木村さん
吉田正太郎さんの本に「カメラレンズの科学」というのがありますが、その中で研磨についての章があります。
「以上は、私の経験の一部を記したものなので、詳細は各光学会社に聞いてください。といいたいところですが、
満足できる回答は得られないでしょう。」とあります。(笑
まあ、だれも自分の食いぶちを、タダで分け与える人はいないですよね。もっともな話です。
カメラメーカーの製造するレンズは、猛烈な速度で毎日大量に製造しているそうなので、それぞれの会社にそれぞれの機械があるのでしょう。アマチュアのようにビッチで擦りながら艶を出す、なんてことはしていないそうです。
国内のカメラメーカーのレンズ成型は、ガラスロッドをスライサーで輪切りにして円盤をつくり、オス・メスのダイヤモンドジェネレーターで行うのが、もう50年以上前から普通に行われているので、そこまでは想像できますよね?
半球に近いRのレンズは大変だといいますが、非球面でも球面でもなんでも自動で切削してしまう。
最近の12mmクラスの超広角レンズ断面は、ハイパーゴンやホロゴンも真っ青の半球に近くしかも非球面という構成がごく普通に流通しています。しかも安いし。
あれを人間が磨くのは至難の業だと思います。
艶出しは、ポリウレタン系のパッドであっという間に透明にするというので、職人の技なんて存在するものではないらしいです。吉田さんは、「入浴の時にスポンジで体を洗うようなもの。」と言っているので、界面活性剤みたいなものを使って摩擦熱が出ないようにしているのでしょうね。
イオンビーム・ミリングの最大の効能は、時間の短縮なのだそうです。
精度もさることながら。
三回レンズ面をビームでなでるともう精度の良い面が出来てしまうとか。ビッチで磨く何百分の一の速度でポリッシュが終わる。
ただ、前処理はジェネレーターであらかじめ成型するほうがより時間の短縮になるのは、rの小さい場合は特にそうでしょうね。
イオンビーム・ミリングは、インターフェロメーターのリザルトをフィードバックしながらすすめるので、それを制御する装置とソフトウェアが肝心だといいます。コストの大半はソフトウェアの作成になっているのかもしれません。
もう一つの効能は、超薄肉のrの小さいレンズであっても、ガラス素材に一切ストレスを加えないで磨くことが出来る。
しかも分子レベルの精度で。ということだそうです。
Keckのようにハニカム分割してもピタッと面が揃う。
私は、キャノンやニコンがこの装置を持っていないはずはないと考えています。
だから望遠レンズが200万円もするのかな?
同様にロシア(ウクライナ)のマクストフは、英国や台湾のマクストフとは鏡面の平坦さが別物で、しかも高精度なのは、このイオンビーム・ミリングを導入しているためだと考えてます。というか、オーストリアの大学先生がそのように説明していました。高次非球面も副鏡面で曲率を変えるなどコンピューターで容易に出来ますね。
当初のASMLのフローライトはどうやって磨いているのかは、全く分かりません。今はミラーなので、超高精度なものが製造されていることでしょう。
現在タカハシのTOAのレンズの磨きが人間業ではとても出来ないような滑らかで均質で高精度なものとなっているので、
キャノン最新技術のおこぼれをもらっているようなものだと考えられます。
フローライト黎明期の頃の対物レンズは、前近代的な手工芸的手法で作られたものだと考えて間違いないと思います。
実際、レンズ研磨会社に発注しても全然予定納期に間に合わなくて、しびれを切らしたと聞いています。9㎝3枚玉の頃ですね。それで埒があかなくて、オプトロン社が見るに見かねて助け舟を出して日高さんを派遣したと聞いています。
ひと頃、住田光学だったかがフローライトに匹敵する異常部分分散ガラスを製造していましたが、ロットの度の精度のバラツキが酷すぎて、今度は日高さんが切れたと聞いています。ごく短命でした。やはり小原光学ほどの技術は無かったのでしょうね。
レンズの価格は高くなりましたが、その製造背景やソフトウェア開発の能力を考えると致し方ないのかもしれません。
それを自社開発しないで、日本から機械を導入して頭の柔らかい若い人に操作させて、低価格で販売しているのが台湾や中国だとも言えます。
日本の天体望遠鏡メーカーでは唯一ビクセンが新規開発をしているようにしか見えないです。
その他の大部分のメーカーは老齢化が進んで、寂しくなりました。新しい開発者が見当たらないです。
特にソフトウェアが全くダメですね。ASCOM嫌いの老人しか居ないせいでしょうか?
