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Re: フーコーテスト

Posted: 2024年6月05日(水) 20:11
by 富田
コメト 様

些細なことで恐縮ですが、情報の共有ということでご容赦下さい。

先の投稿で
「これ見ると球面よりも少しましな放物面に見え、よく言う偏球面に近いのでは?と思います。」
とあります。
その記述に対して、M様の書き込みがありましたが、コメト様がM様のコメントを正確にご理解されていないようですので、私から改めてコメントさせていただきます。
失礼ながらコメト様は偏球面についてのご理解が誤っていると思われます。
M様が婉曲的にご指摘のように、偏球面は放物面や楕円面とは異なり、球面を挟んで放物面や楕円面とは逆の面形状です。コメト様の記述からは、偏球面は球面と放物面の間の楕円面に類似した面形状とご理解しているようです。偏球面は中心部の焦点距離が周辺部の焦点距離よりも長くなっており、中心の方が焦点距離がより短くなっている放物面や楕円面とは全く異なる形状です。
ご提示されたビクセン製主鏡の写真は、おそらく左からナイフで切ったフーコー像と思います。研磨痕とターンダウンを伴った中心部の焦点距離が鏡周部よりも短い、偏球面とは真逆の放物面側の面形状です。
撮影条件が不明なので断定は出来ませんが影の濃さからは放物面を通り越した双曲面、いわゆるターンダウンが著しいために過修正鏡のように見えます。
またロンキー像は焦点外像と思われます。

Re: フーコーテスト

Posted: 2024年6月06日(木) 09:44
by (^0^)コメト
曇天会議の皆様こんにちは
富田様、ご指摘ありがとうございます。m(_ _)m

なるほど、ここ迄の(^0^)判断には間違いがあったと思っております。
現在迄の基礎となっている理解の入手先はK氏の『反射望遠鏡の作り方』初版
になり、画を貼りましたが、鏡面形状の断面を解釈した部分になります。

初めて鏡面研磨をしたのが中学でしたので、それ以来まんまを信じており、
深く考えもせずにおりました。m(_ _)m
厳密には曲線の定義を考察して用いるべきでしたが、放物面しか頭に無いと
それ以外はどうでも良いとしているようで、安易なカキコでありました。

また、先に書きましたがナイフを入れる方向は記録しておりませんで、この画
からは確かに左から入れたように思います。
。。つまりは双曲面とすると説明も付くように思いますが、過修正なのかと解釈
もされ、重ね重ねの考察が必要に思います。(~ ~;

脱線しますが、確かに球面ではないとも思え、もしかすると中央を掘り込んだ
=放物面を的にした修正が確かになされているように感じ、噂通りの鏡面とは
別バージョンが存在したことが分かります。(^0^)

Re: フーコーテスト

Posted: 2024年6月11日(火) 17:50
by 還暦α
皆様こんにちは。

レンズレス、レンズ有のフーコーテストと暗視野観察を試みたので第1報です。
知人にリソグラフィ技術でクロム膜のスリット&オッカルティングディスクを作ってもらいました。
フォトレジストにパターンを露光して現像後、エッチングでスリット部分を抜いています。

光源には点発光LED(直径25um、波長660nm)を使いました。
出来るだけ小さい光源の方がオッカルティングディスクを小さくでき、暗視野像が見やすいと考えました。

試した主鏡は性能が悪い方が良いだろうと思い、こちらと同じ鏡筒の物を使いました。
(消費税5%の時代にH.O.で105円でした)

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/au ... 1138529898

ナイフは左から切っています。
(過去の投稿は右から切った絵にしていましたが左からがスタンダードでしたね。お恥ずかしい)

レンズレスでもフーコー像は見えますが、最外周のエッジが見えず、鏡面固定部がはっきりとは見えません。
鏡面最外周の回折によると思われる同心円状の縞が右側に多数見えます。
回折と思われる縞が出ているのは光源が小さすぎることと、波長も単色に近いことが影響しているかもしれません。

レンズ有は主鏡、ナイフの位置を変えずにカメラにレンズを装着して主鏡に焦点を合わせて観察しています。
最外周のエッジおよび鏡面固定部が綺麗に見えておりレンズレスで見えていた右側の同心円状の縞がありません。
レンズレスよりも中間のリング等がはっきり見えていると思います。
小さな同心円の縞模様が多数ありますが、これはLEDの窓ガラスや、ハーフミラー、カメラに付けたアクロマートレンズ、
カメラのセンサー面等についている埃などの影と思われます。(アクロマートレンズを回すと一部が回転しました)
清掃してもなかなか消えてくれなかったので傷等があるかもしれません。

暗視野観察はオッカルティングディスクを焦点位置に配置し、影が最も大きく周辺が均一に暗くなるように
オッカルティングディスクの位置を調整しました。
露出はかなり長くしています。(具体的な数値は控え忘れました)
中央部および中間のリングあたりがぼんやり明るくなっており、この辺りに面荒れがあるのではないかと思われます。
中央から左にかけて口径と同じ大きさの円弧上のリングが見えますが、これはハーフミラ-の裏面反射等によるゴースト
と思われます。

手元にはビクセンのR100S、R200SS、高橋の1型10cm反射しかないので暗視野観察で本当に面荒れが見えているかを
検証するのは難しいかもしれません。
砂目の残っているようなアルミコートされた粗悪な鏡があれば良いのですが。

まずは小さな同心円のノイズを減らすことが先決と考えています。