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Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月18日(月) 17:32
by Abbebe
倍率ですが、
双眼鏡は工業製品ですからJIS規格でちゃんと定義されており、
メーカーでは測定~管理されていると、私は解釈しています。

射出した光束が平行というのは軸上の話で、
望遠鏡倍率(角倍率):は軸外光線による視界で定義されていて、
見掛け視界:2ω‘
実視界:2ω
とした時
 望遠鏡倍率(角倍率):M=tanω‘/tanω
です。

対物レンズ焦点距離:f1 物体距離:無限
接眼レンズ焦点距離:f2 虚像距離:無限(視度:0)
とした場合、
 実像像高:Y=f1・tanω=f2・tanω‘
従って
 M=tanω‘/tanω=f1/f2
よって
 M=f1/f2(但し、M:物体距離:無限、視度:0(無限)時の倍率)ということで間違い無い訳です。

視界(角)として測定する場合は、ω’とω、或いは2ω‘と2ωを、測定すれば良い訳で、
例えば視度望遠鏡で測定することが可能です。

https://www.jtmas.jp/tech/shido.html

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月18日(月) 23:39
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんばんは

以前、N社、T社、V社(?)の7×50と称する双眼鏡を代わる代わる見比べる機会があり、
やってみると、3社の内N社とV社(?)は同じような倍率で、T社だけが7倍より少し
大きく見え、8倍程度かなぁ。。と思わせる物でした。(^0^?

それを思うと筐体の表記は何?とも思うのですが、指標としての記載でしかないのが存在
すると思ってしまいます。
後日にT社のは片眼のみの事故で壊したので、修理に出しましたが修理後に見たとこでは
左右で倍率に変化は無く、揃っているのでT社内で通る規格があるようです。(^0^8

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月19日(火) 14:49
by 木村
コメトさま

 その,どっかの工場では目で見て調整しているという話しとか,T社の倍率が少し高いという実体験のお話しは貴重で有り難いです.
双眼鏡の倍率は,JISで定義されているのですが(JIS B 7121かな?),これが解り難いのです.ニコンの説明では,
https://nvj.nikon.com/guide/binoculars/basic/basics_03/
となってますが,倍率を視界の広さで定義しています.

 しかし,双眼鏡というのは携帯性を優先するため,収差を補正した残りは,全部像面湾曲収差に押しつけてしまう設計をするみたいです.下は湾曲収差.
無題2.png
これは樽形変形ですが,双眼鏡は糸巻き状に変形するのが多いです(希にボシュロムなんかは樽がありますけど).それも半端ない変形です.上の様な視野だと,中央の見かけ倍率が高くなると思いません?

もう一度倍率に戻ると,倍率の計算式に出てくる視野ってのは,接眼レンズからの見かけ視野なのか,何が見えているのか?」で定義された実視野なのか,今,書いていても頭が付いていけないのです.なんか,少なくとも糸巻き収差で視野の外側が,ぶわ~っと広がっているを,元の変形なしの状態に補正した時の「みかけの視野」に戻したときの視野が,今,双眼鏡の筐体の表示になってるようです.で,その時,視野の広さで定義された「倍率」って何なんだぁ???
と言うところで,もう深入りするのは止めようと決めたところです.少なくとも,双眼鏡の倍率って視野の端っこの方の見かけ視野の広さから計算した倍率であって,視野中央の倍率とは違うみたいですよ.

 だけど計算方法よりも倍率の表示そのものがデタラメな会社もあります.Telstarだったかな?どれも7×50と書いてあるんだけど,全部倍率が違うという凄さです.7倍と書いてありながら16倍くらい有るのもありましたよ.
 他に,ヤフオクで非道いと思ったのは,トプコンの双眼鏡で7×50ってのをポチして届いたら,右が10×50で,左が7×50になっている!!.見えは,左右とも凄く良いのですが,合わせるとどうにもならないゴミ.だれか,わざわざ2個1をやってでっちあげた双眼鏡だったのです.
ところが,なぜか,その時偶然ヤフオク保険というのがルーレットクジで当たって,損害賠償されたので良かったですけどね.もし,もう一台,この迷品7/10×50が出たら1万円でも買いたいと思ってます.

