曇天会議（CloudyMeeting）

　先日、元関西光学の方、及び元代表の宮澤堂(ミヤザワタカシ)氏のご親族の方と、天体望遠鏡博物館メンバー他の方とご一緒しお会いする機会を頂きました。

ちなみに関西光学（カンコー）の歴史は、青色つきこさんの情報も合わせて、以下と考えておきます。
関西光学研究所　　　　　1940(S15)年11月~　活動は翌年から
関西光学工業株式会社　　1944(S19)年12月設立～1962(S37)年9月労働争議を元に解散
関西光学研究所 　　 1963(S38)年頃～1981(S56)年頃　宮澤氏の個人企業として運営
ちなみに観光望遠鏡で有名なCOVACは、関西光学から分かれたメーカーさんです。

興味深いお話をいろいろお聞きしました。
その中で関西光学製観光用望遠鏡は反射式だったの事。
カセグレン方式で湿度等が入らないように全面にはガラス。
ただ、ネジ穴や継ぎ目などからどうしても水分が入り、長持ちしなかったようです（それでレンズ式に代わったとのことです）。
大変興味を持ちました。反射式の観光望遠鏡どこか残っていないでしょうか？
もちろん、今は廃棄されていると思いますが、ガラだけでも拝見したいものです。

（注意）
１．添付写真については掲載許可を頂きましたが、転送御無用でお願いいたします。
２．「古スコのススメ」で、宮澤堂氏のお名前を間違えている、また解散を倒産と失礼な記載がありました。
　　申し訳ありません。お持ちの方は修正お願いいたします。

反射式の双眼鏡ですが、ここのこれは対空型で仰角がついています。
http://tohmegane.g2.xrea.com/oldbino8.html

ひょっとして関わりがあるかも？

原さん、ご紹介ありがとうございます。
日本光学も作ってたんですね。

以前、ヤフオクで同じような対空（傾斜型）反射双眼鏡のガラがでてなかったでしょうか？
画像が探せません。残念です。

ちなみに、先にご紹介した１枚目の写真が前期型でビスが多いタイプです。２つめが改造型で継ぎ目が減ってます。
納入先としては、（他の）写真をみると、叡山パラダイスというところに納入した写真がありました。
今は、廃墟スポットとなっているようです。

先に載せたリンク先の反射双眼鏡が、まさにそのヤフオクの商品だったそのものです。ニコン製のデータより軽くて小さく、どうもニコン製じゃなさそうだけど、メーカー不明とのことです。関西光学さんに資料残ってないかなあ？？

　「原」さん、ありがとうございます。そのヤフオクの出品をこの方が落札されたということでしょうか。
当初から、関西光学ではないかと言ってましたよね。

　実は、戦時中の関西光学関連の写真も見せていただいたのですが、写ってなかったと思います。逆にダイニック天究館に行った際見たミヤニ式の望遠鏡が、砲塔の代わりに設置された戦車型の偵察車両の写真がありました。
軍需産業に深くかかわっていたことは分かります。

　砲塔の代わりになっていたのと同型のミヤニ式（その物？）の望遠鏡の写真を貼付します。ダイニックさんで撮ったものです。

　本日、原さんご紹介の対空？反射双眼望遠鏡は、関西光学製ではないと関係者から連絡いただきました。
では、どこ製？　ということではありますが。

ああいう変わった望遠鏡を作るといえば関西光学というイメージがあったのですが、違うとなると。。。
他で手掛けそうなのは清原光学くらいかな？戦後になりますが。カセグレンとか早くから手掛けてたし。
関東の双眼鏡メーカーは多いけど、反射を手掛けた会社がイメージわかないです。

　たぶん、ご存命の方の中で、関西光学に一番お詳しいと思われるにお聞きしましたので、それ以上の情報はないですが、
意図せず、結果としてカンコーさんの関係の制作であったという可能性は０ではないと思っています。
銘板でもついていたらよかったですが、残念です。

　ちなみに、関西光学さんの製品は一品ものというか、同じと思われるものも、手作りでそれぞれが少しづつ違うとかあったようです。
　昔から広告に出ていたアベック反射望遠鏡も、売れたのは数台で、少しづつ違うとのこと。こちらも、どこかにあったら見たい望遠鏡です。

N氏より、カタログ画像頂きました。
無電源式のことも書いています。

「一人寝て居て儲かるカンコー観光望遠鏡と笑い話にでてくるしまつです」が、クスっとします。