エイコーの超広角双眼鏡

「古スコ広場」 懐かしの望遠鏡、昔欲しかった望遠鏡、古い望遠鏡や産業を語りましょう
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ガラクマ
記事: 497
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by ガラクマ »

 エイコーのNo6のカタログを手に入れました。
No5が1974年2月21日、No6が同年6月21日、No7が12月21日発行です。
価格改定かと見ても、同じです。ほぼ、同じに見えますがよく比べると、廉価モデルが違います。
また、1年に3回も、とかなぜに21日なのかはおいといて、久しぶりにじっくり見ていると、当時のことが思いだしました。
当時はこのカタログの広角双眼鏡に驚いたものです。本件、何度か話題に出たかもしれませんし、「原」さんとかも現物をお持ちかもしれせん。
しかし、当時の驚きを今一つ、新しい掲示板にも残しておきたいと思います。

「SW350」は7倍で実視界が13度あります。ということは単純計算で見かけ視界91度です。
「SW500」「SBW300」「SBW350」見かけ視界80度あります。
まあ、タンジェント計算でいうとそうでもないかもしれませんが、なにせ突き抜けていましたので気になってました。
どなたか、持っていたら見せていただきたいものですし、構造がどうなっていたか知りたいものです。
EIKOW1974No7-1.jpg
EIKOW1974No7-3.jpg
EIKOW1974No7-3s.jpg
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kinkuro
記事: 39
登録日時: 2023年6月14日(水) 11:46

Re: エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by kinkuro »

この手のスペックって、昔はちょいちょい有りますよね。
私も広角病を患ってた時に買いあさったFOURSTAR 9X35 ですが 9.5°に釣られて手に入れました。
接眼レンズをバラすとベルテレの凝った造りで、アイレリーフが短くノゾキ難いも
見かけ視界は流石の広さでした。
ただ、ガラスの質なのか当時のコーティング技術では、如何せんレンズの枚数が多すぎて、コントラストが低く、透過率やシャープネスが悪く使えませんでした。程度の良いものだと多少は違うかもしれませんが。
このエイコーも同じ系列だと思いますが。市場ではあまり見たこと有りませんね。
下請けはどこが作ってたのでしょうか。
「原」
記事: 340
登録日時: 2023年6月14日(水) 19:16

Re: エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by 「原」 »

手元の双眼鏡で80度クラスと言えば(7x35で11度は数多いので除く)

①ビクセンのミクロン型16x50 5度(80度)
②コピター8x30 10度(80度)
③ペトリ8x40 9.5度(85.5度)
④エイコー8x40 9.5度(85.5度) JB191 Seiwa Optical Co
⑤DiastoneDC1650 16x50 5度(80度) JB 46 Otsuka Kogaku Co
⑥エイコー7x50 11度(77度)
⑦サターン9x35 9.5度(多分Fourstarと同じ。FourStarのブランド違いは何台かあります。)
⑧LINET フィールドマスター10x50 8度(80度) JB145 Kimura Kogaku Seisakujo
⑨JASON モデル151 7x50 11度(77度) JB22 Itabashi Kogaku Kikai Seisakujo Inc
⑩三井M&S 8x35 11度(88度) JB 133 Kamakura Koki Co
(11) WARD TJK SMC 7x35 11.8度(82.6度)
(12)イーグルクラウン10x35 8度(80度)
(13)EOD 8x30 10度(80度)JB 27 Sanyo Koki Co
(14)ケンコー8x30 10度(80度)JB 46 Otsuka Kogaku Co
(15)Diastone UW830 8x30(11度)JB 46 Otsuka Kogaku Co
(16)SANYミクロン型 12x25 7度(84度) 
(17)FOCAL 10x50 8度(80度)多分⑧と工場は同じ。銘板以外はほぼ同じ。
(18)JCPenney7x35 11.8度(83度)
といろいろ持っています。表記ほどの広さがないものや、周辺の歪曲で圧縮されて見掛視界は単純計算より小さいものなど玉石混交です。
8x30クラスだとアイピースをケチって無理やり「K」で80度の歪曲地獄とか。。。(せめてErにしてほしい)
7x50で10~11度、10x50で7~8度クラスの製品は意外と高級アイピースを奢っていてまともです。
当時は蕨光学とか、大塚光学が広視界双眼鏡を熱心に出してたはずです。
⑧のLINETと(17)のFOCALは同一構造ですが、このデザインがご紹介のあったエイコーのSW350(SW500)とピントリングの構造が同じです。多分、同一工場と思います。
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ガラクマ
記事: 497
登録日時: 2023年6月07日(水) 21:16

Re: エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by ガラクマ »

「原」さん。さすがです。
80度を超えるのがそんなにあったんですね。メーカー(ブランド)も多岐にわたります。それも実際お持ちとは。
エイコーのは、木村光学(?)さんですか。双眼鏡の世界の深さをあらためて感じます。

 最近の双眼鏡は、中央の鋭さとハイアイポイントをうたうものが多いですが、アイポイントの高さはおいといて、
大雑把に言って双眼鏡の性能は、同じ倍率なら(見える範囲の広さ)×(鋭さ)ですよね。まあ、明るさ、軽さもありますが。

 特に瞳径の大きな(倍率の低い)双眼鏡は、広視野にするとプリズムが大きくなりやすく、また角度がついた光束も入ってきますので、迷光の影響や、収差的にも厳しくなって鋭さが落ちやすくなるものです。
また、見かけ視野50度くらいのものが全面鋭いAと、70度で50度より周辺の像が劣ったBを比べて、Aのほうがよく見えると言われがちです。
そんな不遇な超広角双眼鏡ですが、中央がそこそこ見えるなら周辺は流れても、私は広角双眼鏡を推したいです。

 アメリカの軍用の7×50の広角とか、マッチョな軍人しか手持ちで使えないだろうという大きさ、重さですが、SW350やSW500なら持てそうです。
80度以上、瞳径5㎜以上の双眼鏡、ちょっとほしい気がします。
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「原」
記事: 340
登録日時: 2023年6月14日(水) 19:16

Re: エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by 「原」 »

電卓ミスってました。③④は77度でした。
ビクセンのアスコット10x50のジャンク(破断品。多分落下で)を見ると接眼部側のプリズムにレデューサーレンズが仕込まれていました。
対物レンズの焦点距離が200mmで10倍ならアイピースは20mmで80度となるので大きくなりますが、対物焦点距離が短くなればアイピースの焦点距離を短くでき、サイズも小さくできるという仕掛けです。同様の仕組みはカートンや大塚光学の双眼鏡でも見た記憶があります。

ビクセンが本日発売開始の広角双眼鏡は75度。昔の製品と比べて広角化は進んでませんが光学特性としては進歩しているでしょう。
https://www.vixen.co.jp/post/241015k/
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ひぽぽたます
記事: 167
登録日時: 2023年6月16日(金) 08:45

Re: エイコーの超広角双眼鏡

投稿記事 by ひぽぽたます »

原様

”手元の・・・”
う~ん・・・・流石です。
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