 で,原様でしたっけ? 凄い数,収集しているのは? 私は怪しいB級双眼鏡ばかり集めています.中には見かけ視野110度とか,絶対ウソだろ!ってのに限ってポチしてしまってます.後で,参考に写真アップしますよ.
 下の写真は,落とせなかったのですが,東邦(?)とかの名前の双眼鏡で,どうみても戦争中のものかなと思う古さです.不思議なのは実視野が14度になっているので,見かけ視野は8×14=112度,絶対に違うと思うのですが,こんな昔に,こんな不誠実な表示をする会社が有ったのだろうか? って不思議ですよね.
無題2.png

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月19日(火) 19:00
by 青色つきこ
みなさま、こんにちわ。

簡単な倍率の計り方については、以前から言われているように
「ひとみ径で対物レンズの有効径を割る」
ひとみ径とは、望遠鏡・双眼鏡を空に向けると接眼レンズ側にみえる
明るい丸い円のことですねぇ。みなさまもご存知のとおりです。
木村さま、ご紹介の記事にも書かれているとおりです。

要はこれを物差しで計ればいいです。
極めて簡易ですが、手軽にできます。
まあ、実際に合っている。
わたしのHINODE N2 5×15でもひとみ径3mmです。まあ、5倍です。
左右差、厳しく見れば何ですが、まあ許容範囲、特に問題ないです。
残念ながらもう廃版ですが、この路線は好きでした。

倍率についていえば、考えるときりがないですねぇ。
私は双眼鏡については、簡易測定でいいかなぁ。


双眼鏡に記されている倍率は公称値ですし、JIS規格では表示しなければ
ならないものですし。そこはメーカーを信じるしかないのでは。
JIS規格でも左右の倍率の差は許容範囲が示されています。
決して0%ではありません。
JIS規格は、ひとつの基準ですが、ある意味ゆるゆるです。

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月20日(水) 22:59
by 木村
青色様

>要はこれを物差しで計ればいいです。

 それをやるなら,相手が小さいですから,虫眼鏡みたいなので拡大して物差しと一緒に読むのが楽です.私は10×のルーペを使いますけど,スケール付きのデスクルーペみたいなのがあれば,一番使いやすいだろうなあ,と思ってます.でも,双眼鏡を机の上の白い紙に向けておいて,夜でも蛍光灯の灯りが有れば倍率の測定が簡単にできて便利です.
ただし,私は何故この方法で倍率が計算できるのかを考えたことがありません(笑い).たまには導出しないで公式として暗記してしまうこともあります.ただしただし,その方法は「対物焦点距離/接岸焦点距離」で得られる数値とは,厳密には一致しないです.

で,JIS規格が変わったんですよね.特に見かけ視野は星見では気にするところなので,詳しく解説してくれてる人もいます.
http://imdiygo.la.coocan.jp/Field_of_View.html

新旧で表示が変わってしまうので困るのです.昔の双眼鏡の見かけ視野70度と,今の双眼鏡の視野70度は,覗いてみると違ってるって事になるので.それで,なんかツアイスあたりは新旧の値の平均値を表示してるとか,2つ表示してるとか風の噂に聞いたことがあります.

 ところで,私は「推しごと」の本を図書館に返してしまったのですが,あの本では倍率と見かけ視野のJIS規格表示の事を何か書いてありましたでしょうか,みな様?