ヤフオクを流れていく名機達
Re: ヤフオクを流れていく名機達
うぁ!,一杯書いて下さいましたね.
でも,ちと今忙しくて,短文ですいません.
>まあ、だれも自分の食いぶちを、タダで分け与える人はいないですよね。
食いぶちってか,誇りを持ってるんですよね.
どんな業界でも,金儲けの方法を教えるアホはいない.教えようとするのは詐欺師だけ.そのくせ,他人を騙すノウハウは教えてくれない(笑い).
>国内のカメラメーカーのレンズ成型は、ガラスロッドをスライサーで輪切りにして円盤をつくり、オス・メスのダイヤモンドジェネレーターで行うのが、もう50年以上前から普通に行われているので、そこまでは想像できますよね?
いや,それは知ってます.間にプレスが入るけど.
>艶出しは、ポリウレタン系のパッドであっという間に透明に・・・
その手の研磨パッドは,アマも使う人は使います.確かに切れが良いのですが,面肌は荒れます.これは,切れと肌は反比例するので仕方ないかも.なお,ダイヤペーパーは凄まじく切れます.サーーーーで終わる.
>界面活性剤みたいなものを使って摩擦熱が出ない・・・
それはどうかなぁ?試したことないので分かりません.液体の中で最も熱伝導率が良いのは水なので,ドバドバかけて磨けば良いと思います.ただし,研磨パッドはセリュウムと併用です.パッドだけでは1ミリも削れません.あと,確かに摩擦は大きいので,機械研磨でないと疲れてしまうでせう.
>イオンビーム・ミリングの最大の効能は、時間の短縮なのだそうです。
それは分かりますわ.
カーブジェネレータは,使うでしょう.その方が早い.
>イオンビーム・ミリングは、インターフェロメーターのリザルトをフィードバックしながらすすめるので、それを制御する装置とソフトウェアが肝心だといいます。コストの大半はソフトウェアの作成になっているのかもしれません。
フィードバックって,そこの測定方法が知りたいのですよ.
まぁ,やっぱり雛形(マスター)を作るのかな,って想像しますが.
ソフトは大した事ないでしょう(もちろん苦労の集大成になりましょうけどね).
かつ,それを真空釜の中で完結させられるのか?.その辺りが,この技術が実用性を持てるかの要・・・いや,逆に実用化できてるんだから,実際,釜の中で完結出来てるんだろうなって考えなきゃいけないですね.
一度,その装置を見てみたいです.一目見れば,大体,おんなじ様な装置は作れるものなんですが,肝心な所は見せないんでしょうね~ぇ.やっぱ食いぶちですから.
(^^(笑い)
私が見たいのはイオンビームを出す装置ではなくて,その治具達と駆動モータのところですね.
>もう一つの効能は、超薄肉のrの小さいレンズであっても、ガラス素材に一切ストレスを加えないで磨くことが出来る。
あぁ,な~るほど.
レンズとしてはパワーが無いでしょうけど,何か新しい世界が出来そうですね.
>同様にロシア(ウクライナ)のマクストフは、英国や台湾のマクストフとは鏡面の平坦さが別物で、しかも高精度なのは・・・に出来ますね。
そりゃ,分からんですねぇ・・・.
マクストフってメニスカスレンズを使うマクストフ望遠鏡の事でしょ?
あれは,球面だけで構成されてるので,ぜんぜん無理せずアマチュア的手法でも滑らかで高精度なもんが作れるはずです(やった事ないですけど).滑らかな球面は,メール書きながらタバコ吸いながらでも出来ます.
英国や台湾が手抜きしてるのではないですかね?.今のロシアがイオンビームを使ってるかどうかは,想像する根拠が無いのでなんとも.
ーーここからは,HGさん独自の知見が続くので反論の余地なし(^^)ーーー
>フローライト黎明期・・・
私の友人は,確かに蛍石のレンズを作ってのけてました.彼なら,その後の光学エレメント製造法にも楽々ついて行けたろうし,ひょっとすれば先頭を走れたかもしれません.ほんと,惜しい人を亡くしたって感じです.
だけど,IBFが大量生産するための技術ならば,アマチュアは使いません.お金がかかり過ぎますもん.また,マスターを作る事もできません.一品物ですからね.
毎年の暑い夏に,汗かきながらシーシーと鏡やレンズを磨いて,自分は何を体得したんだろうと考える事があります.
