みなさま、こんにちわ。
日吉光学(2)
当時、1950年代後半から1960年代についてですが、
日吉光学とメイフラワーとの繋がりは、MAYFLOWERの商標登録を日吉光学がおこなっていること
からも伺えます。
推測としては、日吉光学はメイフラワーと直接取引をしていたのかもしれません。
輸出にあたっては、双眼鏡等については規制がありいろいろと手続きを踏む必要がありました。
ブランド名、製造業者名も届け出る必要があり、場合によってはブランド名を商標登録する必要が
あったかと思われます。
なお、双眼鏡については製造番号、口径、倍率、ブランド名、製造業者の表示はJIS規格で求められ
ていたところです。
単眼鏡についても、ほぼ準じています。
規制の変遷を追っていくと面白いです。
興味のある方には、輸出関係法規、JIS規格をご覧になることをお勧めします。
かっての通産省の関係省令、通知等を見ることができれば、もっと知見が広がるのですが。どこか
に保存されているかなぁ?
双眼鏡 日吉光学の記事は「日本の軽機械工業」1958からのものですが、日吉光学は双眼鏡が
メインですが、天体望遠鏡も扱っていたことがわかります。
40mm広角双眼鏡については、アストロ光学(株)の設立の挨拶状にも開発中と出てきますが、
日吉光学との関係が伺われるものと考えています。
アストロ光学(株)との関係では、興味深いことに両社とも取引銀行は日本勧業銀行池袋支店
でした。
H.O.C 日吉光学
Re: H.O.C 日吉光学
青色つきこさん。いつもながらお詳しい情報ありがとうございます。
時間をかけた調査は、したいですがなかなか手が付けれません。
確かに時系列で追っていかないといけませんが、MAYFLOWERと日吉光学はどのような関係だったかは知りたいです。
MAYFLOWERの1974年のカタログの一部を示しますが、CNフォーラムを見てもSYWやAPLマークのMAYFLOWERも見ますし、
逆にMONOLUX他にも日吉ブランドのも見ます。
ちなみに現行商標法ができたのは1959年ということですが、輸出相手先ブランドのMAYFLOWERを国内でとって意味があるのでしょうか?
山本製作所(SYW)他の輸出も請け負い、それらのメーカーが相手先ブランドで逆輸入するのを阻止したかったわけでしょうか?
謎が多いです。
時間をかけた調査は、したいですがなかなか手が付けれません。
確かに時系列で追っていかないといけませんが、MAYFLOWERと日吉光学はどのような関係だったかは知りたいです。
MAYFLOWERの1974年のカタログの一部を示しますが、CNフォーラムを見てもSYWやAPLマークのMAYFLOWERも見ますし、
逆にMONOLUX他にも日吉ブランドのも見ます。
ちなみに現行商標法ができたのは1959年ということですが、輸出相手先ブランドのMAYFLOWERを国内でとって意味があるのでしょうか?
山本製作所(SYW)他の輸出も請け負い、それらのメーカーが相手先ブランドで逆輸入するのを阻止したかったわけでしょうか?
謎が多いです。
プライベートメッセージです
Re: H.O.C 日吉光学
みなさま、こんにちわ。
ガラクマさま、こんにちわ。
関係法規は別にたてますねぇ。
メイフラワー天体望遠鏡については古スコでもCNでも語られていますが、Colonical Optical Campanyを主題として
語られているものは記憶にないのですが。ありましたっけ。
米国の会社なので、本邦資料での記述はあまり見たこともありませんが、知ってる限りでは。
「海外商社便覧:対日取引」1949からは、住所の他にわかるのは次のことです。
代表W.Lange、輸入 双眼鏡、オペラグラス等の光学用品
また、「日本貿易館ニュース」1950.5の海外照会欄には次のように記されています。
Colonial Optical Campany
3406,West Washington Bldg.,Los Angels 16.,Calif.,U.S.A.
輸入 双眼鏡、オペラグラス等のメーカーと直接交渉したし。
CNに直接投稿した方が、情報が得られるかなぁ。
ガラクマさま、こんにちわ。
関係法規は別にたてますねぇ。
メイフラワー天体望遠鏡については古スコでもCNでも語られていますが、Colonical Optical Campanyを主題として
語られているものは記憶にないのですが。ありましたっけ。
米国の会社なので、本邦資料での記述はあまり見たこともありませんが、知ってる限りでは。
「海外商社便覧:対日取引」1949からは、住所の他にわかるのは次のことです。
代表W.Lange、輸入 双眼鏡、オペラグラス等の光学用品
また、「日本貿易館ニュース」1950.5の海外照会欄には次のように記されています。
Colonial Optical Campany
3406,West Washington Bldg.,Los Angels 16.,Calif.,U.S.A.