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月21日(木) 14:48
by ガラクマ
 倍率の話で思い出すのが、中国土産で買った50×50の双眼鏡。
私は倍率を簡単に見るのは左目を外して右目で双眼鏡を見て、ブロック塀とかのブロックで、右目のブロック1個に対し、左目で何個という感じで、裸眼と比較して大体の倍率を測ります。
ただ普通50倍とかは無理で、せいぜい8倍とか10倍が限度です。それでも7倍程度と分かり買いました。
7倍と50倍。面積比で倍率を言っているのか?と
視界の広さも倍率も、さすが中国と思いました。まあ20年近く前ですが。

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月21日(木) 16:52
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんにちは

しっかしまぁ、双眼鏡の倍率で7倍と10倍が混在しているとは驚きでもあり、これは
レアなケースとして貴重な存在です。
最初からそうだったら是非にコレクションしたい存在でつ。(笑)

ヤフオクにそんな保険?みたいのがあるのは嬉しくもあり、時々お世話になるかも。。
もしかして、原さんのコレクションにあるかも?と思いましたが、良いのばかりが
収集の対象と思え、無理な話しかもしれまへん。(^0^;

以前、質流れ品の双眼鏡でキャンパス屋上の通称”あんどん”と呼ばれた筒状の広告?部分
を見たら、木村さんご提示と反対の糸巻き型収差で、まるで昔の時代劇に出て来るような
提灯に見えました。(~ ~;

JIS規格が変わったようでもありますが、まぁ、双眼鏡とかの必要要素に倍率は相応しく
ないとも思え、左右で揃っていれば良く、云々しないようにしたいです。
また、7.0×50.0の表記でもなく、少数以下は有効桁でもないとすれば気が楽でつ。(^0^8

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月21日(木) 19:48
by 「原」
新ISO/JISに関してはインディゴさんが詳しくレポートされています。結構問題のある規格です。
http://imdiygo.la.coocan.jp/Field_of_View.html
専門外の人たちが規格を作りに参加するとこんなもんです。(EVバッテリーや電気機器のスイッチやらの規格作成でもトンデモ規格は多々発生しています。)

木村さんが書かれていたテルスターは双眼鏡御三家の一角と言って良いでしょう(残りはオメガは確定として、最後はイーグルクラウン?ハンター?ナシカ?ヴァンガード?コンドルも捨てがたいなあ)。テルスターSports30GXと書かれた機種は瞳径が7mm以上・・・8mmは無いけど7.3~7.5くらいはありそう。まあ、倍率を書いてないから良いんですけど。

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月21日(木) 22:21
by 青色つきこ
ちょっと追加。
ひとみ径とは、望遠鏡・双眼鏡を空に向けると接眼レンズ側にみえる
明るい丸い円のことですねぇ。
⇒ 言い換えれば「この丸く見える円は、接眼レンズ側から見える"対物レンズの有効径"です。」
精密なスケールがあれば、望遠鏡の倍率も算出はできますが。
例えば50倍とか100倍でもできますが、ひとみ径が小さくなりすぎますねぇ。
有効径50mmの望遠鏡で50倍なら、ひとみ径1mm。

オメガ=規格外品、規格外品は全てオメガ・ブランドと、どこかで読んだ覚えが。
オメガは元々そういう類のものなので買いません。

Re: 双眼鏡の推しごと

Posted: 2025年8月22日(金) 01:34
by 木村
>精密なスケールがあれば、望遠鏡の倍率も算出はできますが。
>例えば50倍とか100倍でもできますが、ひとみ径が小さくなりすぎますねぇ。

 だから,ルーペを使って,その光る円を物差し当てて,物差しと一緒に拡大して見れば良いって言ってるでしょ?.小さくて見るのが大変な物を観察するために,先人達は虫眼鏡を作り,顕微鏡を作り,天体望遠鏡を作ったわけでしょ?.1mmの円の直径を測りたければ,20×のルーペが有れば十分なわけで,焦点距離にすれば12.5mmだから,その辺に転がってる接眼レンズのパイプ部分を外せば十分だし,顕微鏡のスケール付きの20×を持ってくれば簡単ですよ.
 理論的には,双眼鏡をひっくり返して,接眼レンズ側から光を入れて,対物側にできるひとみ径を測るなら,たぶん対物側には直径50cmとか1mのひとみ径ができてるはずなので,楽々と物差しで測れば良いのですよ.ただし,ひとみの像は暗くなるし,スクリーンを張らないと見えないと思いますので,夜中にやらないとならないですけどね.