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Re: 安物貼り合わせレンズのコーティング

Posted: 2025年8月23日(土) 11:00
by 「原」
染料層による面精度ですが、赤目双眼鏡7x50のIRコートモドキ(アウトレット新品で1kだったので怖い物見たさで購入)では貼合面の接着剤に染料配合で面精度には関わり無いのですが、凸レンズが青板。7倍でも星像が#に見える!粗悪品でした。職場の分光光度計で測ると赤色染料は赤色だが赤外カット能力ゼロのスーパー粗悪品。プリズムを含めて自作に流用できる部品が一つもありませんでした。(滝汗)

綠色が付いた双眼鏡は、恐らく裏面側レンズ表面への塗布?と見られる層で、覗いて見ると全てが緑っぽく見えるので「あ、染料だ」と分かるもの。プリズムも白っぽくて低コントラスト。分解したかったのですが中古で2k。。。この品質では。。。でスルーしてしまいました。多分、上記の赤目同様で面精度以前の品質と思います。

アンバー系のコートは昔は双眼鏡に使用されたケースが多々あり、当時のニコンの標準レンズの色合いが高級感を感じさせたとかでゴールドコートなんてのまで出回りました。覗くと補色の青緑色に着色して見えるので目眩がします。

反射が強い青に見えるタイプは意図的に紫外線カット能力を高めるためにやったという話もあったのですが、真偽は不明。
2000〜2010年頃、眼視用屈折のコートにg線以短の反射率を上げる設計を行って、「フリンジカットフィルタと同じ機能を付与する」と言うアイデアが某中華メーカーで検討されたそうですが、量産には至らなかったようです。こっちはちょっと残念です。