輸入 双眼鏡、オペラグラス等のメーカーと直接交渉したし。
CNに直接投稿した方が、情報が得られるかなぁ。
Re: H.O.C 日吉光学
みなさま、こんにちわ。
もう少し付け加えておきます。
先に触れていた日吉光学(株)が出願したMAYFLOWERの商標ですが、これは1961年4月15日に登録されました。
この商標権は、1964年にワーナー・ラング、エレン・ラングに譲渡されています。(「通産省公報」1964.5.13)
なお、ワーナー・ラングは、Colonial Optical Companyの代表者です。
この商標の書体は、CNのmayflower-50mm-f10の個体に見られるものと同じで、この個体はとても興味をひきます。
ラックピニオンのノブがプラスチック製であることを考えればアストロ光学(株)製、ラベルにある503という型番を考慮
するとコロンビア光学/大洋商会経由の輸出もあると思います。
小島修介氏のアストロ光学(株)と石川良徳氏の日吉光学(株)の関係、更に山田武彦氏のコロンビア光学/大洋商会の
関係を踏まえて考えていくと、この個体の出生は興味深い。
Mayflower 50mm f10 - Classic Telescopes - Cloudy Nights :
https://www.cloudynights.com/topic/7548 ... ry10865804
Colonial Optical Companyは、直接日本の製造業者とつながりを持ちたかった節があるので、日吉光学(株)と双眼鏡を通
して1954年代に直接取引関係にあったかも知れない。アストロ光学(株)は、日吉光学(株)のそのつながりでColonial Optical Companyに地上・天体望遠鏡を輸出していたと考える。
山田武彦氏のコロンビア光学/大洋商会は、アストロ光学(株)の倒産後も小島修介氏等のマクロ光学工業株式会社の製品
を扱っていた。もしかしてこの個体はマクロ光学工業(株)製?
今の時点では、考えても結論がでない。これは新しい資料が出てきたら、また考えることにする。
本題に戻って、商標権の譲渡(1964年)は、日吉光学(株)が天体望遠鏡の製造からの撤退、強いてはColonial Optical Companyとの取引を止めた?とも考えられる。
Colonial Optical Companyは、天体望遠鏡の製造元を日吉光学(株)からAPLに、後に山本製作所に変えたと考えられている。
CNには投稿したが、APLを略称とした天体望遠鏡製造業者はアポロ商工株式会社しか考えられない。
アポロ商工株式会社は鈴木亘吉氏によって1964年2月に設立された会社で、主としてアメリカ合衆国・カナダ向けに天体望遠鏡を輸出していた。
もう少し付け加えておきます。
先に触れていた日吉光学(株)が出願したMAYFLOWERの商標ですが、これは1961年4月15日に登録されました。
この商標権は、1964年にワーナー・ラング、エレン・ラングに譲渡されています。(「通産省公報」1964.5.13)
なお、ワーナー・ラングは、Colonial Optical Companyの代表者です。
この商標の書体は、CNのmayflower-50mm-f10の個体に見られるものと同じで、この個体はとても興味をひきます。
ラックピニオンのノブがプラスチック製であることを考えればアストロ光学(株)製、ラベルにある503という型番を考慮
するとコロンビア光学/大洋商会経由の輸出もあると思います。
小島修介氏のアストロ光学(株)と石川良徳氏の日吉光学(株)の関係、更に山田武彦氏のコロンビア光学/大洋商会の
関係を踏まえて考えていくと、この個体の出生は興味深い。
Mayflower 50mm f10 - Classic Telescopes - Cloudy Nights :
https://www.cloudynights.com/topic/7548 ... ry10865804
Colonial Optical Companyは、直接日本の製造業者とつながりを持ちたかった節があるので、日吉光学(株)と双眼鏡を通
して1954年代に直接取引関係にあったかも知れない。アストロ光学(株)は、日吉光学(株)のそのつながりでColonial Optical Companyに地上・天体望遠鏡を輸出していたと考える。
山田武彦氏のコロンビア光学/大洋商会は、アストロ光学(株)の倒産後も小島修介氏等のマクロ光学工業株式会社の製品
を扱っていた。もしかしてこの個体はマクロ光学工業(株)製?
今の時点では、考えても結論がでない。これは新しい資料が出てきたら、また考えることにする。
本題に戻って、商標権の譲渡(1964年)は、日吉光学(株)が天体望遠鏡の製造からの撤退、強いてはColonial Optical Companyとの取引を止めた?とも考えられる。
Colonial Optical Companyは、天体望遠鏡の製造元を日吉光学(株)からAPLに、後に山本製作所に変えたと考えられている。
CNには投稿したが、APLを略称とした天体望遠鏡製造業者はアポロ商工株式会社しか考えられない。
アポロ商工株式会社は鈴木亘吉氏によって1964年2月に設立された会社で、主としてアメリカ合衆国・カナダ向けに天体望遠鏡を輸出していた。
Re: H.O.C 日吉光学
いつもながら、お詳しい調査ありがとうございます。
ひとつ分かれば、ふたつ知りたいことが増える無限拡散モードに入りそうです。
いつか、すべてわかる日が来るまで。
アポロ商工株式会社ですか。存じません。
ひとつ分かれば、ふたつ知りたいことが増える無限拡散モードに入りそうです。
いつか、すべてわかる日が来るまで。
アポロ商工株式会社ですか。存じません。
プライベートメッセージです