でも,ちと今忙しくて,短文ですいません.
>まあ、だれも自分の食いぶちを、タダで分け与える人はいないですよね。
食いぶちってか,誇りを持ってるんですよね.
どんな業界でも,金儲けの方法を教えるアホはいない.教えようとするのは詐欺師だけ.そのくせ,他人を騙すノウハウは教えてくれない(笑い).
>国内のカメラメーカーのレンズ成型は、ガラスロッドをスライサーで輪切りにして円盤をつくり、オス・メスのダイヤモンドジェネレーターで行うのが、もう50年以上前から普通に行われているので、そこまでは想像できますよね?
いや,それは知ってます.間にプレスが入るけど.
>艶出しは、ポリウレタン系のパッドであっという間に透明に・・・
その手の研磨パッドは,アマも使う人は使います.確かに切れが良いのですが,面肌は荒れます.これは,切れと肌は反比例するので仕方ないかも.なお,ダイヤペーパーは凄まじく切れます.サーーーーで終わる.
>界面活性剤みたいなものを使って摩擦熱が出ない・・・
それはどうかなぁ?試したことないので分かりません.液体の中で最も熱伝導率が良いのは水なので,ドバドバかけて磨けば良いと思います.ただし,研磨パッドはセリュウムと併用です.パッドだけでは1ミリも削れません.あと,確かに摩擦は大きいので,機械研磨でないと疲れてしまうでせう.
>イオンビーム・ミリングの最大の効能は、時間の短縮なのだそうです。
それは分かりますわ.
カーブジェネレータは,使うでしょう.その方が早い.
>イオンビーム・ミリングは、インターフェロメーターのリザルトをフィードバックしながらすすめるので、それを制御する装置とソフトウェアが肝心だといいます。コストの大半はソフトウェアの作成になっているのかもしれません。
フィードバックって,そこの測定方法が知りたいのですよ.
まぁ,やっぱり雛形(マスター)を作るのかな,って想像しますが.
ソフトは大した事ないでしょう(もちろん苦労の集大成になりましょうけどね).
かつ,それを真空釜の中で完結させられるのか?.その辺りが,この技術が実用性を持てるかの要・・・いや,逆に実用化できてるんだから,実際,釜の中で完結出来てるんだろうなって考えなきゃいけないですね.
一度,その装置を見てみたいです.一目見れば,大体,おんなじ様な装置は作れるものなんですが,肝心な所は見せないんでしょうね~ぇ.やっぱ食いぶちですから.
(^^(笑い)
私が見たいのはイオンビームを出す装置ではなくて,その治具達と駆動モータのところですね.
>もう一つの効能は、超薄肉のrの小さいレンズであっても、ガラス素材に一切ストレスを加えないで磨くことが出来る。
あぁ,な~るほど.
レンズとしてはパワーが無いでしょうけど,何か新しい世界が出来そうですね.
>同様にロシア(ウクライナ)のマクストフは、英国や台湾のマクストフとは鏡面の平坦さが別物で、しかも高精度なのは・・・に出来ますね。
そりゃ,分からんですねぇ・・・.
マクストフってメニスカスレンズを使うマクストフ望遠鏡の事でしょ?
あれは,球面だけで構成されてるので,ぜんぜん無理せずアマチュア的手法でも滑らかで高精度なもんが作れるはずです(やった事ないですけど).滑らかな球面は,メール書きながらタバコ吸いながらでも出来ます.
英国や台湾が手抜きしてるのではないですかね?.今のロシアがイオンビームを使ってるかどうかは,想像する根拠が無いのでなんとも.
ーーここからは,HGさん独自の知見が続くので反論の余地なし(^^)ーーー
>フローライト黎明期・・・
私の友人は,確かに蛍石のレンズを作ってのけてました.彼なら,その後の光学エレメント製造法にも楽々ついて行けたろうし,ひょっとすれば先頭を走れたかもしれません.ほんと,惜しい人を亡くしたって感じです.
だけど,IBFが大量生産するための技術ならば,アマチュアは使いません.お金がかかり過ぎますもん.また,マスターを作る事もできません.一品物ですからね.
毎年の暑い夏に,汗かきながらシーシーと鏡やレンズを磨いて,自分は何を体得したんだろうと考える事があります.
