日本の望遠鏡産業は、1960-85年あたりには世界市場を席巻するほどの繁栄がありました。
1985-90年あたりがターニングポイントとして衰退し、現在は中国メーカーがそれに代わっています。
それにはいろいろな理由があるのですが、結局売れなかったにたどり着きます。
それでも、不動産や保険業など耐えた企業さんもおりますが、現状を考えると、望遠鏡メーカーとして、当時どうにかならなかったと思います。
当時のマイナス要素
①1985年プラザ合意をきっかけ1$=240円レベルから1987年末の1$=120円レベルに急激に円高が進んだ。
②1985-86年、ハレー彗星の空振り
③1992 バブル崩壊
プラス要素
Ⓐ1985 ハレー彗星ブームにより、天体望遠鏡販売が活況
Ⓑ1986-91年、バブル景気
Ⓒ1990 ハッブル宇宙望遠鏡運用開始
素人で当事者でもなかった私たちがそれを語るには、まじめにお仕事をしてきたメーカーの方には大変失礼とは思いますが、たわいない妄想としてお許しください。
無責任に語る「日本の望遠鏡産業」
Re: 無責任に語る「日本の望遠鏡産業」
双眼鏡と望遠鏡の衰退は、日本の半導体産業の衰退に似たとこがあります。
半導体は産業のコメと言われながら、各電機メーカーの主力ではなく一部門扱い。半導体に全力をかけて戦った海外企業との温度差は歴然でした。世界規模で言えば中小企業レベル。統合の道、半導体の大企業への道に進むのが遅すぎてOUT。
双眼鏡と望遠鏡もカメラメーカーの一部門だと、やはり部門扱いでしかなく、企業内中小企業。
専業の中小企業は統合ではなく廃業で減る一方。ケンコーが積極的に双眼鏡メーカーを買収して統合を進めましたが大企業とは言えない規模です。望遠鏡もビクセンがややマシな動きをした程度で、専業メーカーが世界的大企業にはなりませんでした。
カメラメーカーが1960年代に品質不良の多い中小企業を積極的に潰して統廃合を進めて大企業化したのとは対象的です。オーディオも自動車もコンピューターも創世記は中小の有象無象の実験企業が乱立してユニークな製品を多々送り出し、市場が立ち上がって成熟化すると中小の統廃合が発生して大企業化していきました。
カンブリア爆発のような慌ただしい時期を過ぎたら意図的に適者生存の統廃合を進めて産業強化を進めなければならないところを中小企業を中途半端に保護したのが失敗ではないかと。。。
半導体は産業のコメと言われながら、各電機メーカーの主力ではなく一部門扱い。半導体に全力をかけて戦った海外企業との温度差は歴然でした。世界規模で言えば中小企業レベル。統合の道、半導体の大企業への道に進むのが遅すぎてOUT。
双眼鏡と望遠鏡もカメラメーカーの一部門だと、やはり部門扱いでしかなく、企業内中小企業。
専業の中小企業は統合ではなく廃業で減る一方。ケンコーが積極的に双眼鏡メーカーを買収して統合を進めましたが大企業とは言えない規模です。望遠鏡もビクセンがややマシな動きをした程度で、専業メーカーが世界的大企業にはなりませんでした。
カメラメーカーが1960年代に品質不良の多い中小企業を積極的に潰して統廃合を進めて大企業化したのとは対象的です。オーディオも自動車もコンピューターも創世記は中小の有象無象の実験企業が乱立してユニークな製品を多々送り出し、市場が立ち上がって成熟化すると中小の統廃合が発生して大企業化していきました。
カンブリア爆発のような慌ただしい時期を過ぎたら意図的に適者生存の統廃合を進めて産業強化を進めなければならないところを中小企業を中途半端に保護したのが失敗ではないかと。。。
Re: 無責任に語る「日本の望遠鏡産業」
今考えてみると、ハレー彗星バブルの後をどう考えていたか。だと思います。
微妙に他産業との景気のずれをついて、好調の時に、厳しい将来に向けて電子回路設計ができる会社を買い取る。
調子が悪くなりそうなことが分かった時点で、合併して生き残りをかける。
等、機敏な動きが必要だったように思います。
異業種も含め、集約化が必要だったように思います。
微妙に他産業との景気のずれをついて、好調の時に、厳しい将来に向けて電子回路設計ができる会社を買い取る。
調子が悪くなりそうなことが分かった時点で、合併して生き残りをかける。
等、機敏な動きが必要だったように思います。
異業種も含め、集約化が必要だったように思います。
プライベートメッセージです