焦点距離910㎜

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
青色つきこ
記事: 127
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by 青色つきこ »

910mmについて、古スコの過去ログに「アストロ光学R-70型屈折望遠鏡」がありました。
投稿者はatoyan様、既に12年以上前のものですが、アストロ光学工業(株)のR-70です。
ファインダーの取付部が接眼体にあるので、アストロ光学工業(株)設立当初のR-70ではありません。
赤道儀も改良されており、910mmの作られた最初の時期のものではありませんが、2010年時点では貴重な情報だったと思います。
その中でShinba様が
「確か昔、天文ガイドの別冊で読んだと思うのですが、この910mmという寸法は格納箱に使う木材の定尺寸法から来ていると
いうハナシが記憶にあります。
天体望遠鏡テストの冨田氏が、メーカーはいろいろ苦労しているのも知らず、勝手を書いたというようなことを記していた
中にあったように記憶してます。
この定尺寸法から逆算して製品の仕様を決める手法は、自分の仕事に関してちょっとした「目から鱗」でした。最近では
新規製品の設計には、テストの方法から逆に仕様を決めることを考えたりしてます。今までの考え方からすると逆方向に
走るわけです。」
と記しています。
因みに、アストロ光学(株)S-5の発売は1955年です。
S-5は、AkronではSpace Scope 151として、Tanross Supply ではTasco 60mm (通称152×モデル)として販売されました。
とある資料にTanross Supply が横浜からマイアミに双眼鏡〇〇箱を輸入した記述があります。
私のTasco 60mm も横浜からマイアミに行ったのか? 木箱をどうやって輸送した?、それらに非常に興味を覚えます。
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ガラクマ
記事: 713
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by ガラクマ »

青色つきこさん。いつもながら鋭い情報ありがとうございます。

Shinbaさん、懐かしいですね。今もお元気なんでしょうか。
この記事ですね。
どなたがどういう話の流れで言ったか、知りたいですね。原文を読んでみたいものです。

S5型は1955年でしたか。確かに1956年の取説が第3版になっていたので、それ以前かもしれないと思っておりました。
どの望遠鏡が、最初に910㎜を採用したのでしょうか?
また、歴代の箱の大きさも知りたいものです。
焦点距離910㎜については置いといても、箱の大きさで910㎜(以下)に仕上げたいのは理解できます。
昔、スピーカー作りに少し興味がありましたが、作り方の本を見ても、三六板(サブロク)をいかに有効に使うかでサイズが決まっておりました。
アマチュアならまだしも、業務では余剰木材が産廃になってしまいますので、できるだけ産廃は減らしたいものです。

時間があったら、徹底的に箱の寸法とか、歴代の望遠鏡の焦点距離とか調べたいですね。いろいろ分かるかもしれません。
 プライベートメッセージです
青色つきこ
記事: 127
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by 青色つきこ »

みなさま、こんにちわ。

格納箱、計ってみました。
格納箱の外寸は910mm、内寸は880mmです。( 長さ910mm× 幅 290mm × 高さ210mm )
比較のために格納箱の上に鏡筒を置いてみました。なお、写真の鏡筒バンドはオリジナルではありません。
TASCO 60mmはアストロS5型の相手先バージョンで附属品が違います。
私のに付いていたのは、H.M 6mm, H.M 12.5mm, H 20mm, 天頂プリズム, エレクティングプリズム, サンスクリーン。
私のTASCO 60mmは、シリアルナンバーから1957年にUSAに輸出されたものです。
(アストロ光学のスレでも記していますが、詳細は別の機会にでも改めて)
対物レンズセルの刻印は910mmですし、英語バージョンの使用説明書にも910mmと明記されています。(私のには使用説明書は欠けていました)
1955年には、76.2mmのアストロH2型、60mmのアストロS5型、S6型(附属品が違います)、40mmのアストロR3型がありました。
H型はD=76.2mm f=910mmの対物レンズ、S型はD=60mm f=910mm、R型はD=40mm f=910mmです。
f=910mmはアストロ光学が最初に採用したものと考えます。
小島修介氏がアストロ光学(株)を設立する前に在職していた旭光学工業は、1954年当時は国内最大の望遠鏡の輸出メーカーでした。
そして、60mm屈折式経緯儀ジュピター(ヨーク式のタイプ)は、f=800mmでした。
この60mm屈経については、小島氏が設計したのか、他の誰かなのか。まだ、よくわかりません。
後年のものは、鈴木幸三郎氏なのは、既にアストロ光学のスレの中で記したとおりです。

本題に戻って、この格納箱、どのようにして船に積み込んだのでしょうか。
TASCO 60mm ラベル 格納箱.jpg
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ガラクマ
記事: 713
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by ガラクマ »

 実は、私も博物館で探してきました。
先ほどアップした別スレ「カクエー赤道儀」のSYW山本製作所の6cmF=910㎜の木箱、910㎜でした。

木箱の話ですが、
戦前の望遠鏡は、上ぶたも含め合板もなく、てんでバラバラのサイズでした。

戦後のものは合板かラワンですが、十数個みて910㎜のは4個でした。
カクエー赤道儀、910㎜サイズ格納箱、焦点距離910㎜望遠鏡はセットでしょうか?
IMGP8694.JPG
IMGP8696.JPG
 プライベートメッセージです
還暦α
記事: 142
登録日時: 2023年6月20日(火) 12:59

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by 還暦α »

みなさまこんにちは。

今もやっているのかわかりませんが、レンズ製造の際、逆の曲率の基準面(原器)を使って
ニュートンリングを見て曲率の検査するという話を聞いたことがあります。
原器の製作をケチってどこかの面を既存の原器の曲率にして設計したら910mmになった、
あるいは設計していたら既存の原器の曲率に近かったのでそれに合わせて再設計して
910mmになった、ということはないですかね。

20年近く前の話ですが、φ30mm、R=300mm、λ/10ほどの石英ガラス製基準面製作の
見積を取ったら数万円と思ったよりも安かった記憶があるのでそこまでケチらないでしょうか。
研磨屋さんが自分で作れるわけですし。
青色つきこ
記事: 127
登録日時: 2023年6月12日(月) 23:44
お住まい: 日本/Japan

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by 青色つきこ »

みなさま、こんばんわ。
ニュートン原器、今となっては、推測するしかないので、それも、有りうるかもしれませんねぇ。
堀口恵助氏は五藤光学でレンズ研磨を担当していた方ですし、ウラノス号のレンズも氏の作ですよねぇ。
910mmは、一風変わったものなのでしょうか。
私の Tasco 60mmはというか、多分アストロ光学(株)の製品は、対物レンズをレンズセルには接眼部側
から入れて押さえるタイプです。
何か関連があるかなぁ?
スークー
記事: 35
登録日時: 2023年7月04日(火) 21:14

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by スークー »

昔プロレスで「61分3本勝負」ってのがありましたね。
あれも半端ですが、何なのでしょう?

つまらないレスで恐縮です。
新掲示板初投稿でした。
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ガラクマ
記事: 713
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: 焦点距離910㎜

投稿記事 by ガラクマ »

スークーさん、ようこそ。らしいコメントです。
 私も気になって、理由をネットで調べましたが、定説はないようですね。
気になる推定が
「制限時間60分の試合とは別に、61分の試合を設定することで、その試合に行間の意味を持たせたいと考えた主催者、あるいはテレビ局関係者がいたのだろう」
 
 違えることに意味があるのだ、というのも確かにあるのかもしれません。
 プライベートメッセージです
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