Re: ヤフオクを流れていく名機達
皆様こんにちは。
量産レンズの安い物はガラス熔解時に実際に使用する曲率に近い金型に流し込んで整形した後、
アニールをしていると思います。
40年程前、H社で働いていた時に現場を見ています。
ダイヤモンドジェネレータでの研削時間の短縮と従来のプレス工程の省略、ガラスの使用量を減らす
ことでコスト削減につなげていたと思います。
確かダイレクトプレスと呼んでいたような記憶があります。
十分なアニールをしないと脈理が問題になると聞きました。
高精度が求められるレンズには使えない方法だったはずです。
ゴミ捨て場にあった口径の大きいゴミを拾ってきたのが家のどこかにあるはずで、
見つかったら画像をアップします。(断捨離に走っている嫁が捨てているかも?)
蛍石は立方晶で光学的には等方性なのに機械的には等方で無いのが研磨を難しくしているんですね。
[111]面が劈開面のようでうまく劈開すると正八面体になるみたいです。
本来はサイコロ状の結晶を劈開で正八面体にしてパワーストーン関係の店で売っているようです。
正八面体の方が特殊な感じがしますね。
IBFのことは知りませんでした。
イオンビームでの加工というと「非常に時間がかかる」という印象しかありませんが違うのでしょうか。
量産レンズの安い物はガラス熔解時に実際に使用する曲率に近い金型に流し込んで整形した後、
アニールをしていると思います。
40年程前、H社で働いていた時に現場を見ています。
ダイヤモンドジェネレータでの研削時間の短縮と従来のプレス工程の省略、ガラスの使用量を減らす
ことでコスト削減につなげていたと思います。
確かダイレクトプレスと呼んでいたような記憶があります。
十分なアニールをしないと脈理が問題になると聞きました。
高精度が求められるレンズには使えない方法だったはずです。
ゴミ捨て場にあった口径の大きいゴミを拾ってきたのが家のどこかにあるはずで、
見つかったら画像をアップします。(断捨離に走っている嫁が捨てているかも?)
蛍石は立方晶で光学的には等方性なのに機械的には等方で無いのが研磨を難しくしているんですね。
[111]面が劈開面のようでうまく劈開すると正八面体になるみたいです。
本来はサイコロ状の結晶を劈開で正八面体にしてパワーストーン関係の店で売っているようです。
正八面体の方が特殊な感じがしますね。
IBFのことは知りませんでした。
イオンビームでの加工というと「非常に時間がかかる」という印象しかありませんが違うのでしょうか。
Re: ヤフオクを流れていく名機達
木村さん
ロシアのINTESのマクストフは、ごく初期を除いてみんな非球面ですよ。(笑
それは月刊天文でも確認しています。
マクストフ=球面なのは、グレゴリースタイルのものだけですね。
F値の長い。
今市場に出ているスカイウォッチャーのはその形式。
ついでに言うとアストロフィジックスのものもグレゴリースタイル。
F12.5より明るくなると非球面にしないと球面収差が出るんだったかな?
忘れた。
そこの部分、みんな勘違いしているんですよね。
ただ、インテスの非球面というか光学系、バージョンのたびにころころ変わるので、
どのエレメントがどんな非球面になっているのかは分かんないんですよね。
補正版の時もあるし、主鏡の時もあるし。
その弊害で、光軸調整は、グレゴリーと比べるとめちゃくちゃにシビアです。
ちょっとでも狂うと星が楕円になる。
シュミカセのほうが遥かに楽。
ルマーク式とは言うけれど、実際はオリジナルの光学系みたいですね。
ロシアのINTESのマクストフは、ごく初期を除いてみんな非球面ですよ。(笑
それは月刊天文でも確認しています。
マクストフ=球面なのは、グレゴリースタイルのものだけですね。
F値の長い。
今市場に出ているスカイウォッチャーのはその形式。
ついでに言うとアストロフィジックスのものもグレゴリースタイル。
F12.5より明るくなると非球面にしないと球面収差が出るんだったかな?
