ページ 13

COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月04日(火) 23:01
by minoru
COPITAR T-705D です。オクでは、TOHOとなってますので、最初は説明書等があったのかも?

木箱は、相当年期が入ってる感じで、サビやキズも多く見られますが、内部は全体にキズやサビも目立たず程度良好で、欠品はファインダー前後キャップくらいです。
アイピースは、24.5サイズK25・HM9・HM6が付いてるので、HM18・HM12あたりが無いのかも?
2xバロー・天頂P・地上P・太陽投影板・SUNグラス・MOONグラスとフル装備です。

K25、視野が比較的広く、40xで覗いた鉄塔は色収差も目立たず好感を持ちました。
HM9・HM6、眼レンズが小さくて私には向かないかな?
筒外焦点が長いので、双眼装置もバロー無しで使えそうで楽しみです。

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月05日(水) 20:54
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。
minoruさま、落札おめでとうございます。
エイコーのNo.6T600(改称後はST600)にあたりますが、赤道儀は目盛環付で、きれいな逸品ですねぇ。

以前の古スコ広場にもコピター、TOHO 705についてのスレがありましたが、
コピターについては、あまり語られる機会がなかったように思います。

簡単に、
株式会社コピター
住所 : 荒川区西日暮里5-12-11
代表者 : 高久 茂
設立 : 1954年5月1日
営業品目 : 双眼鏡
工場 : 第二工場 埼玉県北足立郡伊奈町
なお、株式会社コピターは、1960年代後半に高久光学工業株式会社が社名を変更したものです。
高久光学工業の広告がありましたので、添付しておきます。
コピターというと光学玩具製品というイメージがあるのですが、元々は輸出双眼鏡製造業者です。
1980年代の資料を見ると、納入先にプリンス光学、東京物産があります。

混同しないようにしたいのは、高久光学工業有限会社というのが荒川区東尾久町にありました。
こちらは、高久文平氏が設立したもので、光学レンズ研磨加工をしていました。
1948年創業、1960年代前半に改組改名し株式会社高久光学精工に変更しています。

荒川区にも光学関係の会社が多いように思えます。
エイコーについては結構情報がありますが、東邦光学工業については足踏み状態です。

追加 : コビターの広告を掲載、因みに既に事務所はないと思います。現在は賃貸業?

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月06日(木) 00:18
by minoru
青色つき子さん、コピターの詳しい情報ありがとうございます。
ジャンク550円のコピター8x35 10°が広い視野で見え味良くていいイメージがありました。

で、T-705Dですが、突っ込みどころ満載です。
① 有効径77㎜にたいし、鏡筒径76㎜、内径72~73㎜しかない。
② 筒内絞り径が小さくて有効径が生かせてない。60㎜程度
③ 架台に極軸角度指標が無く、極軸が合わせにくい。
④ 極軸角度調整ネジが無く、極軸が合わせにくい。
⑤ 三脚が細く、高さ調整ネジが小さく締めにくく、自重で勝手に下がって危険性大。
  せめてミザールのようにボルトで半固定式の方が安心。
⑥ 長期保管のせいか、K25と鏡筒の一部に塗装剥離がみられる。
⑦ サングラス付きなのに、対物蓋に口径絞り穴が付いてなく危険性大。

良い点も
⑧ 鏡筒は①②を除けば及第点?
⑨ ドチューブが高橋互換M43P0.75 ◎ 豊富な高橋アクセサリーが使えて◎
⑩ 筒外焦点が長いので、バロー無しで双眼装置が可能。
⑪ 鏡筒バンド、ビクセン70Lf用が使える。

取り合えず、筒内絞りなんとかせねば・・・ 

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月06日(木) 05:41
by minoru
まず、訂正を
⑨ ドチューブ✕ ドロチューブ〇 何故か修正不可でした。

良い点、追加
⑫ 10x40のファインダー、脚共にしっかりした作りで、見え味がいい
⑬ 付属のK25、塗装が劣るも視野が広く45度近くありそうで見え味もいい
⑭ 開口径20Φ位の大型の地上プリズムが使われてる。
こんなものかな?

