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Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月23日(土) 08:08
by 木村
原様

そのインディゴさんのレポートは,意外に難解です.
さらに,下の方の接眼レンズの視野環の話まで行くと,簡単な話なはずなのに,私にはさっぱり??
何で解らないのだろうと考えると,最初の「実視界」の定義が解らないためだって思い始めました.遠くに見える立木のアークタンジェントで計算するのか,それとも目玉の中から分度器で測るみたいにして測るのか?.その時,双眼鏡の強い歪曲はどうなるんだ?.さらに,双眼鏡の倍率を視界の広さから割り算して求めていると言われても,もう視野の広さが分かってないので,さっぱり分かりません.

だけど,旧JISで60°と表示された中古双眼鏡と,新JISで55°と表示されてる新品双眼鏡が並んでいたら,絶対に私は中古の方を買ってしまうでしょう.これは困りますよ.

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月23日(土) 10:00
by 「原」
リンク切れして見つからないのですが、他にも1−2m先に60度相当の円を書いたり巻き尺を伸ばして目の位置からの角度を規定し、アイピースの見掛け視界を測っている方がいました。右目で双眼鏡を覗き、左目は裸眼で壁に掛けたスケールを見て比較すると言うやり方です。

結果は、旧JISのほうが妥当との事でした。私は網羅的には計測しませんでしたが、60度限定(双眼鏡で多いので。)では旧JISの方がやや近かった記憶があります。(無銘品だと視野環がボケてるので、そもそもよく分からんのが難。巻き尺を縦に吊るして視野環両端の数値を読んで計算しましたが、壁と視野環でピント位置が違うので意外と面倒。)
アイピースも対物レンズもコマ収差補正がある程度されてるので、TanではなくSinのほうが妥当だし、見掛視界は射出瞳に入ってくる光束の角度で決まるのでアイピースの光学設計の数字を書けば済むのにと、現規格に対してはツッコミどころ満載感です。

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月23日(土) 11:08
by Abbebe
実視界は望遠鏡時の見掛け視界の位置の生での位置を視度望遠鏡で測定するんですよ。
実視界を言い出したら視度望遠鏡は必須だと思いますよ。14°まで測定可能です。

それからインディゴさんのsin云々は間違いだと思います。
コマ収差補正の為のsinコンディションは近軸では無い後側主点面の焦点に対する湾曲についての条件であってインディゴさんは歪曲収差発生状態と混同しているように思います。

倍率と接眼レンズの歪曲収差の関係ですが、
歪曲が無い場合、Y=f・tanω‘ を想定しているのが、tanω’/tanω の現規格。
歪曲が(f・ω‘/f・tanω‘ – 1)×100%存在している前提が、ω’/ω の旧規格。
光学教科書的にはtanω’/tanω が正しいので
現企画で現物との間に差異が存在するとそれは歪曲収差によるものと考えれば良い訳です。
歪曲収差存在が前提となる旧規格はやはり疑問だということで現規格に変更になったのだと思います。

それから工業規格に設計値を用いるのは有り得ないと思いますよ。