忘れた。
そこの部分、みんな勘違いしているんですよね。
ただ、インテスの非球面というか光学系、バージョンのたびにころころ変わるので、
どのエレメントがどんな非球面になっているのかは分かんないんですよね。
補正版の時もあるし、主鏡の時もあるし。
その弊害で、光軸調整は、グレゴリーと比べるとめちゃくちゃにシビアです。
ちょっとでも狂うと星が楕円になる。
シュミカセのほうが遥かに楽。
ルマーク式とは言うけれど、実際はオリジナルの光学系みたいですね。
Re: ヤフオクを流れていく名機達
キャノンがイオンビーム成型法で、ミラーを作っているという記事を見つけました。
https://www.tmt.org/news/482
TMTに使うヘキサゴンの日本担当分ですね。
前処理の成型は、岡本オブティック。ブランク製造は、オハラだそうです。
キャノンの持っている技術からすると、ごく普通の製造なのだと思います。
https://www.tmt.org/news/482
TMTに使うヘキサゴンの日本担当分ですね。
前処理の成型は、岡本オブティック。ブランク製造は、オハラだそうです。
キャノンの持っている技術からすると、ごく普通の製造なのだと思います。
Re: ヤフオクを流れていく名機達
還暦αさん こんばんわ
そうでしたか、光学会社にお勤めだったのですね。
今から40年くらい前は、レンズをプレスで作れるようになったり、
非球面もいろいろな製法が実用になって作れるようになった頃ですね。
プレスできるガラスは限られていると当時言われてましたね。
全部が全部曲げられる訳ではないと。
プレス式の非球面も同様だったと。
非球面レンズは、今でもピントをぼかすと同心円のトレース跡が現れるものがあるので、
嫌いというカメラマンもいますね。ボケが汚くなるので。
個人的にはその頃の国産レンズは、性能が良かったとは思いませんでした。
特に倍率の色収差が目障りで、印刷の刷りムラのような色ズレが本当に嫌いでした。
ピントもネガを16倍のルーペでチェックすると甘いんです。
本や雑誌などの印刷媒体での許容範囲まで性能を落としていたのが分かりました。
仕方ないので、
その後いろいろなメーカーのレンズを遍歴して、ライカとツァイスに落ち着きました。
その2社は、
倍率の色収差も高周波領域の分解能も国産レンズとは全く違いましたね。
アサヒカメラの言う、
「日本のカメラレンズは世界一」というのは嘘だ。とその時良くわかりました。
嘘というよりは、カメラレンズは意図的に性能を落としていた。ということなんだろうと思います。
コストダウンのために。
当時、「数ある工業製品の中でレンズが一番付加価値が高い。」と聞きました。
「もっとも安い原価でもっとも高価格な値段を付けられる。」という意味ですね。
150円で売られている清涼飲料水も中身の液体の原価は3円内外ですしね。
CMのコストの方が遥かに高い。
工業製品の価格に最も大切なものはイメージ戦略で、
なるべく多くの信者を作り出すことですね。(笑
カメラ雑誌がそれに加担したということらしいです。
デジタルの時代になって、誰でもピクセル等倍の画像が見えるようになり、
メーカーもごまかせなくなって、最近はかなり実性能が良くなりましたよね。
特にシグマの広角から中望遠レンズの性能はキャノン以上で、手持ちの半数以上はシグマのARTレンズです。
ズームとAFはキャノンのほうが良いので使い分けています。ARTレンズはMFで使っています。
ライカやツァイスのレンズは、当時から真面目に作られていたので、デジタルの時代でも通用するものがありますね。
東ドイツツァイスのフレクトゴン24mmや35mmは今でも十分ピクセル等倍のチェックに耐えられます。(笑
意外なところでは、
ミランダに付いていたレンズが素晴らしく良かったです。
25mmは、キャノンやニコンより解像度がずっと高く、しかも倍率の色収差がとっても少ない。
富岡光学のレンズはおしなべてみんな高性能でしたが、ブランドイメージが低く見られていて不遇でしたね。
天体望遠鏡のレンズは、2枚か3枚しかないので、真面目に作れば十分な性能が得られますよね。
私は、本当にレンズを作っている会社がどこにあるのかは全然知らないんです。
カメラにしても天体望遠鏡にしても、この業界は本当に闇で、違うのはブランドのバッチだけ。なんて話も聞きます。
オーディオ製品も同様でしたから、昭和の時代はひとつの町工場でいくつものブランド製品が作られていたのでしょうね。
ニコンも五島光学も天文台用は外注に出していましたからね。
IBFは、私は詳しく知らないんです。
けれども、世界の研究用の天体望遠鏡では、もうそれしかないみたいですね。
私、一番困ったのは、インターフェロメーターで望遠鏡を組み立てていた国内の町工場が無かったこと。