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月08日(土) 21:50
by ガラクマ
この望遠鏡は、旧掲示板から何回も登場しており、その記憶、事実から個人的に以下の推定をしております。

(記憶・事実)
1.小島修介氏がSwiftに輸出していたが、あとを継いだのが取引先の高橋製作所で、それがきっかけで高橋製作所が望遠鏡業界に入った。
2.高橋製作所の在庫品セールで、この型の望遠鏡が売られた。

(推定)
①、設計者は小島修介氏である。
②、赤道儀は高橋製作所製である。
③、鏡筒のみは東邦光学で、小島氏お得意のカルテル?を組んで多くの企業を巻き込んで作り、多く企業のOEMとなった。

 以前から思ってましたが、みなさんどう思ってますか?

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月10日(月) 22:48
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。

ガラクマさま、とても難題ですねぇ。
COPITAR T-705D、エイコーでいうところのNo.6T600(改称しST600)については、エイコーが後から
出して来た製品なので検証するには適当ではないと思います。
Swift831と比較検証するのはNo.6T430です。
例のバンド式のファインダーが付いている製品です。
販売開始時期についても、ほぼ同時期と考えてもいいかもしれません。
映光社(1962年頃にエイコーに改名、創業者は宮川正氏)の1961年のカタログにも載っています。
写真で見る限りでも細かい点ではSwift831と6T430では相違が見受けられます。
エイコーがスイフト似の製品を取り扱っていたことについては、「エイコー・スイフト問題」と
私は勝手に名付けて調べているところです。
でも、答えを見つけるには、小島修介氏のマクロ光学工業から始まって日本テレスコープ工業、
高橋製作所、コロンビア光学、それに映光社の成り立ち、事業拡大の経緯も考えてみないといけない
し、件の東邦光学工業と日本テレスコープ工業との関係も調べていかないといけないので、面白い
んですが、難題です。
Swift831,838,839については、マニュアルにデザイナーは小島修介氏と記されていますから、Swift
については良いとして、エイコー製品についてですねぇ。マクロ光学工業の製品に似ているものが
映光社の他の製品にも見受けられるので、まあ小島修介氏のデザインでしょうねぇ。

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月12日(水) 10:45
by ガラクマ
青色つきこさん。ありがとうございます。
あとは高橋製作所さんが、本格的に望遠鏡産業参入前に、同産業界にどのように接していたかですね。
初めてのTS式65㎜屈折赤道儀(1967年)にも、(当然かもしれませんが)類似点があります。
minoruさんの赤道儀(=Swift、エイコー.etc.)については、設計されたのが1960年前後、ただし1980年代までは使われていたとおもいます。
仮に当初高橋製作所さんが赤道儀部分を作っていたにしても、1980年代までそのまま作り続けていたのでしょうか?
分かりません。

参考に、以下カタログををリンクします。
Swift/1961エイコー/1965-67

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月13日(木) 23:39
by minoru
COPITAR T-705D 双眼装置を試してみました。
赤道儀は面倒なんで、ベランダポルタ(ポルタを手摺に固定)で。
バンドは、ビクセンA70Lf用です。

標準36.4/31.7ADP(光路長20㎜)で直視なら問題なく双眼装置が使えました。
ただ、左右の光軸が若干合ってないので調整が必要??

極薄36.4/31.7ADP(光路長10㎜)だと、45度正立Pも天頂Pでもピントが出ました。
ただ、これを常用するにはポロッが怖いので実験だけにしておきます。

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月14日(金) 15:05
by minoru
COPITAR T-705D 2インチ化?

10数年前に譲られたアストロジャンク品、反射接眼部に2インチネジ付きホルダー、カメラADPにM43P0.75オス/2インチネジオスADPが付いてたので、組合わせたら2インチ化出来そうと試してみました。

M43P0.75/2インチネジADP+2インチホルダー+2インチ天頂ミラー+SV30でピントがでました。

同じく、M43P0.75/2インチネジADP+シュミカセ用天頂ミラー+SV30でもピントがでました。

ケラレもほとんど感じなく常用できそう??
やっぱ、ポロッが心配???

Re: COPITAR T-705D

Posted: 2024年6月17日(月) 16:16
by さとう
minoru 様、みなさん、こんにちは。

希少な屈折赤道儀および関連情報について、非常に興味深く拝読致しました。
ちょっと不思議に思えた点ですが、
② 筒内絞り径が小さくて有効径が生かせてない。60㎜程度
どういう理由(現実の要請?)でこのような設計になってしまったのか、あまり理解できないでおります。