一応、毒劇物取扱とか公害防止水質1種、環境計量士(濃度)等の水関係の資格持ってますが、まったく化学物質のことを覚えません。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年7月06日(木) 13:40
by 還暦α
ガラクマ様、みなさまこんにちは。
f3mirrorさんのご紹介ありがとうございます。
安くやってもらえるのであれば専門の方へお願いしたほうが良いですね。
塩酸や水酸化ナトリウム水溶液によるガラスの溶解についてこんなデータがありました。
http://www.jsac.or.jp/bunseki/pdf/bunse ... nifile.pdf
青板はソーダ石灰ガラス、パイレックスはホウケイ酸ガラスでいずれも塩酸の方が溶けないようです。
ただ、水酸化ナトリウムでも高温でわずかに溶ける程度のようですので室温で1日ぐらい浸けていても問題なさそうです。
こんな話もありました。
https://rikatime.blog.fc2.com/blog-entry-2178.html
15年入れたままでもガラスが薄くなった感じがしないということなので心配なさそうです。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年7月07日(金) 21:51
by ガラクマ
ありがとうございます。
半導体してる時も、金属分は塩酸、ガラスはフッ酸、汚れの有機物質は苛性ソーダか硫酸でした。
苛性ソーダは金属も少しは溶けると思ってましたが、Alの除去に使うというのは、この話の少し前に知りました。
勉強になります。
増反射コートは手強いらしいですね。
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年8月22日(火) 22:52
by ガラクマ
胎内と共に、こちらも終わりました。
https://stellafane.org/stellafane-main/convention/2023/
実は天体望遠鏡博物館も、ハートネス ハウス ワークショップにリモートで村山代表が講演したのですが、直前でURLが変わったらしく、私は参加することができませんでした。残念です。
https://stellafane.org/convention/2023/2023-hhw.html
Re: Stellafane Convention(ステラファン コンベンション)2023
Posted: 2023年11月08日(水) 17:34
by ガラクマ
Stellafane's annual Hartness House Workshopで天体望遠鏡博物館を案内した動画がYouTubeにUPされました。
村山代表が解説してます。
https://www.youtube.com/watch?v=9Qh89KFQvwY&t=19s
他の参加者の報告も見たいものです。