マクストフの光軸合わせは、それが無いと完全には合わせられない(3枚のレンズなりミラーの回転方向のマッチングが必要)のですが、依頼できるところが国内にはついに見つかりませんでした。
ウクライナやアメリカにはあるのですが、輸送の途中で狂うに決まっているので、断念しています。
レーザーを6点使ったホーテックのコリメーターを回転法で使ってかろうじて最低限にはしているところですが、
そちらの精度もうるさいことを言うと完全では無いので、10メートルの距離で当て修正する程度の精度です。
高精度な回転ベッドも必要なのですが、ホームセンターのパーツでこさえたもので妥協しています。
そうでしたか、光学会社にお勤めだったのですね。
今から40年くらい前は、レンズをプレスで作れるようになったり、
非球面もいろいろな製法が実用になって作れるようになった頃ですね。
プレスできるガラスは限られていると当時言われてましたね。
全部が全部曲げられる訳ではないと。
プレス式の非球面も同様だったと。
非球面レンズは、今でもピントをぼかすと同心円のトレース跡が現れるものがあるので、
嫌いというカメラマンもいますね。ボケが汚くなるので。
個人的にはその頃の国産レンズは、性能が良かったとは思いませんでした。
特に倍率の色収差が目障りで、印刷の刷りムラのような色ズレが本当に嫌いでした。
ピントもネガを16倍のルーペでチェックすると甘いんです。
本や雑誌などの印刷媒体での許容範囲まで性能を落としていたのが分かりました。
仕方ないので、
その後いろいろなメーカーのレンズを遍歴して、ライカとツァイスに落ち着きました。
その2社は、
倍率の色収差も高周波領域の分解能も国産レンズとは全く違いましたね。
アサヒカメラの言う、
「日本のカメラレンズは世界一」というのは嘘だ。とその時良くわかりました。
嘘というよりは、カメラレンズは意図的に性能を落としていた。ということなんだろうと思います。
コストダウンのために。
当時、「数ある工業製品の中でレンズが一番付加価値が高い。」と聞きました。
「もっとも安い原価でもっとも高価格な値段を付けられる。」という意味ですね。
150円で売られている清涼飲料水も中身の液体の原価は3円内外ですしね。
CMのコストの方が遥かに高い。
工業製品の価格に最も大切なものはイメージ戦略で、
なるべく多くの信者を作り出すことですね。(笑
カメラ雑誌がそれに加担したということらしいです。
デジタルの時代になって、誰でもピクセル等倍の画像が見えるようになり、
メーカーもごまかせなくなって、最近はかなり実性能が良くなりましたよね。
特にシグマの広角から中望遠レンズの性能はキャノン以上で、手持ちの半数以上はシグマのARTレンズです。
ズームとAFはキャノンのほうが良いので使い分けています。ARTレンズはMFで使っています。
ライカやツァイスのレンズは、当時から真面目に作られていたので、デジタルの時代でも通用するものがありますね。
東ドイツツァイスのフレクトゴン24mmや35mmは今でも十分ピクセル等倍のチェックに耐えられます。(笑
意外なところでは、
ミランダに付いていたレンズが素晴らしく良かったです。
25mmは、キャノンやニコンより解像度がずっと高く、しかも倍率の色収差がとっても少ない。
富岡光学のレンズはおしなべてみんな高性能でしたが、ブランドイメージが低く見られていて不遇でしたね。
天体望遠鏡のレンズは、2枚か3枚しかないので、真面目に作れば十分な性能が得られますよね。
私は、本当にレンズを作っている会社がどこにあるのかは全然知らないんです。
カメラにしても天体望遠鏡にしても、この業界は本当に闇で、違うのはブランドのバッチだけ。なんて話も聞きます。
オーディオ製品も同様でしたから、昭和の時代はひとつの町工場でいくつものブランド製品が作られていたのでしょうね。
ニコンも五島光学も天文台用は外注に出していましたからね。
IBFは、私は詳しく知らないんです。
けれども、世界の研究用の天体望遠鏡では、もうそれしかないみたいですね。
私、一番困ったのは、インターフェロメーターで望遠鏡を組み立てていた国内の町工場が無かったこと。
マクストフの光軸合わせは、それが無いと完全には合わせられない(3枚のレンズなりミラーの回転方向のマッチングが必要)のですが、依頼できるところが国内にはついに見つかりませんでした。
ウクライナやアメリカにはあるのですが、輸送の途中で狂うに決まっているので、断念しています。
レーザーを6点使ったホーテックのコリメーターを回転法で使ってかろうじて最低限にはしているところですが、
そちらの精度もうるさいことを言うと完全では無いので、10メートルの距離で当て修正する程度の精度です。
高精度な回転ベッドも必要なのですが、ホームセンターのパーツでこさえたもので妥協しています。